床井 明男 rss

英国のEU離脱決定に改めて統合の原点と課題を再確認した各社説

◆世界秩序変動を懸念  それにしても、なぜ、こんなことになったのか――。  25日付日経社説の一部だが、英国の欧州連合(EU)残留か離脱かを問う国民投票の結果に対して、少なからぬ人々が抱いた感想であろう。筆者もその一人で…

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増税の再延期「連載」で財務省悪玉論を掲載した産経の「主張」に注目

◆よく言い切った連載  「財務省がこの国をだめにしてきた」――安倍晋三首相が1日に消費税増税の19年10月まで2年半の延期を表明したのを受け、産経が翌2日付から始めた連載「再延期の波紋」㊤での冒頭で、よくぞ、ここまで言い…

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経済低迷の主因「増税」支持の各紙に「再延期」批判の資格はあるのか

◆首相に手厳しい各紙  主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の熱気やオバマ米大統領の歴史的広島訪問の興奮もどこへやら、最近のマスコミの関心は専ら消費税増税の再延期問題でいっぱいという感じである。  無理もない。広島から東京…

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世界経済、財政で独英の協調実現するか

伊勢志摩サミットの焦点(中)  減速懸念が強まる世界経済の持続的成長にどう対応するか――。主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の重要議題の一つである。  その地ならしとして開かれた先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議…

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三菱自の日産傘下入りで不正繰り返す体質の改善を厳しく問う各紙

◆信用失墜し電撃提携  まさに急転直下の電撃発表であった。軽自動車の燃費試験データの不正で、国土交通省に報告書の再提出を求められ、不正のさらなる広がりを明らかにした三菱自(11日)。その三菱自に、顧客への補償の拡大、販売…

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「ひとみ」の運用断念でJAXAの「ミスの連鎖」を厳しく問うた毎日

◆一縷の望みも潰える  きょうは「こどもの日」。スポーツや科学、文化・芸術など、子供をワクワクさせ、夢を抱かせるものの一つに、宇宙がある。  ロケットや衛星の打ち上げ、その技術開発、また衛星や惑星、恒星の天体観測など未知…

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「パナマ文書」でG20に焦点ぼけの構造改革一般論になった各紙社説

◆日経も税逃れに重点  米ワシントンで開かれていた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が閉幕した。  開幕前、不確実性が増し低成長にあえぐ世界経済をいかに立て直すかがG20会議の大きな焦点だったが、突如、…

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3月日銀短観の景況感予想の悪化にも反応が鈍く論評が少ない各紙

◆読売は厳しく問題視  民間経済調査機関の予想通り、3月日銀短観による景況予想は良くなかった。大企業製造業で2期ぶり、大企業非製造業では6期(1年半)ぶりの景況悪化だった。  日本経済はこのところ、国内総生産(GDP)成…

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国際金融経済分析会合に各紙批判の中、建設的な産経、中立的な日経

◆衆院解散勘繰る朝日  政府が5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)で、議長として世界経済に関する議論を主導していく上での参考意見を聞く場として、「国際金融経済分析会合」を実施している。  会合ではジョセフ・スティグリ…

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G20で安定に行動求めた保守系、緩和依存に決別求めたリベラル紙

◆現状容認と現状批判  世界的に株価が乱高下を繰り返し金融市場の動揺が続く中、その沈静化を目指した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が、動揺の震源地の一つ、中国の上海で開かれた。議長国はもちろん中国である。…

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内外需の弱さにもかかわらず来春の消費再増税の是非に触れぬ各紙

◆構造改革求める日経  15年10~12月期の国内総生産(GDP)は、実質で前期比0・4%減と2期ぶりのマイナス成長だった。個人消費や輸出が振るわず、日本経済は依然足踏み状態である。  各紙の論評はどうか。社説の見出しは…

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日銀「マイナス金利」に「決意」「限界」「懸念」などと評価分かれた各紙

