季節外れの寒いクリスマス


地球だより

 すでに本格的なクリスマスシーズンに突入し、ホリデー気分が高まっているフィリピンに、台風27号(フィリピン名ノナ)が上陸し、各地で被害を拡大させた。この季節に台風が上陸するというのは、珍しいのではないだろうか。

 日本の気象庁によると、この27号の発生で、今年は毎月台風が発生したことになり、これは統計が開始された1951年以降、初の記録だそうだ。

 台風が上陸したフィリピン中部の各地では、洪水などの災害が発生して、18日までに23人の死亡が確認されている。かなり離れたマニラ首都圏でも、台風の影響でかなり強い雨が降り、道路が冠水するなどして市民生活に混乱をもたらした。気温も24度くらいまで下がり、南国だというのにエアコンがいらないどころか、肌寒くて窓を閉めきるほどの涼しさだった。

 すでに台風27号はフィリピンを抜けて低気圧となったが、今度は別の熱帯低気圧「オニョク」が南部ミンダナオ島に接近しており、災害が懸念されているところだ。

 フィリピンではすでに職場のクリスマスパーティーが真っ盛りとなっており、クリスマスが一大イベントのフィリピン人たちにとっては、台風によってまさにホリデー気分に水を差された感じだろう。

 気温が低くなり過ごしやすくなるのは歓迎だが、これ以上災害が拡大して心まで寒くなるようなクリスマスは勘弁してほしいところだ。

(F)