窪田 伸雄
「民進」のTPP「提案」 安倍内閣の交渉に批判
トランプ米政権対策を 民進党の機関紙「民進プレス」11月4日号は、環太平洋連携協定(TPP、同紙は「環太平洋パートナーシップ協定」と表記)に「党としての提案」を4㌻にわたって掲載した。タブレット版8㌻の同紙の半分を使っ…
「赤旗」の米大統領選 綱領で解けぬトランプ氏
TPP反対には「当選」強調 共産党にとって米国は“資本主義の宗主国”で特別な国だ。党綱領に同国名が何度も登場する。「アメリカ帝国主義は、世界の平和と安全、諸国民の主権と独立にとって最大の脅威となっている」「その覇権主義…
ガムを噛み習近平氏に臨んだドゥテルテ大統領に注目した「新報道」
◆反米的な発言を連発 先週日曜(23日)の報道・討論番組はNHK「日曜討論」が米大統領選挙、フジテレビ「新報道2001」がフィリピンのドゥテルテ大統領の中国訪問、TBS「サンデーモーニング」が過激派組織「イスラム国」(…
総がかり運動説く「社会民主」 変貌し続ける伝統左翼
市民連合で野党共闘推進 7月参院選で1議席減らして議席半減の社民党。落選した吉田忠智党首が9月9日の同党第8回全国代表者会議で続投した。その時のあいさつ(抜粋)を同党機関誌「月刊社会民主」10月号は巻頭に載せ、「国会の…
衆院補選初の「自」「民」対決 選挙に見境ない野党共闘
民進はLGBT票を狙う 民主党が民進党になって、また蓮舫代表を選出して初の衆院選となる23日投開票の東京10区と福岡6区の補欠選挙。目下、最後の舌戦が展開されている。 自民党の機関紙「自由民主」は公認候補のいる東京1…
シリア停戦の崩壊に着目した「サンモニ」の批判は非人道兵器まで
◆国連で米露非難合戦 シリア停戦合意が崩壊した。このテーマを先週日曜(9・25)のTBS「サンデーモーニング」は冒頭で触れていた。9月12日から停戦に入ったシリア北部の都市アレッポの公園で遊ぶ14日時点の子供たちの様子…
夢のような独立から25年、日本からの投資に期待
グラント・ポゴシャン・アルメニア共和国特命全権大使インタビュー 世界でも有数の古い歴史を持つアルメニアがソ連崩壊の前に独立してから25年の節目を21日に迎えた。駐日アルメニア共和国大使館のグラント・ポゴシャン特命全権大…
安保法1年の民・共 共闘発展求めた共産6中総
民進代表選で蓮舫代表に 安保関連法成立から1年が経(た)った。共産党の同法廃止一点の「国民連合政府」構想を契機に民進党(当時民主党)が国会・選挙での野党共闘に応じ、民共路線に舵(かじ)を切った。 1年経って民進党では…
公明新聞に党大会報告 「中道主義」を再確認
「加憲」絞り込みに影響も 公明党第11回党大会が17日に開かれ、5選の承認を受けて山口那津男代表があいさつし、「何を『加憲』の対象にすべきかの議論を深める」と発言したことがマスコミに注目された。憲法改正を容認する党派の…
北方領土叫ぶ「自由民主」 ロシアの暴挙との認識を
冷戦後に期待し、萎えた怒り 自民党の機関紙「自由民主」(9・6)の1面は「北方領土返還に向け粘り強く外交交渉を」のタイトルで佐藤正久参院議員のインタビューを掲載している。同党は9月3日を「ロシアの北方領土不法占拠に抗議…
TBS「時事放談」で劇場型の政治に疑問を呈した石破・藤井の両氏
◆入閣辞退の決断評価 リオデジャネイロ五輪閉会式の東京大会PRセレモニーで、スーパーマリオに扮した安倍晋三首相、五輪旗を振った和服姿の小池百合子東京都知事。次の2020年東京五輪に向け脚光を浴びる両氏をめぐり、それぞれ…
経済強調する「公明」、安定政権で脱デフレ優先
