自画自賛の批判を恐れずに書く。小紙は題字の…
自画自賛の批判を恐れずに書く。小紙は題字の通り国際報道に特色を持つ日刊紙である。中でも韓国と北朝鮮に関する報道や論調は際立ち、この分野の専門家やメディア関係者らの継続的な注目を得ている。
つい最近のことでは、警視庁公安部が朝鮮大学校経営学部の元副学部長の朴在勲容疑者(49、朝鮮籍)を詐欺容疑で逮捕した。偽名で不正入手したクレジットカードでUSBメモリーなどパソコン関連機器6点をインターネット通販で購入した容疑だ。
被害金額にして計1万2000円程度でも、記事は今月3日付産経が1面3段見出し、各紙も社会面で目立つ扱いをした。なぜか。朴容疑者がスパイ防止法のない日本を拠点に、北朝鮮の対韓工作の指揮役として暗躍していたのが分かったからだ。
その証拠に、容疑者のパソコンからは、北朝鮮の工作機関225局(現在、朝鮮労働党統一戦線部傘下)からの指示メールなどが見つかっている。ところで、小紙は朴容疑者が「225局からの指令を韓国極左野党・統合進歩党の関係者に伝えるなど……双方の仲介役を果たす」などと暗躍していることを韓国捜査当局情報として2年近く前に報じている。
ソウル上田勇実特派員が平成26年4月9日付1面トップ記事で大きく報じた「北の対南工作幇助か/朝鮮大学准教授」の記事がそれ。
掲載から約2年を経てスクープとなったのだ。事件の更なる解明に期待したい。