今回の地震の天啓は緊急事態法の整備を怠る平和ボケ日本への警鐘


◆社会を内省する契機

 スマホが響き始めた。キュイーン、キュイーン、地震です―。13日夜、緊急地震速報で眠気が吹き飛んだ。同時に揺れ始め、次第に大きくなっていく。10年前の恐怖がよみがえってきた。最大震度6強。「天災は忘れた頃にやってくる」。この格言が心に浮かぶ。3・11記念日を待たず、姿勢を正された気がした。

 今週から始まったNHKの大河ドラマ「青天を衝(つ)け」の主人公、渋沢栄一は関東大震災に際してこう論じている。


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