憲法改正は「議論深める」 公明党の機関誌「公明」9月号は、「安定政権で始動、日本に希望を」との特集で参院選の総括と今後の同党の政治を展望した。 巻頭の「井上義久・党幹事長に聞く」で井上氏は、「合計14議席の獲得自体は…
共産党の選挙疲れ、「小池新党」に危機感か
「赤旗」3万部減でテコ入れ 「もっと伸びると思いガッカリしていたが、野党と市民の共闘の画期的前進がリアルにわかり元気が出た」「モヤモヤ感があったが、安倍首相を先頭にした野党共闘攻撃、共産党攻撃と正面からたたかい前進した…
「民進」に参院選総括、敗北認め「共闘」は維持
批判より対案説く蓮舫氏 民進党の機関紙「民進プレス」(8・19)に「野党連携は一定の成果/市民中心の新しい流れ」との見出しで参院選総括が載った。冒頭で「結党後、初の国政本選挙となった第24回参院選において、民進党は改憲…
南シナ海問題で対中制裁の「せ」の字も出なかったNHK「日曜討論」
◆判決を無視する中国 オランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海をめぐるフィリピンの提訴を審理し、中国が主張する「九段線」は法的根拠がなく、中国の管轄権を認めない判決を出したが、ラオス・ビエンチャンで開かれた東南アジア諸国…
敗退語らぬ「民進」 共産との共闘依存深まる
突破された「改憲3分の2」 今回の参院選で対決軸となった自民・公明の与党と民進・共産の野党の4党のうち、民進党だけ敗北した。改選45議席から32議席と13議席減らしたが、機関紙「民進プレス」(7・15)は敗退を語らず、…
「赤旗」の参院選結果 目標忘れ共闘効果を宣伝
民主批判から民進応援で頭打ち 共産党の参院選結果は改選議席3から議席を増やした。このことよりも同党機関紙「しんぶん赤旗」(7・11)は、党員でも党公認でもない野党統一候補当選の「勝利」を強調した。「野党共闘11選挙区で…
「自由民主」参院選勝利 アベノミクス信任を強調
「低迷に逆戻り」が説得力 与野党の勝敗を決する「自公対民共」の戦いとして注目された参院選(7月10日投開票)だが、4党の機関紙を見ると、いずれも「勝利」をアピールしている。その真贋を見分けるまでもなく、勝利を口にする資…
「人を殺すための予算」で共産党の更迭茶番劇を起こしたNHK討論
◆主張変えない藤野氏 英国の欧州連合(EU)離脱決定に先週日曜(6月26日)の報道番組は賑(にぎ)わった。参院選の経済政策のテーマにも急浮上し、そのテレビ討論をめぐって前代未聞の展開があった。共産党の政策責任者、藤野保…
「赤旗」の1人区統一宣伝、民進欠く香川も一本化強調
参院選前に「確認書」公表 参院選が22日に公示される。これまでと最大の違いは「民共共闘」であり、32の1人区での野党統一候補だ。ところが11日にさざ波が立った。民進党香川県連が「統一候補」と報道されている共産党公認の田…
民進党の左傾化、共産・市民連合に迎合
「反安保法の一点」以外も 政党紙において近ごろの民進党の動きは、「民進プレス」よりも共産党機関紙「しんぶん赤旗」を読む方が早く知ることができる。「赤旗」が日刊だからという理由だけではなく、物事が共産党サイドで決まってい…
「自由民主」の参院選、「経済」の加速を強調
訴求力に“危機感”が必要 参院選を目前に各党のメディアは選挙一色である。野党側は共産党機関紙「しんぶん赤旗」が半ば野党統一候補の宣伝紙となって安倍政権に激しい批判を繰り返しているのと比較すると、自民党機関紙「自由民主」…
トランプ現象に理屈通じないと時事放談で指摘した訪米後の石破氏
◆日米とも不安抱える 原子爆弾を投下した米国の現職大統領が、被爆地・広島を訪問した意義深いイベントで、伊勢志摩サミット関連の日程は締めくくられた。大戦で敵対した最悪の関係を乗り越えた日米の和解と同盟深化を内外に示したの…