増 記代司
自衛隊明記を聞かず抽象的質問重ね回答誘導する朝日の憲法世論調査
◆朝日調査も改憲増加 憲法記念日の3日、各紙に憲法をめぐる世論調査結果が載った。いずれも改憲賛成が反対を上回っている。 ざっと紹介すると、読売=改憲56%、護憲40%。毎日=改憲48%、護憲31%。朝日=改憲45%、…
40年超運転でも立派に機能する原発を「老朽原発」と決め付ける朝日
◆貶める意図は明らか 年を取った人を最近は「老人」と言わない。老(ろう)には古びた、衰えたという意味があり、高齢者に嫌がられるからだ。ましてや朽ちると合わせて「老朽」と呼べば、ヘイト(誹謗(ひぼう)中傷)だ。なぜなら元…
安倍前首相が指摘する通り、なかなか変わらない朝日の「捏造体質」
◆毎日が囲み記事掲載 「『朝日新聞は捏造(ねつぞう)体質』安倍前首相、講演で」。こんな見出し記事が毎日23日付に載った。政治面ではなく社会面、それも囲み記事なので、いやが上にも目に付く。 記事には、安倍晋三前首相が「…
「処理水」海洋放出、朝日の「地元反対」との虚偽報道が風評被害もたらす
◆「ゆがんだ見方」健在 「『被ばくによる健康被害がないことを心から望んでいる』と当たり前のことを言って、怒りを買った経験が何度もある。被害が大きいことを望んでいるかようなゆがんだ見方が、まだ健在だ」 1カ月ほど前、福…
普天間返還合意から25年、問答無用のごり押し続ける地元紙と朝日
◆「約束」実現阻む左翼 「四半世紀たっても果たされない『約束』とは何なのか」と朝日が拳を振り上げている(10日付社説)。沖縄県の米軍普天間飛行場のことだ。日米両政府の返還合意から12日で25年が経(た)つが、いまだ返還…
原発の無防備には怒り、日本国家の無防備には知らんぷりの左派紙
◆水際阻止がより安全 左も右も憤慨している。 「少なくとも1カ月以上、テロリストの侵入などにつながりかねない危険な状態が続いていた。信じがたい事態である」(朝日3月24日) 「安全に対する意識が根本から問われる深刻…
共産票を頼った「野党政権」の下心見え見えの朝日の「失望の高い壁」
◆もし安保法なければ 歴史にif(もし)はないとされるが、5年前に安倍晋三政権が野党や一部メディアの圧力に屈して安保関連法の成立を断念していれば、どうなっていただろうか。 産経28日付「安保法制5年」(29日で施行5年…
外交・安保棚上げの「民共共闘」を目論み長野補選の政策協定隠す朝日
◆都合のいい逃げ口上 「直ちに影響はございません」。3月11日の東日本大震災10年を経て、この言葉が蘇(よみがえ)ってきた。当時の菅(かん)直人(なおと)内閣のスポークスマン、枝野幸男官房長官(現・立憲民主党代表)は、…
国連科学委の福島原発事故の報告書を小さくしか扱わぬ愚鈍な各紙
◆健康被害認められず これはどう考えても新聞の1面トップものだ。そう伝えるべき内容がある。それが目立たない中面や短報。報じないのもあった。ああ、鈍なるかな、日本の新聞―。 いささか大げさに聞こえるかもしれないが、そう…
大阪本社版5万号特集で大阪・関西万博推進に宗旨替えした朝日
◆通し番号違う東京版 朝日が3月2日付で5万号を数えた。「朝日新聞5万号のあゆみ」との特集が載っていたので初めて知った。5万とは大したものだ。 それで2日付の他紙を見ると、毎日は52204号、読売は52148号とある…
沖縄「孔子廟」違憲判決、中国の「見えない手」に触れぬ平和ボケの各紙
◆政教分離のみに焦点 「見えない手」。オーストラリアの作家、クライブ・ハミルトン氏は中国共産党のスパイ工作をそう呼んでいる。至る所に浸透しているのに人々は気づかない。いや、気づこうとしない。だから「見えない」のだ。 …
「原発賛成6割」との注目に値する世論調査結果を地味に報じた毎日
◆“常識”ひっくり返す 「犬が人を噛(か)んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」 最近は誰も言わなくなった報道に関する「ことわざ」だ。犬が人を噛むのは当たり前(今では事件だが)、人が犬を噛むのは珍…
