編集局 
北杜夫の長編小説『楡家の人びと』は祖父…
北杜夫の長編小説『楡家の人びと』は祖父斎藤紀一から父斎藤茂吉、さらに作者自身へと続く生家の変遷を綴(つづ)った傑作。これを読んだ三島由紀夫は「戦後書かれたもつとも重要な小説の一つ」と絶賛した。 気流子も再読したいと思…


治安か普及か問われる民泊
住宅の空き部屋を利用して旅行客らを有料で泊める「民泊サービス」の運営を合法化した住宅宿泊事業法(民泊新法)が6月から施行され、民泊のあり方が大きく変わる。国は民泊の「健全な普及」を目指すが、地域住民の安全を確保したい自…

正男氏暗殺1年、北朝鮮の残忍さを直視せよ
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2017年2月にマレーシアで殺害されてから1年が経過した。 マレーシアでは、実行犯として殺人罪で起訴された女2人の公判が続いている。だが犯行を指示したとされる北朝鮮人…

知事は反基地活動家の味方?
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 1月29日、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)工事に関連する二つの裁判で注目される動きがあった。 一つは、2016年9月に高江で反基地活動家が暴力行…

市長らの大言壮語の熱を冷ませられないものか If only to harness hot air
石油・ガスの生産者に対する市当局の脅しは続いている。そして、その狂気の沙汰はカリフォルニアまで広がっている。ニューヨークのビル・デブラシオ市長は、エクソン、BP(イギリス石油会社)、そしてシェブロンを含む五つの大手会社…

平昌冬季五輪では、モーグル男子の原大智…
平昌冬季五輪では、モーグル男子の原大智、ジャンプ女子の高梨沙羅両選手が銅メダル、スケート女子1500㍍の高木美帆選手が銀メダルを獲得した。目標にした色とは違ったかもしれないが、いずれも感慨深く、また将来へつながるメダル…

香港の一国二制度、中国による骨抜きは許せない
中国共産党政権を批判する「禁書」を扱っていた香港の書店親会社株主で、スウェーデン国籍の桂民海氏が中国で再び拘束された。 桂氏はスウェーデン大使館で検診を受けるため、北京行きの列車に乗っていたところ、約10人の私服警官…

北制裁船入港の波紋
地球だより 平昌冬季五輪の氷上競技が行われている江陵市から車で40分ほどの場所に墨湖(ムッコ)港というイカ釣り漁で有名な港がある。ここから少し離れたフェリーターミナルの埠頭に横付けされたのが先日、北朝鮮芸術団を乗せて来…

意外なフランス人権宣言
「人民は常に憲法を再検討し、改正し、変更する権利を有する。ひとつの世代が、自らの法に将来の世代を従わせることはできない」 これはどこかの改憲派の主張を引っ張ってきたものではない。かの有名なフランス人権宣言(人間および…

日本にやって来た昨年の外国人旅行客は前年…
日本にやって来た昨年の外国人旅行客は前年よりも約2割増しの約2869万人で、5年連続の過去最多の更新となった。この勢いが続けば、東京五輪の2020年までに訪日客4000万人という政府が掲げる目標の達成も視野に入ってくる…

南北会談、文氏は日米韓の連携乱すな
平昌冬季五輪開幕に合わせ、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正党副部長ら高官代表団が韓国を訪問し、文在寅大統領と会談した。 正恩氏との会談要請 与正氏は文氏に正恩氏の親書を手渡し、「都合のいい時期に北を訪問す…

「暗号」は当事者間だけで了解した記号で、通信文の…
「暗号」は当事者間だけで了解した記号で、通信文のやりとりなどで重宝される。その起源は古く、数千年の歴史を持つと言われる。20世紀には電気機械式の暗号が発明され、以前にない桁違いに長い数列が使われるようになった。 しか…


板橋の田遊び
建国記念の日 特集 民俗宗教史家 菅田正昭氏に聞く 子孫繁栄と豊穣を祈願した予祝行事 縄文起源の「花籠」 きょうは建国記念の日。日本の文化の基層には稲作があり、稲作にまつわる神事は古代から伝えられ、伝統が息づいています…

建国記念の日、維新150年に思う国のかたち
きょうは建国記念の日。筑紫の日向から東征し大和を平定した初代神武天皇が橿原の宮で即位された日である。建国を祝い、遠き父祖たちの国づくりを思い、今の日本を考えたい。 天皇を中心軸とし大変革 折しも今年は明治維新から15…

「残雪の上に傾きとまるバス」(新谷氷照)…
「残雪の上に傾きとまるバス」(新谷氷照)。道を歩くと、先日降った雪の痕跡は無くなっている。ところが、よく観察すると、少しだけれども路地や庭の隅などに解け残った雪のかたまりがある。寒気が厳しい今冬の天候を思わされた。 …

左向けの扇動的なレトリックを放つ民主党の大統領志望者たち Democratic presidential aspirants unleash incendiary rhetoric in race to left
2020年の民主党大統領予備選は、極端に左寄りのレトリック競争の様相を呈している。これまでのところ、最も扇動的な攻撃でフロントランナーの地位を得ようとしているのがコーリー・ブッカー上院議員だ。 ニュージャージー州選出…


眞子殿下、現代女流書展に
結婚延期後初の御公務 秋篠宮殿下御夫妻の長女眞子内親王殿下(26)は9日午前、東京・銀座で開催中の「第49回現代女流書100人展」を鑑賞された。 小室圭さん(26)との結婚延期が発表されて以降、初の御公務。薄い桜色の…

米核戦略見直し、優位性確保で抑止力強化を
トランプ米政権は今後5~10年間の核政策の指針となる「核態勢の見直し」(NPR)を公表し、今日のさまざまな脅威に対応するには「核オプションの柔軟性と多様性の強化」が必要だと訴えた。 安保環境の大きな変貌 トランプ大…

対ベネズエラ強硬姿勢に慎重な中南米各国 Latin America wary of harder line on Venezuela
ティラーソン国務長官は、中南米歴訪で、ベネズエラに対する圧力を強めることを強調、社会主義体制ベネズエラの原油の輸入停止の可能性を示すだけでなく、トランプ政権は軍事クーデターも受け入れ可能であることを示唆した。 ティラ…

東京・銀座にある中央区立泰明小学校が、…
東京・銀座にある中央区立泰明小学校が、高級ブランド「アルマーニ」デザインの制服を今春から導入する。8万円もするというので、保護者からは「負担が増える」「十分な説明がなかった」などと苦情が出ているという。 導入を決めた…


沖永良部島と西郷隆盛、島で成熟させた「敬天愛人」思想
鹿鹿児島県和泊町・西郷南洲記念館職員 宗 淳氏に聞く 鹿児島県の沖永良部島は、島津久光の怒りを買った西郷隆盛が約1年半、島流しにされた地。この間、西郷は生涯で最も勉学に励み、子供たちの教育や島民の指導から、「敬天愛人」…

セルフレジが混雑助長
地球だより 露政府は老朽化した、旧来の運営システム刷新に取り組んでおり、モスクワ市ではそのソフト面の進化の恩恵を大いに受けている。 しかし、国民の生活事情は以前に比べて質素なものになっているのは間違いない。 郊外の…

北朝鮮との経済協力再開に必要なこと
韓国紙セゲイルボ 平昌五輪を契機に南北融和ムードが形成されている。開城工業団地と金剛山観光の再開も進めようという話も聞こえる。北朝鮮が真剣な対話と交渉の意思を表明し、最小限の条件で合意すれば、韓国政府は開城と金剛山の2…
