編集局 rss

ベネズエラの崩壊 The destruction of Venezuela

 今月の大統領選は茶番劇だった。毒をまき散らす現職、ニコラス・マドゥロに代わろうとした、ほぼ合法的と見なされた候補者らはすべて出馬を妨げられた。そのような候補者になるはずだった多くの者は刑務所に入れられた。メディアは、異…

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通勤途中、生け垣に卯の花の咲いているのを…

 通勤途中、生け垣に卯の花の咲いているのを見つけた。<卯の花の匂う垣根に、時鳥(ほととぎす)早も来なきて>で始まる「夏は来ぬ」の歌詞が浮かんできた。  佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲で、明治29(1896)年に「新編教育…

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現代の両班は働き過ぎ?

地球だより  今から二十数年前、初めて韓国を訪れた際、大の男たちが真昼間からブラブラしている姿をあちこちで見掛け、驚いたのを覚えている。最初は悠々自適に生活を楽しんだ朝鮮王朝時代の両班を気取っているのかなと思ったりしたが…

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内なる“優生思想”

 子供の頃、近所にYさんという知能の発達が遅れた女性が、彼女の家族と共に暮らしていた。筆者が小学校の頃、彼女はたぶん30歳前後だったと思う。  友人たちと遊んでいると、Yさんが「仲間に入れてちょうだいよ」とやって来たので…

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司法取引、捜査権限拡大を視野に入れよ

 容疑者や被告が捜査機関に協力し、他人の犯罪事実を明らかにすれば、起訴を見送ったり、求刑を軽くしたりする。そんな「司法取引」が6月1日から始まった。汚職や詐欺、薬物などの組織犯罪などで適用する。  組織犯罪の解明に役立つ…

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当初予定通り12日にシンガポールで行うこと…

 当初予定通り12日にシンガポールで行うことが発表された史上初の米朝首脳会談。トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の側近、金英哲党副委員長に「制裁は解除しないが、(非核化に)時間をかけて構わない」と語ったこ…

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トップアスリートの育成に脳科学不可欠

脳機能再建プロジェクトリーダー 西村幸男氏  東京都医学総合研究所がこのほど、都民講座「スポーツ脳科学への招待」を東京都千代田区の一橋講堂で開いた。トップアスリートの並外れた身体能力と不屈の闘志は、どこから来るのか。「心…

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インドがインドネシアに軍港新設の計画

中国牽制へ米国が支援  インドのモディ首相は、中国に対して「連携」を呼び掛けるなど、融和的姿勢を取る一方で、中国の周辺地域への軍事的、経済的進出に対抗するために、米国の支援を受けてインドネシアに軍港を新設する計画を発表し…

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米朝会談12日に、トランプ氏は足元見られるな

 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談が、当初の予定通り12日にシンガポールで開催されることになった。  会談中止の表明からわずか8日後だ。しかも、北朝鮮の非核化の道筋が明確にならない中での決定で…

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最近とみに利用分野が広がってきたドローン…

 最近とみに利用分野が広がってきたドローン(小型無人機)は、鳥のように飛び空撮できる一方、その運行は気象条件に大きく影響される。  日本気象協会などは、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)にある世界最大級の降雨施設で、ド…

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水産改革案、成長産業へ脱皮の契機に

 養殖業への民間企業の参入促進を柱とした水産庁の水産改革案がまとまり、自民党の水産部会で了承された。漁獲量の減少、高齢化による働き手不足など課題を抱える水産業を成長産業に脱皮させるきっかけとなるか、注目したい。 漁協の既…

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“外交成果”が最優先事項に 渡部恒雄

笹川平和財団上席研究員 渡部恒雄  トランプ大統領は、制裁対象人物の北朝鮮の金英哲労働党副委員長をホワイトハウスの執務室に迎えて90分以上も会談し、最強硬派のボルトン国家安全保障担当補佐官を同席させなかった。ラングーン爆…

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トランプ大統領、「試す権利」法で末期患者の治験薬使用を認める Trump gives terminally ill access to experimental drugs with ‘Right to Try’ law

 トランプ大統領は5月30日、末期患者に食品医薬品局(FDA)の承認が完全に得られていない治験薬を試す権利を認める法律に署名した。  大統領が支持したこの「試す権利」法は、議会の立法措置で大統領が超党派の支持を得る珍しい…

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「紫陽花の色の揃はぬ盛りかな」(真鍋蟻十)…

 「紫陽花の色の揃はぬ盛りかな」(真鍋蟻十)。この時期の花と言えばアジサイがすぐに思い浮かぶ。最近は道を歩いていても、アジサイが咲き誇っているのを見掛けることが多い。色合いも、青緑からピンクや薄くグラデーションになってい…

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銃撃事件でホームスクーリングが増加 Shootings push more toward home school

 フロリダ州パークランドでの銃撃事件後、テキサス州ホームスクール連合の電話が鳴りやまない状態が続いている。  ラボックにある同連合にはこの数カ月間、子供が安心して過ごせる場所を探す保護者からひっきりなしに問い合わせがある…

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海上自衛隊や米軍が参加して行われる「環太平洋…

 海上自衛隊や米軍が参加して行われる「環太平洋合同演習(リムパック)」に、今夏は中国を招待しないと米国防総省が発表した。中国の南シナ海軍事拠点化に対する強い警告であり、当然の措置だろう。  中国は最近も南沙(英語名スプラ…

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徴用工像撤去、日韓関係改善に欠かせない

 韓国南東部・釜山の日本総領事館沿いの公道に放置されたままだった徴用工像が、像を持ち込んだ労働団体が撤去に応じなかったため、韓国当局により強制的に撤去された。2015年末のいわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意が韓国側の…

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菅実秀と西郷「徳の交わり」、戊辰戦争終戦時の奇跡

庄内藩中老・菅実秀の玄孫 菅 秀二氏に聞く  山形県酒田市にある南洲神社には、西郷隆盛と庄内藩の中老・菅(すげ)実秀(さねひで)が祀(まつ)られている。境内にある二人が向き合う像は「徳の交わり」と呼ばれ、鹿児島市内の西郷…

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短くも最長の登山鉄道

地球だより  ベトナムのお勧め観光地は、海ではハロン湾、山ではサパだ。どちらもハノイに近い北部にあるのだが、ダイナミックな景観がいい。「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾は、石灰岩でできた島々が切り立った断崖絶壁を形成し、見…

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100歳迎えた中曽根氏

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  高句麗の長寿王。広開土王の息子である彼の名前は巨璉だ。長寿王79(西暦491)年の記録には「12月、王が亡くなったが、年は98歳だった」と書かれている。わが国の歴史上、最も長い79…

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北核問題に精通するソン・キム氏に熱視線

韓国紙セゲイルボ  板門店北側の統一閣で開かれた「朝米首脳会談の議題調整のための実務会談」の米国側代表として乗り込んだソン・キム駐フィリピン米国大使に外交界の視線が集中している。  トランプ米政府が現職の比大使であるキム…

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愛子殿下、英国御留学へ

夏に3週間、単独海外は初  皇太子殿下御夫妻の長女愛子殿下(16)=学習院女子高等科2年=が今夏、英国で3週間前後にわたって行われる同校の海外研修プログラムに参加される方向で検討が進められていることが31日、宮内庁関係者…

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高齢者の事故、対策拡充と免許返納の促進を

 高齢者が運転する車による深刻な事故が後を絶たない。被害者やその家族は深い悲しみのどん底に突き落とされる。その大きな責めを負う老いた加害者も、残り少ない人生を悔悟の念に苛(さいな)まれる中で過ごすほかなくなる。悲劇である…

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