今回の地震の天啓は緊急事態法の整備を怠る平和ボケ日本への警鐘
◆社会を内省する契機 スマホが響き始めた。キュイーン、キュイーン、地震です―。13日夜、緊急地震速報で眠気が吹き飛んだ。同時に揺れ始め、次第に大きくなっていく。10年前の恐怖がよみがえってきた。最大震度6強。「天災は忘…
立憲民主と共産の野合による「民共路線」の再現を狙う懲りない朝日
◆外交・安保に触れず それにしてもこの存在感の薄さはどうだろう。最大野党の立憲民主党が1月下旬、定期党大会を開いた。昨年9月の「結党」後、初となるものだが、関心を抱いた国民はどれほどいたか。テレビニュースや新聞記事での…
的外れの非科学的な世論調査に禁じ手の巧妙な「罠」を仕掛ける朝日
◆アナウンス効果利用 産経とFNN(フジニュースネットワーク)が世論調査を再開させた。昨年、データの不正入力問題で謝罪、休止に追い込まれた。不正防止策を徹底して約半年ぶりに始めたという(1月26日付)。 その菅内閣の…
緊急事態発生時に国民の命を守れぬ「平時の憲法」に固執する左派紙
◆対策を邪魔する野党 「新型コロナウイルスの第3波をどう封じるか、正念場だ。コロナとの闘いは丸1年になる。昨年1月には野党と左派紙は「桜を見る会」「モリカケ」の追及にうつつを抜かし、2月には安倍晋三首相(当時)の全国一…
「科学的視点に欠ける」と科学者に紙面上で社説を批判された朝日
◆「脱エンジン車」の愚 科学者による痛烈な朝日批判にお目にかかった。それも産経や保守誌ではなく、当の朝日紙上で、だ。 「電気自動車用バッテリーは生産段階で大量のCO2(二酸化炭素)を排出する。にもかかわらず脱エンジン…
新年の各紙社説が憲法に触れぬ中、骨太の改憲論を説いた産経・石井氏
◆「国家像」を示す必要 「我ら日本国民はアジアの東、太平洋の波洗う美しい北東アジアの島々に歴代相(あい)承(う)け…」 中曽根康弘元首相が2005年1月に発表した「世界平和研究所 憲法改正試案」(中曽根試案)の前文の…
「朝日新聞『亡国の系譜』―言論はいかにして国を滅ぼすか―」
世日クラブ講演要旨 「朝日的言説」が国滅ぼす 本紙「メディアウォッチ」コラムニスト 増 記代司氏 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良(ゆずる)・近藤プランニングス)の定期講演会が先月19日、動画サイト「ユ…
各紙が元旦紙面で中国リスクをメインに報じる中、朝日は全く触れず
◆戦間期の対応を誤る 令和3年が明けた。西暦では2021年、20年代の幕開けである。それで100年前の1920年代を思い浮かべた。英歴史家E・H・カーが「危機の20年」と呼んだ両大戦間の前期に当たる。その時代の対応を誤…
戦前は商業的な扇動、戦後は思想的扇動で国の針路誤らせた朝日
◆破られた朝日タブー 本紙の読者でつくる世日クラブで19日、動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信でオンライン講演をさせていただいた。視聴者にはお礼申し上げる。講演は筆者にとっても過去の資料を読み直すいい機会となった。…
座間事件裁判、「罪と罰」から逃避し死刑判決への意思表示をしない朝毎
◆極刑以外の結論なし 「罪と罰」は古代からのテーマだ。紀元前17世紀のハムラビ法典には「目には目を、歯には歯を」とある。奪ったものと同じものをもって報いる。これが罪刑法定主義の起源とされる。ロシアの文豪、ドストエフスキ…
夫婦別姓論議に勝手な思い込みや薄っぺらな考えで少子化を持ち出す日経
◆家族の意義を考えず 「祖先から継承してきたものを、ある世代が自分たちの勝手な思い込みや薄っぺらな考えで改変することは許されない」 夫婦別姓論議に接するたびに、英国の政治思想家エドマンド・バークの言葉が頭によぎる(『…