増 記代司
安倍氏を「悪代官」として描き「何でもよいから反自民」報道を行う朝毎
メディアが選挙左右 総選挙がきょう、公示される。単純に言えば、与党か、野党か、の選択だ。有権者はいかなる情報を基に一票を投じるのだろうか。選挙とメディアを振り返っておこう。 1世紀前の1920年、米国のジャーナリスト…
台湾に刃を突き付け威嚇する中国の言い分を代弁する琉球新報社説
風雲急を告げる情勢 テレビのワイドショーで一時、「敵の出方論」が話題になった。日本共産党が隠し持つ革命路線のことで、革命が平和的になるか、それとも流血を伴うか、それは「敵の出方」で決まるというものだ。要するに黙って共産…
政策そっちのけの「政局目線」で本質を捻じ曲げて政治を論じる朝毎
安倍氏に批判の矛先 「典型的な政治部記者の発想のような『政局目線』記事」。外交評論家の宮家邦彦氏は、菅義偉首相の外交をめぐって新聞があまりにもトンチンカンなことを書くので、外交記事は政治部ではなく、外信部記者に任せては…
中国盲従・日韓分断の言論遺伝子受け継ぐ朝日に次の首相は乗せられるな
禍根残した拙速外交 朝日の1面コラム「天声人語」がこんなことを言っていた。「『内閣はできた時に最も力がある。できるだけ早く大きな仕事に取り組め』。田中角栄元首相の言葉だ。就任わずか2カ月半、北京に飛んで日中国交正常化を…
共産党の圧力に屈する毎日系の悪弊、「敵の出方論」騒ぎで明らかに
◆事実だった八代発言 半世紀も前の話になるが、京都市上京区にあった立命館大学は共産党系学生組織「民青」(日本民主青年同盟)の牙城だった。当時の学長は進歩的文化人の民法学者、末川博氏。大学側の庇護(ひご)もあり、民青が学…
与党には怒号、野党には甘言、「リベラル派が陥る独善」を地でいく朝日
◆不寛容に寛容を主張 リベラル政治学者が、リベラル派の政治家の陥る独善を、リベラル紙の朝日紙面で指摘していたので興味深く読んだ。「(多様性の問題でも)寛容になれ、と不寛容に主張する。政治とは自分の信条の純度を上げてそれ…
コロナ禍の五輪・パラ開催を菅首相の政治的思惑に矮小化する朝日
◆菅首相の最大の功績 パラリンピック競技の感動に浸っている中、菅義偉首相が唐突に退陣表明したので驚いた。自民党総裁選に出馬すると明言した矢先のことだ。改めて政治の世界は「一寸先は闇」と思い知る。 新聞は当然のごとく、…
パラ報道と谷垣氏インタビュー、見事に“切り取った”毎日の見出し
◆重みがある「自助論」 評論家の石平氏の趣味は写真撮影。それは「美しいもの」を自分の目で発見し、写真に“切り取る”面白さだという(産経「話の肖像画」29日付)。新聞の見出しも同じではないか。こちらはニュースを切り取る。…
世論で輿論を制御し自民党政権崩壊もくろむイデオロギー闘争の朝日
◆五輪反対論は「世論」 メディア史を専門とする京都大学大学院教授の佐藤卓己氏が持論の「輿論(よろん)」と「世論(せろん)」の違いを朝日紙上で語っている(17日付オピニオン面)。 「世論は世間の評判、付和雷同というニュ…
人権第一の「現行憲法」を皇室の上位に置き敬語を一切使わない朝日
◆「ご一家」の「ご」省く 福祉施設でホームレスの就職活動に立ち会ったことがある。面接のマナーを学ぶため高校の就活担当の先生を招き、指導を受けていた。難しかったのは敬語。「面接に来た」は「参りました」、「資料を見た」は「…
東京五輪閉幕、あくどい「幻想」を振りまき大恥をかいたリベラル各紙
◆「金」に値する対応力 「やってくれて、ありがとう」。閉幕した東京五輪はこの一言に尽きるのではないか。選手だけでなく、多くの人からこの声が聞かれた。 新型コロナ禍が世界を覆っている厳しい環境下での開催だった。困難を乗…
コロナ対策、反対ばかりで代案ない朝日社説に説得力も信頼性もなし
