天皇陛下「良い年に」
皇居に平成最多15万人
在位中最後の新年一般参賀
平成最後となる新年一般参賀が2日、皇居で行われた。宮内庁によると、参賀者数は計15万4800人に上り、平成最多だった昨年(計12万6720人)を上回った。天皇陛下は皇后陛下や皇太子殿下御夫妻、秋篠宮殿下御夫妻ら皇族方と共に宮殿・長和殿のベランダに例年より2回多い計7回立ち、参賀者に手を振って応えられた。
天皇陛下は「晴れ渡った空の下、皆さんと共に新年を祝うことを誠に喜ばしく思います。本年が少しでも多くの人々にとり、良い年となるよう願っています。年頭に当たり、わが国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」とあいさつされた。
天皇、皇后両陛下が一般参賀で国民の前に姿を見せるのは、4月30日の退位前では今回が最後。
新年一般参賀でベランダに立つ回数は2009年に7回から5回に減り、その後も毎年5回だった。今年は大勢の参賀者が皇居を訪れたため、午後になって2回追加された。7回目は、門をくぐっても両陛下や皇族方が姿を見せる場面に間に合わなかった人たちのためにという両陛下の意向で、急きょ設定された。