金融政策正常化への好機
鈴木 淑夫 2018/8/20 経済|写真|Viewpoint [会員向け]
鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫
7月31日の日本銀行政策決定会合で決まった政策は、「大山鳴動してねずみ一匹」の感があった。誘導する長期金利の変動幅拡大という「ねずみ」以外は、何も実質的な政策変更はなかったからだ。しかしこの「ねずみ」は、大きく成長する可能性を秘めているのかもしない。
「現在の極めて低い長短金利の水準」を、2019年10月の消費税率引き上げ時まで維持することを「想定」するという発表文から、市場は素直にこの「フォワードガイダンス」を緩和政策の追加と読み、直後には円安、株高に動いた。
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