◆強烈な剣幕で反対論 「あなたは反対ばかりするが、それならどんな代案があるのか」 職場の議論でも時にこんな熱い場面に出くわす。司会をしていれば「まぁ、そういう反対のご意見も踏まえて、ではどんな解決策があるか、そっちに…
五輪開催を対立争点化させ国民世論を分断した朝日のマッチポンプ
◆陰鬱な顔で開幕報道 東京五輪の熱戦にハラハラドキドキ、そして大歓声(むろんリモート)の日々が続く。開会式を伝える読売と一部地方紙の24日付1面は最終面との見開きページとし、ワイドなカラーフォトを使って感動を切り取って…
戦後70余年、日本が自由主義国であることに難癖を付け続ける朝日
◆非武装なら即共産化 日本は天皇を戴(いただ)き、かつ自由と民主主義の国だ。経済的に恵まれた国だ。何よりも戦争がない、飢餓がない、独裁がない、民族的ジェノサイド(集団虐殺)がない。むろん、さまざまな問題もあるが、大局か…
五輪を政権闘争に引きずり込む朝日、負けを恐れて保身に走る政治家
◆変わり身の早い福島 「政治家にとって内なる敵は何か」と、高名な宗教家にお聞きしたことがある。即座に答えが返ってきた、「保身である」と。保身とは、自分の地位、名声、安穏を失うまいと身を処すること。東京五輪を無観客とする…
共産党系の病院ばかり取材し「五輪中止」求める記事を書く朝日記者
◆病院の中で署名活動 東京のJR総武線・千駄ケ谷駅の近くに共産党の病院として名高い「代々木病院」がある。党幹部の多くがかかりつけ医にしている。共産党の大ボスだった宮本顕治・元議長は2007年7月、ここで亡くなった。 …
沖縄戦の事実を歪め「日本悪」の偏向レッテル貼りに利用する左派紙
◆戦意向上担った朝日 沖縄慰霊の日の6月23日を前後して左派リベラル紙にはいつものレッテル貼りが溢(あふ)れていた。沖縄は「捨て石」、日本軍は酷(ひど)かった、などと。第2次大戦の中で最も熾烈(しれつ)を極めた沖縄戦で…
福島原発事故や東京五輪をめぐり朝毎が仕掛ける「ゼロリスクの罠」
◆被曝による被害皆無 福島県民が待ち望んでいた新刊本が世に出た。「東京電力福島第一原発事故から10年の知見 復興する福島の科学と倫理」(丸善出版)。いささか長いタイトルだが、これ一冊で福島の事故被害の実態がほぼ知れる。…
金看板の「権力の監視」には触れず読者に購読料値上げを告げる朝日
◆「真実の追究」を怠る 「新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究」と新聞倫理綱領にある。ところが、朝日の編集委員、曽我豪氏は政治部長時代に「権力監視こそ新聞社の使命だ」とぶち上げ、安倍政権の粗探しに汲々(きゅ…
「縄文遺跡群」の世界遺産登録勧告、宗教や芸術からの視点を欠く各紙
◆常識をひっくり返す 「ああ、何のために人間はいるのか。発信しよう、激しい愛を。青さのむこう、昼の空の星にまで。発信ゆんゆん、発信ゆんゆん…」 こんな風変わりな歌詞の高校校歌がある。「宇宙の奥の宇宙まで」。題名も変わ…
欧米とは桁違いに感染抑止の日本、理にかなわぬ朝日の五輪中止論
◆自分には優しい朝日 またぞろ朝日である。「夏の東京五輪 中止の決断を首相に求める」との社説を掲げた(5月26日付)。コロナ禍の感染拡大が止まらないから、開催は「理にかなうとはとても思えない」とし、「冷静に、客観的に周…
架空予約でワクチン接種を妨害する護憲リベラル紙はコロナ戦争の戦犯
◆「善意頼み」を逆手に 公益性なんかあるものか。新型コロナウイルスワクチンの「自衛隊大規模接種センター」の予約システムに架空予約をして「欠陥」をあげつらった朝日と毎日のことだ。筆者の勤める病院でも高齢者のワクチン接種が…
革命政党の体質変わらぬ共産党を「野党共闘」に加えようとする朝日
◆何も警戒感を抱かず 日本共産党の理論政治誌『前衛』が5月号で通算1000号に達した、と毎日が伝えている(4日付)。終戦直後の1946年に創刊され、近年は野党共闘路線を反映して他党幹部のインタビューを掲載するなど柔軟な…