コラム
東日本大震災で大きな被害を受けた三陸の沖…
大きな被害を受けた三陸の沖には、世界三大漁場の一つが広がっている。水産業を基幹産業の一つと位置付ける岩手、宮城2県の昨年の水揚げ量は、宮城県が震災前の8割、岩手県が7割まで回復した。 しかし、原発事故の被害を被った福島…
亡くなる3年前のこと、三島由紀夫は、他人の…
亡くなる3年前のこと、三島由紀夫は、他人の評価なぞどうでもいいような境地に至りたい、という意味の発言をしている。三島ならずとも、誰もが思うことだ。そうなれば楽だろう。 その三島に対し、14歳年長の批評家中村光夫は「時…
悲惨な教育現場に絶句
地球だより ワシントン市内で黒人貧困層が多く住む地域の公立小学校で、友人の娘さんが教員のアシスタントとして働いている。最近、友人一家を夕食に招く機会があり、娘さんから仕事の様子を聞いたのだが、貧困地域の教育現場の悲惨さ…
“千ウォン学食”
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 2006年に米国研修に行ったが、最初は生活雑貨がたくさん必要だった。1年後に帰国するので、使い捨て程度のものでいい。この時、見つけた便利な「ダラー・ツリー」はわが国でいう「千ウォン…
俳誌「きたごち」の主宰者・柏原眠雨さんは…
俳誌「きたごち」の主宰者・柏原眠雨さんは仙台在住の俳人。句集『夕雲雀』で俳人協会賞を受賞した。先日、授賞式が都内のホテルで開かれ、選考委員長の山崎ひさをさんが講評した。 句集には平成17年から25年まで7年間の作品が…
福岡市で女子予備校生(19)が殺害され、同じ…
福岡市で女子予備校生(19)が殺害され、同じ予備校に通う少年(19)が「女性を刺した」と出頭した。女性は大学入試を終えた直後の悲劇だった。 凶悪な殺人事件の犯人として20歳前後の逮捕者が最近、目立つ。2月以降をざっと…
現実を見ないオバマ大統領
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 攻勢強める中露・イラン 人権で進展ないキューバ 【ワシントン】オバマ大統領8年目の世界の現状。 ①中国は、自国の国境から遠く離れた南シナ海の係争地に対空砲を設置し、戦闘機を…
厄介な「報復運転」
地球だより 今はそれほどでもなくなったが、ひと昔前までは外国人がソウルで車の運転をマスターすると「大したもの」と褒められた。スピードの出し過ぎ、頻繁な車線変更、無理な割り込みなどが横行するため、のんびり紳士的な運転をし…
「一月往(い)ぬ、二月逃げる、三月去る」。…
「一月往(い)ぬ、二月逃げる、三月去る」。今年もはや3月のスタートである。過ぎゆく時の流れの早さに驚くとともに、春の訪れを実感する月に何やら心も弾む。3月は旧暦で弥生ともいうが、萌えいずる草木が生(お)い茂ることを「弥…
「十年一日」の東電
先日、正月を迎えたと思っていたらもう2月末だ。「1月往(い)んで、2月は逃げて、3月去る」。子供の頃、年初の慌ただしさ、時の流れの速さを表すこんな言葉を祖父から学んだ。 当時、韻を踏むという言葉は知らなかったが、「い…
大阪市北区の阪急梅田駅近くで車が暴走し、…
大阪市北区の阪急梅田駅近くで車が暴走し、11人が死傷した事故で、運転者(51)の死因は大動脈解離による心疾患だった。停車中に体調を悪化させ、アクセルを踏み込んだ可能性が高いという。 一度路肩に止まって用心したことが次…
行き過ぎた警官ごっこ
地球だより 最近、警官の格好をした子供が拘束されたというニュースが世間を騒がせている。ただの警官ごっこならほほ笑ましいニュースなのだが、本物の警官をまねて、大人相手に恐喝まで行っていたというから驚く。 保護されたのは…
「下萌や土の裂目の物の色」(太祇)。…
「下萌や土の裂目の物の色」(太祇)。俳句の季語「下萌(したもえ)」は草の芽が土の中から出てきた状態で、厳しい冬から解放され、命が静かに、しかし力強く大地から現れてきたことを表現している。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時…
民主党と維新の党が来月中に合流し新党を作る…
民主党と維新の党が来月中に合流し新党を作ることが正式に決まった。党名や綱領などを検討する実務者チームを設け、結党に向けた準備を本格化し、夏の参院選への態勢を整えるという。 しかし今のところ伝わってくるのは、綱領をどう…
「××を映画にしてやるから、契約書のサインを…
「××を映画にしてやるから、契約書のサインを原作者からもらってくれ」との電話が、その作家の担当編集者のところにかかって来た。電話の相手は、黒澤明監督の代理の者(息子)だった。 高橋一清著『芥川賞・直木賞をとる!』(河…
ルーブル暴落と市民生活
地球だより 両替所に掲示されたルーブルとドルの換金レートをみて、ため息を漏らす人をよく目にする。ルーブル安が一層進み過去最安値を付け、一時、1㌦84ルーブルまで下落した。 これはドルに対して、この2年でルーブルの価値…
最高齢の記録王
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 カエサル、リンカーン、エジソン、丁若鏞(チョンヤギョン)(朝鮮後期の実学者)。彼らの共通点は、とんでもないメモ魔だった点だ。地上の王座に就き、膨大な創作物を残した秘訣(ひけつ)はメ…
「言葉や行為だけで人間の心が伝わるなら、…
「言葉や行為だけで人間の心が伝わるなら、物語を作る必要はないんですね。あえて作ろうとするのは、宗教家なども同じだと思うんですが、心が通じあえるのが難しいからなんです」。 先日亡くなった作家、津島佑子さんがインタビュー…
那覇市施政方針に「辺野古反対」
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 那覇市の城間幹子市長が12日に発表した平成28年度施政方針では米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設の阻止を掲げた。 「辺野古に目を向けると、国は『辺野古推進が唯一の…
南半球で過去に観測された中でも最強の熱帯性…
南半球で過去に観測された中でも最強の熱帯性サイクロン「ウィンストン」が、20日夜から21日にかけ南太平洋の島国フィジーを直撃。最大瞬間風速は90メートルに達し、被災地に破壊の爪痕を残した。地球上に自然災害の種は尽きない…
判事後任は共和党が決める
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー スカリア氏死亡で綱引 最終結論は11月の選挙次第 【ワシントン】アントニン・“ニノ”・スカリア判事の席を埋める最高裁での戦いについて見てみよう。これは露骨な権力争い以外の何物…
無神経な当局対応
地球だより 昨年11月13日にパリで起きた同時多発テロは、世界中に衝撃を与えた。芸術の都、グルメとモードの街パリは、平和を享受し、世界で最も外国人観光客を集める街として知られていた。そこで130人もの犠牲者を出す無差別…
自画自賛の批判を恐れずに書く。小紙は題字の…
自画自賛の批判を恐れずに書く。小紙は題字の通り国際報道に特色を持つ日刊紙である。中でも韓国と北朝鮮に関する報道や論調は際立ち、この分野の専門家やメディア関係者らの継続的な注目を得ている。 つい最近のことでは、警視庁公…