編集局 

天皇陛下85歳 半生回顧、最後の御会見
「多くの国民の支えに感謝」 天皇陛下は23日、85歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見。来年4月30日の退位を控え、自身の半生を回顧して「平成が戦争のない時代として終わろうとしているこ…

海洋プラごみ対策、意識高め官民で加速させよう
政府は、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた会合を開き、海洋プラスチックごみ対策として廃棄物処理施設の整備支援などを柱とした2019年の行動計画を策定した。世界的に大きな問題となっている海洋プラスチ…

コロラド州のケーキ職人、再び裁判に巻き込まれる Colorado baker embroiled in another legal battle
【デンバー】キリスト教徒のケーキ職人、ジャック・フィリップスさんは、同性カップルのウェディングケーキ作りを断ったことをめぐる6年に及ぶ法廷闘争に勝利した。だが、フィリップスさんは今、トランスジェンダーの誕生日ケーキの問…

「蕭條(しょうじょう)として石に日の入…
「蕭條(しょうじょう)として石に日の入枯野かな」(蕪村)。冬というとこの句を思い出す。寒々とした風景に日差しが石に入るように見えるというのだが、その印象鮮明な情景が「蕭條」という漢字で絵画的に表現されている。 漢字の…

県史編集委員の狙い、意図的に「集団自決」演出
歪められた沖縄戦史 慶良間諸島「集団自決」の真実上原 正稔 (35) 新沖縄県史の最終章において、沖縄戦編集部長の吉浜忍沖縄国際大学元教授は、1944年3月22日から45年9月7日まで連日の記録を「沖縄戦詳細年表」とし…


「自由民主」入管法改正 「深刻な人手不足」で押し切る
「野党勉強不足」と社民誌に 終幕した臨時国会は出入国管理法改正をめぐる与野党対決に明け暮れ、安倍晋三首相が掲げた憲法改正の議論は進まなかった。だが、外国人労働者に「特定技能1号」の在留期間上限を5年、より熟練した「特定…

密入国に超軽量機、新たな手口 Cartels find new smuggling tactic in ultralight aircraft
国境警備隊は18日朝、メキシコから国境を越えて、米国内に約50キロ侵入した超軽量飛行機を発見、着陸地点で、密入国した2人の中国人を発見した。 超軽量機を捕獲することはできず、メキシコに戻ったが、警備隊員によると、カリ…

開高健が1976年に発表した「渚にて」という…
開高健が1976年に発表した「渚にて」という一風変わった短編小説がある。著者らしき語り手が北海道へ釣りに行って出会った風変わりな男の話だ。その男は定職に就かず、町はずれの海岸に打ち上げられた流木や船材などを集め家を建て…


始動した「気候変動適応法」
地域主体で被害に備え 気候変動対策の新たな枠組みとなる「気候変動適応法」が1日に施行された。「適応」は地域が主体となって、気温上昇や集中豪雨などの被害に備えるもの。さまざまな分野に影響を及ぼす気候変動に対して、国や地方…

東方正教会、露の影響力低下は不可避
ロシアとウクライナの関係は2014年3月のロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合以降悪化した。 今年11月にはロシアがクリミアとロシア本土を隔てるケルチ海峡で「領海侵犯」があったとしてウクライナ海軍艦船3隻を拿…

近くても違う島国の天気
地球だより 台湾を取材する機会があった。出掛けたのは台北と彰化県。彰化県というのは、中部の台中の南に隣接した県だ。高速鉄道(新幹線)で約1時間20分と近い。だが、距離的には近くても、天候はがらりと変わる。 5日ほど、…

正恩氏新年構想を推理、制裁と圧力解除に総力
韓国紙セゲイルボ 年の瀬を迎え、新年の辞を準備中の金正恩労働党委員長の心中を推理してみよう。 今年はひとまず外交的に半分の成功だった。初の朝米首脳会談、各々3回の朝中および南北首脳会談などは祖父(金日成)も父(金正日…


熟慮しての判断か疑問
東京財団上席研究員・元IWC日本代表代理 小松正之氏 9月のIWC総会で日本の意見が通らなかったからといって、「IWCは宗教団体化している」などと感情的に批判し脱退していいのか、十分熟慮しての決定とは思えない。IWCで…

中国のスパイ活動、日本は防止法を制定せよ
米上院司法委員会のグラスリー委員長は、中国のスパイ活動に関する公聴会で「米司法省が過去7年間で摘発した産業スパイ事件の9割に中国が関与していた」と指摘した。極めて深刻な事態だ。 企業や民間人も利用 米政府は8月、中国…

大阪を代表する「食」はたこ焼きだ。が、…
大阪を代表する「食」はたこ焼きだ。が、「それでいいのか?」との疑問を持つ人もいる。その一人が井上章一氏(国際日本文化研究センター教授)だ。近刊の『大阪的』(幻冬舎新書)にたこ焼きのエピソードが出てくる。氏は京都生まれ京…

サンタの仕事の魅力
地球だより クリスマスが近づくこの時期、各地のショッピングモールには、サンタクロースと一緒に写真が撮れる会場が設置されるようになる。 筆者の近所のショッピングモールの一画にも、赤い絨毯(じゅうたん)が敷かれ、その上に…


ブラジルで保守新政権発足へ
南米ブラジルで1月1日、民政化後で最も保守的な政権が誕生する。軍政賛美などの過激な発言で知られるジャイル・ボルソナロ次期大統領(63)は組閣作業でも独自性を見せる。一部政策の方向性で懸念材料はあるが、世論調査等での国民…


大きく変化した南北関係を再検証
韓国紙セゲイルボ 北の非核化には支援と圧力必要 2018年はかつてなく南北関係が大きく変化した。2月に北朝鮮の平昌五輪参加、4月に板門店南北首脳会談、6月に朝米首脳会談、9月に平壌南北首脳会談が開かれ、北朝鮮は“完全な…

将来の職業
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1970年代だけを見ても、小学生たちに「将来、何になりたいか」と尋ねると、大部分が大統領や将軍、判事検事という答えだった。 80~90年代には、彼らの将来の希望1位は断然、科学者…

COP24 協定精神尊重しルール守れ
ポーランドで開かれた国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)では、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の運用について協議し、先進国と途上国が共通のルールを用いて温室効果ガスの排出削減に取り組むことで合意…

作家の遠藤周作さんが『沈黙』を書いた時代…
作家の遠藤周作さんが『沈黙』を書いた時代と違って、今では驚くほどにキリシタン時代についての研究が進展している。それを知ったのは、美術史家の若桑みどりさんが書いた『クアトロ・ラガッツィ』(上・下)による。 今年の秋、静…


イスラエル、中国企業に港の運営委託
米政府が見直し求める イスラエルの地中海岸ハイファ港の運営を中国政府系企業に委託する合意について米政府が懸念を抱き、見直しを求めていることが明らかになった。米海軍は、東地中海でイスラエルと定期的に合同演習を行い、ハイフ…

新防衛大綱 「専守」では戦争を抑止できぬ
政府が今後10年の国防の基本指針となる新たな「防衛計画の大綱」と2019~23年度の装備品調達などを示す「中期防衛力整備計画」を決定した。宇宙・サイバーでの戦いに積極的に対応する方針を打ち出したことなど評価すべき点もあ…
