コラム
先日亡くなった世界的な指揮者ニコラウス・…
先日亡くなった世界的な指揮者ニコラウス・アーノンクールさんが「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」を創設したのは1953年。古楽器を集め、古い演奏法を研究し、未開拓の領域を開いていった。 それまでウィーン交響楽団の…
参院選の革新候補に元宜野湾市長の伊波氏
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県政与党など翁長雄志知事を支える革新諸団体でつくる参院選候補者選考委員会が連日の協議を重ね、9日、元宜野湾市長の伊波洋一氏(64)を擁立することを決めた。 伊波氏は昨年9月、…
世界最強レベルの韓国人棋士、李セドル九段との…
世界最強レベルの韓国人棋士、李セドル九段との5番勝負を、米グーグル社傘下企業の開発した囲碁ソフト「アルファ碁」が4勝1敗で制した。 将棋の世界では4年前、コンピューターがプロ棋士を負かしている。しかし囲碁では打ち手の…
許文道氏の思い出
地球だより 韓国の全斗煥政権(1980~88年)で大統領側近や閣僚など要職を務めた許(ホ)文道(ムンド)氏が他界した。記者は2008年、李明博氏が大統領に当選した直後に企画した対談で初めてお目にかかった。対談相手は駐韓…
昨年6月から始まった改正道路交通法では、…
昨年6月から始まった改正道路交通法では、新たに悪質な自転車運転者に安全講習が義務付けられた。12月末までの7カ月間で、全国の警察が「危険行為」として摘発したのは7924件であった。 都道府県別の集計では大阪が2673…
テレビの衝撃映像
「3・11」から5年がたった。大震災から数カ月後、宮城県で被災した親戚の子の言葉が忘れられない。「あの日のことを、よく覚えていないんだ」と、ぼそっと呟(つぶや)いた。それだけ大震災で負った心の傷が大きかったのだ。 そ…
たかが人形にあらず
地球だより タイでルクテープ人形がはやっている。ルクテープとは「子供の天使」の意味だ。バンコクもタイの人々は「クルンテープ」と呼ぶ。意味は「天使の都」だ。 このルクテープ人形がすごいのは、子供の玩具としてかわいい人形…
文化審議会(宮田亮平会長)が国宝に新たに…
文化審議会(宮田亮平会長)が国宝に新たに指定するよう馳浩文部科学相に答申した中に、東京国立博物館所蔵の「紙本金地著色洛中洛外図」がある。 図は浮世絵の祖とされる岩佐勝以の作品。江戸時代初期の京都の様子が生き生きと描か…
このところ、桜の蕾(つぼみ)がふくらんで…
このところ、桜の蕾(つぼみ)がふくらんで見える。少しばかり緑や朱色がのぞいている気がする。油断していると、開花の瞬間を見逃してしまいそうだ。 気象予報会社の予想では、東京地方は21日ごろに開花とある。桜の開花時期が気…
日本を代表する美しい景観として、外国人に…
日本を代表する美しい景観として、外国人に有名なのは言うまでもなく富士山である。しかし、かつてはその富士にも劣らない、「世界第一ノ景」とまで言われた地域がある。瀬戸内海である。 明治初年に、欧米を巡った岩倉使節団の一員…
異文化交流の難しさ
地球だより ホームパーティーの食卓で巻きずしののりをはがして食べようとしたり、日本語の文字が3000個もあると聞いて、パソコンのキーボードも3000個あるのかと驚いたりと、日本人としては考えてもみない発想をするエジプト…
「この世にはどんなことでも起こる」と思った…
「この世にはどんなことでも起こる」と思ったのは、東日本大震災から何日かたってのことだ。直後は、被災者ではない国民の一人として、ただ呆然としていたのが実情だった。 岩手県在住のある作家は「自分のやってきたことは無意味だ…
苦難の行軍
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 顕宗(朝鮮18代王)12年、1671年のことだ。 雨が降らず大地は亀の甲羅のようにひび割れた。伝染病まで流行(はや)り、おびただしい人が飢えて、病に侵されて死んだ。その年の5月、…
日本の祭りは多種多様で、その土地、その季節…
日本の祭りは多種多様で、その土地、その季節によって千変万化する。そこには不思議なエネルギーが渦巻いていて、人間と自然が一体化している。これに魅了されたのが水墨画家の傅益瑤女史だ。 母国中国にあった祭りは節句だけ。19…
スポーツ観戦の魅力づくりを
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 球春と呼ばれる2月から3月にかけての沖縄は、プロ野球、サッカー、そして女子ゴルフの選手を間近に見ることができる。 中でも、プロ野球キャンプは選手とファンの触れ合える機会が多く、練…
地震の揺れを吸収して建物の被害を抑える…
地震の揺れを吸収して建物の被害を抑える免震ゴムの普及が進んでいる。従来、集合住宅や病院、官庁の採用が主だったが、東日本大震災後、工場でも導入されるなど裾野が広がってきた。 日本免震構造協会のまとめでは、ゴムを中心とす…
トランプ氏候補指名阻止を
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 「剛腕」支持する福音派 政策とは無関係な大統領選 【ワシントン】キリスト教福音派に何が起きたのだろうか。福音派はテッド・クルーズ氏の支持基盤だと思われてきた。しかし、スーパー…
外国人率25%の悩み
地球だより スイスで2月28日、右派政党「国民党」(SVP)が提出した犯罪を犯した外国人の追放の強制履行の是非を問う住民投票が実施され、反対が58・9%を占め、拒否された。 スイスでは2010年、犯罪を犯した外国人の…
再び、自画自賛の謗りを覚悟で書きたい。先月…
再び、自画自賛の謗りを覚悟で書きたい。先月23日付小欄は、小紙は韓国と北朝鮮情報などが際立ち、この分野の専門家らの継続的な注目を得ていると書き、その具体例に先月2日に詐欺容疑で逮捕された元朝鮮大学校准教授の対韓国工作活…
地域で子育て応援
毎年1月末、全国自治体の家庭教育支援の事例報告会「全国家庭教育支援研究協議会」が開かれる。今年は地域総がかりで子育ち・子育てを応援する東京・青梅市のNPO法人「青梅こども未来」など、ボランティアの力を活用した取り組みが…
東日本大震災から丸5年が経過する。決して…
東日本大震災から丸5年が経過する。決して短くない年月だが、被災地の復興は道半ばだ。 人口1万人だった宮城県女川町は、住民の1割近くが犠牲となり、8割近くが住まいを失うという激烈な被害を受けた。その復興の模様を描いた映…
救急バイク
地球だより 1970年代、アジアの車両地図は香港がベンツ、台北がバイク、北京が自転車だった。現在、東南アジアの車両地図は、シンガポールでベンツ、ベトナムでバイクといったところかもしれないが、さすがに自転車都市はいまだ誕…
「いちまいの切符からとは春めく語」(後藤…
「いちまいの切符からとは春めく語」(後藤比奈夫)。昨今は春めいて空気に暖かさが感じられる。道行く人たちも冬から春の服装に変わりつつあるようだ。 会社の窓からのぞいて見ると、桜の蕾はややふくらんだかどうかといった状態。…