昨年6月から始まった改正道路交通法では、…
昨年6月から始まった改正道路交通法では、新たに悪質な自転車運転者に安全講習が義務付けられた。12月末までの7カ月間で、全国の警察が「危険行為」として摘発したのは7924件であった。
都道府県別の集計では大阪が2673件で、1907件の東京を上回りトップ。2位の東京に続いて兵庫780件、神奈川491件、京都364件がワースト5となる。関西の3府県だけで全体の半数近くを占めるが、大阪府警は取り締まり強化がありがたくない最多につながったと見るのだが。
一方、14項目が指定された危険行為の内訳では、信号無視が3419件で最多。遮断機無視の踏切への立ち入りが1950件に上り、この二つが全体の7割近くに及んだのである。
14歳以上の運転者が3年以内に2回以上の摘発を受けると講習受講を命じられる。講習を受けたのは3都府県の7人で、大阪府が5人で最も多く、東京都と岡山県が各1人だった。
たかが自転車と思いがちだが、危険行為による死亡事故も増えており、軽く考えて重大事故を引き起こしてから後悔しても遅いのである。2月末までの今年の交通事故死者数は610人。年間4117人だった昨年同期比で44人減。年間4000人以下への期待が膨らむ推移と言えよう。
<シニアこそ ジュニアのお手本 交通安全>。もう一つ今年の交通安全標語から。<しんごうが あおでもよくみる みぎひだり>。