コラム
いじめの加害者?
東京周辺で暮らす小中学校時代の同級生たちが年に何度か集まる。その時、決まって盛り上がる話題がある。顔を見せない同級生の消息についてだ。 先日も、小規模の食事会を開いた時、「A子さん、一度も顔見せないね。どうしているか…
特許庁は、コマーシャル(CM)で使われる…
特許庁は、コマーシャル(CM)で使われる音声や動画のロゴなど43件の商標登録を認めた。偽物防止の効果が期待される。 音では、久光製薬のCMで社名を歌った声や、伊藤園の商品名を呼ぶ声、動画では、東宝の映画冒頭に流れる自…
「団栗を掃きこぼし行く帚かな」(高浜虚子)…
「団栗を掃きこぼし行く帚かな」(高浜虚子)。秋らしいやわらかな日差しの中、舗道を歩いていると、靴に何か異物がつぶされていく。見ると、ドングリだった。風に吹き飛ばされたのだろう、辺り一面に散らばっている。 ふと懐かしい…
安倍(首相)さん、パブ・モゴッソ?
韓国大統領府は28日、朴槿恵政権初の日韓首脳会談を来月2日午前ソウルで開くと発表した。3年半ぶりの日韓首脳会談だ(最後の日韓首脳会談は2012年5月、李明博大統領と野田佳彦首相の間)。 日韓首脳会談が実現するまで紆余…
旭化成建材のくい打ち工事データ改竄問題で、…
旭化成建材のくい打ち工事データ改竄問題で、イタリアのベネチアのことがしきりと頭に浮かぶ。「アドリア海の真珠」と呼ばれるこの美しい街は、外敵の侵攻を逃れるために、湖沼地帯の埋め立て地に築かれた。軟弱な地盤にあるため、建国…
同時テロの記憶を後世に
地球だより 先日、米国防総省での取材を終えた後、同省とアーリントン国立墓地の間にある空き地を訪れてみた。現在は何もないが、5年後には「ペンタゴン・ビジター・エデュケーション・センター」という立派な施設がオープンする予定…
「あれ持って来て」。有名鮨店の主人が若手の…
「あれ持って来て」。有名鮨店の主人が若手の職人に命令する。職人は不得要領のまま何かを手にして来る。「あれって何ですか?」と聞き返せるような雰囲気は全くない。主人は「違う」とだけ言って「あれ」が何であるかは教えない。3度…
中国共産党政権は「文化」を築けるか
中国の海外反体制派メディア「大紀元」(10月22日)には、米ニューヨーク在住の中国問題専門家ゴードン・G・チャン氏とのインタビュー記事が掲載されていた。チャン氏には「やがて中国の崩壊が始まる」(2001年)という著書が…
技術の独立
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1998年、“コーラ独立”を叫んで「815コーラ」が国内で誕生した。このコーラを売り出した汎洋食品は、1973年から国内でコカコーラを製造してきたボトリング・パートナーの一社だった…
「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」(能村登四郎)…
「火を焚くや枯野の沖を誰か過ぐ」(能村登四郎)。俳誌「沖」の名はこの名句に由来する。創刊されたのは1970年で、主宰の能村登四郎は59歳。遅咲きのスターだったが30年間、主宰を続けた。 その後、2001年5月に三男の…
県経済の再生に自助努力を
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県の経済について考えるシンポジウムが18日、那覇市で開かれた。那覇青年会議所が主催したもので、沖縄観光コンベンションビューロー前会長の上原良幸氏、『沖縄の不都合な真実』著者の篠…
平成21年の生命保険世帯加入率(個人年金保険…
平成21年の生命保険世帯加入率(個人年金保険を含む)は90・3%で、米国の78%、英国40%と比べるとずいぶん高い(24年度、生命保険文化センター調べ)。 「転ばぬ先の杖」と、先々のことを考えて手を打つ日本人の堅実さ…
シリア譲り渡したオバマ氏
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー アサド氏がロシア訪問 核合意で勢力を増すイラン 【ワシントン】クレムリンに意外な人物が現れた。シリアの独裁者で破壊者バッシャール・アサド氏だ。プーチン氏のお気に入りになったば…
大根のおいしい季節
地球だより 最近の天気予報はよく当たる。ここ数日、気温は8度から10度前後で、ウィーン市やニーダーエスターライヒ州など東部は雨が降るでしょうと予報していたが、その通りとなった。昨日も午後から雨が降りだした。妻は天気予報…
「あえて注文をつけるとすれば、中央アジアへ…
「あえて注文をつけるとすれば、中央アジアへの目配りでしょうか。中国とロシアが、上海協力機構の枠組みで影響力を保持しようとしている地域です」「この地域をカバーすることで、本当の意味での地球儀を俯瞰する外交が完成するのでは…
回収品から1万円札524枚
地球だより ベトナム最大の商都ホーチミン市で屑鉄(くずてつ)回収業をしているホンさん(36)が、見知らぬ人から10万ドン(約570円)で買い取った中古スピーカーの中から日本の1万円札524枚が発見されたのは昨年春のこと…
心を豊かにする自然体験
小学校の頃、通学路に大きなザクロの木があった。ザクロの実が開く頃になるといつも甘い香りが漂ってきて、その実が本当においしそうに見えたものだ。 ところが、はるか後に会社からの帰り道を歩いていると、ザクロの木もないのにそ…
人気を呼ぶ観艦式
海上自衛隊の観艦式が10月18日、神奈川県の相模湾で実施された。 観艦式には艦艇42隻、航空機37機が参加。アメリカ、オーストラリア、フランス、インド各海軍の艦艇も加わり、アメリカ海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オス…
3D――すでにお馴染みになったが、3次元の…
3D――すでにお馴染みになったが、3次元の画像・映像のこと。先日、試写会で東京国際映画祭の特別招待作品「エベレスト3D」を見たが、手に汗握る映像効果はさすが。 一言で言えば、臨場感だ。もちろん映画だけでなく、3Dの技…
文芸評論家の小林秀雄は『無常という事』で…
文芸評論家の小林秀雄は『無常という事』で、作家の川端康成に有名な問い掛けをしている。「生きている人間などというものは、どうも仕方のない代物だな。何を考えているのやら、何を言い出すのやら、仕出かすのやら、自分の事にせよ、…
前法王が再び苦悩する時
独週刊誌シュピーゲル最新号(10月17日号)は自分は同性愛者と告白したバチカン法王庁教理省のハラムサ神父(Krzysztof Charamsa)とのインタビュー記事を掲載していた。会見場所は同神父のパートナーが住んでい…
国宝「松林図屏風」などで有名な桃山画壇の…
国宝「松林図屏風」などで有名な桃山画壇の巨匠、長谷川等伯の水墨画が今年4月に新しく発見されたニュースは、多くの美術ファンの注目を集めた。その「猿猴図屏風」「松竹図屏風」が、等伯の故郷、石川県七尾市の石川県七尾美術館で全…
隣国のことを知らない若者
地球だより 先日、あるエジプト人女性との話の中で、どうして日本人はエジプトに来て、滞在中に必ずと言っていいほどイスラエルに旅行に行くのかとの質問を受けた。「イスラエルって、見るところがあるんですか」というのだ。 彼女…