◆株価対策に読売理解  日銀が「マイナス金利」の導入を決めた。1年3カ月ぶりの追加緩和策で、2月16日から適用する。  マイナス金利は欧州の一部の国で適用されているが、日本では今回が初めて。金融機関が日銀の当座預金に必要…

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AIIB事業開始に中国の恣意的な運用の懸念を深める読売、産経

◆公正運用求めた読売  中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)が北京で設立式典を開き、本格的な業務を開始した。  AIIBにはアジアや欧州などから57カ国が参加。参加国が拠出する資本金は計1000億㌦(約11兆…

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新年の経済で保守系4紙が短期、中長期的な視点から前向きな提言

◆欧州に範求めた日経  2016年の経済がスタートした。4日の東証大発会は582円73銭安という波乱の幕開けになったが、今後どんな展開になり、それを各紙はどう伝え評価するのか。今年もウオッチしていきたい。  今回は新年の…

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4年目のアベノミクス、消費再増税控え正念場

 新年の2016年が明けた。株高、円安(円高是正)で華々しくスタートした第2次安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」も今年で4年目。デフレ脱却とともに財政健全化を強く意識し、2年目に実施した消費税増税以降、その勢いはすっ…

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小惑星「リュウグウ」目指す「はやぶさ2」、「衝突装置」で地下物質採取も

1年半滞在、20年末帰還へ  12月3日に地球スイングバイを行い、14日に小惑星「リュウグウ」を目的とする軌道に入ったことが確認された探査機「はやぶさ2」。目指す「リュウグウ」には、いつ到着し、何をするのか。また、どんな…

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金星探査機「あかつき」 5年越し、「双子星」大気の謎解明へ

 主エンジンの故障、破損による2010年12月7日の軌道投入失敗から、丸5年。今度は姿勢制御用の小型エンジンを使って、見事に雪辱を晴らし、金星周回軌道への投入に成功した「あかつき」。  今回の成功は、日本が地球以外の惑星…

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新世代のX線天文衛星「アストロH」 “熱い宇宙”の成り立ちに迫る

 新世代のX線天文衛星「アストロH」が来年2月12日に、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケット30号機で打ち上げられる。アストロHは、2005年に打ち上げられたX線天文衛星「すざく(朱雀)」の後継機で、感度を約1…

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線引き、財源で迷走した軽減税率も合意を評価し対策を求めた各紙

◆朝日ら批判は少数派  自公両党は2017年4月に消費税率を10%に増税する際、同時に導入する軽減税率で、「酒類と外食を除く飲食料品」で合意、16年度税改正大綱を決めた。軽減税率の線引きや、それを裏付ける財源の問題で協議…

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H2A初の商業衛星打ち上げに地理的な弱点の克服など各紙が評価

◆MRJに続きエール  日本の航空宇宙業界にとって、2015年の今年はまさに記念すべき年になったと言えるだろう。約半世紀ぶりの国産旅客機、三菱リージョナルジェット(MRJ)の初飛行成功と、H2Aロケット29号機による初の…

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連続マイナス成長でも中長期的視点だけで成長基盤強化を説く各紙

◆好循環は風前の灯火  多くの経済調査機関の予想通り、15年7~9月期の国内総生産(GDP)は、実質で前期比0・2%減、年率換算では0・8%減と2期連続のマイナス成長になった。連続マイナス成長は14年4~6月期、7~9月…

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MRJ初飛行成功に日本の航空機産業の一段の発展を鼓舞する各紙

◆エール送る毎日など  三菱重工業と子会社の三菱航空機が開発中の、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が11日、愛知県豊山町の県営名古屋空港で初飛行に成功した。MRJは1960年代に開発された…

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日銀の物価上昇率目標先送りの主因である消費税増税に触れぬ各紙

◆修正求める毎日など  日銀が先の金融政策決定会合で、現行金融政策の維持と、2%の物価上昇率目標の達成時期を従来の「16年度前半頃」から「16年度後半頃」に半年先送りすることを決めた。目標の先送りは4月に続くものである。…

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