コラム rss

現代の井戸端

 認知症カフェ、子育てカフェといった「コミュニティカフェ」(コミュカフェ)があちこちに出現している。最近も近所の生涯学習支援施設の壁面に「おしゃべりカフェ」のチラシを発見した。  コミュカフェは現代の井戸端と言われ、運営…

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季節外れの寒いクリスマス

地球だより  すでに本格的なクリスマスシーズンに突入し、ホリデー気分が高まっているフィリピンに、台風27号(フィリピン名ノナ)が上陸し、各地で被害を拡大させた。この季節に台風が上陸するというのは、珍しいのではないだろうか…

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マザー・テレサが願っていたこと

 修道女マザー・テレサ(1910~97年)は来年9月にも列聖(聖人)されることになった。テレサは1979年、修道会「神の愛の宣教者会」を創設し、貧者救済に一生を捧げた。その功績が認められ1979年のノーベル平和賞(197…

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日本財団の笹川陽平会長のブログに「北京の…

 日本財団の笹川陽平会長のブログに「北京の大気汚染とブラックユーモア」 [2015年12月18日(Fri)] と題して次のような小話が載っている。相当強烈、大いに笑える。  米国の税関スタッフ:ミスター、真に残念ですが、…

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「洛外の眠れる山の史蹟かな」(藤岡李江)。…

 「洛外の眠れる山の史蹟かな」(藤岡李江)。山が人間のように眠るという表現は、季語「山眠る」から来ている。稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』によれば「生気を失った冬の山が、あたかも眠っているように静かに見えるさまをいう」と…

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韓国の朴槿恵大統領らへの名誉毀損で在宅起訴…

 韓国の朴槿恵大統領らへの名誉毀損で在宅起訴された産経新聞の加藤達也前ソウル支局長に対し、ソウル中央地裁が無罪判決を言い渡した。当然である。  公人への批判を名誉毀損として起訴すること自体が民主国家の常識から懸け離れてい…

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教育の貧困がテロを生む

地球だより  エジプトに長年住んでいると、日本人やその家族、子供たちの様子を知りたくなるもので、カイロ日本人学校が毎年主催する「学習発表会」を何回か参観した。今年は、日本が無償供与で建設した「カイロオペラハウス」の小講堂…

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北の楽団公演中止は「中国の事情」

 14日のコラムの続編となるが、どうしても読者に報告しておきたい情報がある。北朝鮮音楽楽団「モランボン楽団」の北京公演は12日、突然キャンセルされ、楽団メンバーは帰国した。楽団の公演中止についてコラムでは5つのシナリオを…

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木曽義仲を討ち取った、との報が源義経から…

 木曽義仲を討ち取った、との報が源義経から鎌倉の源頼朝に届いたのが寿永3(1184)年1月27日午後2時ごろ。頼朝が使者から話を聞いているところに、梶原平三(へいざ)景時からの使者が到着した。彼らは義仲討伐の詳細を記した…

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日和見と所信の差

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  チェベクホの歌『僕の心は行き場を失い』はいつ聞いても胸にジーンとくる。「落ち葉が散ると悲しみが増すよ/いっそ白い冬に旅立って/雪道を歩きながら、雪道を歩きながら…」。彼が歌うのは別…

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「小確幸」という言葉がある。日本語の辞書…

 「小確幸」という言葉がある。日本語の辞書にはないが、台湾では流行語として使われているそうだ。使い始めたのは作家の村上春樹さんで、造語。  エッセー集『ランゲルハンス島の午後』の中に次の文章がある。「引出しの中にきちんと…

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なぜ神はユダヤ民族を捨てないか

 バチカン放送独語電子版によると、ユダヤ教徒とローマ・カトリック教会の神学的対話の成果をまとめた文書が10日、公表された。第2バチカン公会議で採択された宣言文「Nostra aetate」50周年を記念したものだ。欧州全…

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沖縄の「誇り」訴える女性

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  東京都武蔵野市議会で、政府に対し「辺野古新基地の建設を強行」しないことを求める意見書が9月に採択されたが、これに対し「前提となった認識に誤りがある」として撤回を求める請願が提出され…

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小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の重力を…

 小惑星探査機「はやぶさ2」が地球の重力を使った加速と軌道変更(スイングバイ)に成功し、目的地の小惑星「りゅうぐう」に向けた軌道に乗った。2018年6~7月ごろの到着を目指す。  今回の成功で、プロジェクトマネジャーの津…

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党の好機つぶしたトランプ氏

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー レトリックで支持回復 イスラム教徒入国禁止を提案  【ワシントン】どのように実施しようというのだろうか。ドナルド・トランプ氏はテレビで8日、全イスラム教徒の入国を禁止し、イスラ…

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「はやぶさ2」の快挙と「人間の進歩」

 小惑星探査機「はやぶさ2」は3日、目的地の小惑星「リュウグウ」に向けて軌道変更に成功した。「はやぶさ2」は平成30年に「リュウグウ」に到着し、3度着地して岩石などを採取し、32年に地球に持ち帰る予定だ。宇宙航空研究開発…

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アトランダムに挙げるとポーランド、…

 アトランダムに挙げるとポーランド、アルゼンチン、ハンガリー、モンゴル、ウズベキスタン、いま「海難1890」がロードショー中のトルコなどは国家も国民も親日的なことでよく知られている。  東南アジアでもほとんどの国が親日的…

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海外出稼ぎ

地球だより  ベトナム政府はこのほど、年初から11月までに海外に送り出した派遣労働者数が、前年同期比10・6%増の約11万9000人に達したことを発表した。このうち女性は3万5000人だった。今年の年間目標値9万人を既に…

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「星空へ総身のばし枯木立つ」(成瀬正とし)。…

 「星空へ総身のばし枯木立つ」(成瀬正とし)。そろそろ今年が終わることを意識する時期。毎年のことながら、街ではクリスマスへ向けての商戦やイベントを見かける。  夜のイルミネーションなどもそうだが、クリスマスは年の終わりの…

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インド訪問中の安倍晋三首相は、きょうモディ…

 インド訪問中の安倍晋三首相は、きょうモディ首相と首脳会談を行う。会談ではインド西部の高速鉄道計画に日本の新幹線方式を採用することが正式合意される見通しだ。  高速鉄道の輸出では、中国の案を採用したインドネシアに煮え湯を…

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白人・アジア系が強い米国のIT企業

地球だより  米国のシリコンバレーのハイテク企業では、従業員の多様性が大きな課題になっている。ツイッターなどの大手IT企業が最近、黒人公民権団体などからの要請に応じて従業員の人種別、男女別内訳を公表しているためだ。  そ…

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金星探査機「あかつき」は僕らの友達

 金星探査機「あかつき」が9日、逆噴射して5年ぶりに金星の軌道に入ったという。そのニュースを聞いた時、真っ先に考えたことはこの5年間、「あかつき」は何を考えてきたのだろうかということだった。打ち上げ日のような華やかさはも…

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短編小説を収録した作品集が送られて来る…

 短編小説を収録した作品集が送られて来ることがある。250ページ程度の本で、10編ほどの作品がある。だが、作者についてのデータはほとんどなく、ただ作品が並んでいることが多い。  「作品が全て」という発想がそこにはあるのだ…

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