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トランプ米政権の登場 リアリズム時代の外交力を
日露協調と日米同盟 昨年12月は、日本外交にとって大きな節目となる出来事が相次いだ。一つ目はロシアのプーチン大統領が来日し、日露協調の進展が見られたことである。 ロシアの立場に立てば、日本は彼らが対立する米国の同盟国…
悲劇の「シャペコエンセ」 奇跡の復活へ動きだす
ブラジルサッカー史上最大の悲劇となったコロンビアでの墜落事故から1カ月――。監督と主要選手を事故で失ったブラジル全国1部「シャペコエンセ」は、来日予定も含めクラブ復活に向けて動きだしている。(サンパウロ・綾村 悟) サ…
トランプ政権警戒する中国
蔡総統との電話に衝撃 日露の関係進展にも焦燥感 2016年はプーチンロシア大統領とトランプ次期アメリカ大統領が世界の注目を浴びた年でもあった。プーチン大統領はアメリカのフォーブズ誌で4年連続世界で第1位の最も影響力のあ…
日米関係、尖閣防衛に不可欠なオスプレイ
2017激動の世界を読む(2) 国際評価戦略センター上級研究員 リチャード・フィッシャー氏(下) トランプ政権で米国の対日政策は変わるのか。 当選後にトランプ次期米大統領がいち早く安倍晋三首相と会ったことは非常に良かっ…
中国の攻勢前に連携求めるトランプ、ドゥテルテ両氏 Trump, Philippines’ Duterte seek connection as China looms
【スービック湾(フィリピン)】ここはかつて、この地域内で最も強固で、永続的な米国との同盟関係を象徴する場所だった。長い間閉鎖されてきたこの巨大な海軍基地をめぐって今、新たな疑問が浮かび上がっている。両国で戦略的な大転換…
洞察乏しい元旦社説/行き過ぎた資本主義の規制を識者が説く読売
◆不安の年明け告げる 「一年の計は元旦にあり」ということわざがあるが、ものごとは最初が肝心である。その伝でいくと新聞の元日社説が何を論ずるのか、かつての影響力は衰えたとはいえ、新聞社説から新年の世界と日本を展望する人も…
オバマ氏の恥ずべきレガシー
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 国連で反入植活動決議 譲歩迫られるイスラエル 「いざというとき、イスラエルには私が付いている」-オバマ大統領、米イスラエル公共問題委員会(AIPAC)で、2012年3月4日 …
「玄黙」貫いた終戦工作 救国の宰相鈴木貫太郎生誕150年
東大名誉教授 小堀桂一郎氏に聞く 昭和天皇の篤(あつ)い信任を受け、巧みな終戦工作によって日本を滅亡の危機から救った終戦時の宰相・鈴木貫太郎。今年はこの救国の宰相の生誕150年に当たる。折しも昨年暮れ「ミネルヴァ日本評…
「太平洋戦争」の名称の背景
昨年暮れのとある会合で、先の戦争の名称について、参加者の間で意見が割れ、あわや喧嘩(けんか)になるのでは…と思う場面があった。 私は、先の戦争の名称については「大東亜戦争」だと主張し、次のように説明した。 そもそも…
トランプ外交 中国の脅威、米軍再建で対抗
2017激動の世界を読む(1) 国際評価戦略センター上級研究員 リチャード・フィッシャー氏(上) トランプ政権の外交・安全保障政策は孤立主義的になるのか、それとも指導的役割や国際協調を重視する政策になるのか。 トランプ…
イスラエルに対する最後の侮辱 A final insult to Israel
オバマ大統領は相変わらず、背後に回っての長い行進を続けている。彼は、リーダーシップは背後で取るべきだと思っているので。そして彼は先週、国連の最悪の構成メンバーらに再度、イスラエルがヨルダン川西岸などで行っている入植活動…
比大統領就任半年、ドゥテルテ氏の依然支持高く
麻薬犯罪対策で治安改善 超法規的殺人に懸念も 就任から6カ月が経過したドゥテルテ大統領。さまざまな暴言や麻薬戦争をめぐる超法規的殺人で国際社会から注目を集める一方、依然として国内では高い信頼度を維持していることが最近の…
「健康長寿」を保つ生活術
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 利他で自己執着を減らす 日々の小さな感動忘れずに わが国において80歳の長寿者は約1000万人、100歳以上の「百寿者」は6万人以上と推定され紛れも無く「超高齢社会」の昨今である…
「北」の核で政策変更も
新春座談会「トランプ新米政権と日米同盟」(下) 竹林 米国にとって、具体的な脅威となっている北朝鮮に対してトランプ氏は、金正恩朝鮮労働党委員長に会ってもいいよ、と言っている。トランプ氏の頭の中にある北朝鮮外交とはどうい…
トランプ氏の石炭産業復活の公約は実行困難 Trump’s promise to revive coal industry will be tough to keep after Obama assault
次期大統領ドナルド・トランプ氏の全選挙公約の中で、低迷する石炭産業の復活が最も困難となりそうだ。 トランプ氏は炭鉱労働者を職場に戻し、数十年にわたる石炭業界の低迷を逆転させると約束したが、アナリストや業界の指導者らは…
トランプ氏が“主役”の新年号で相変わらず観念論に終始する左傾紙
◆朝日の「虚構の言葉」 澄み渡った空が地平線まで続く元旦、初日の出を拝した後、各紙社説と新シリーズに目を通した。その感想を一言すれば、希望より不安と苛立ち。暗雲が立ち込めているかのような印象を受けた。 記事の主役は来…
「海の長城」で「中国の夢」阻め
平成国際大学教授 浅野 和生 西太平洋進出狙う中国 日台を結ぶ島嶼線が要害に 本年秋、中国共産党第19回全国代表大会が開催される。「中華民族の偉大な復興」を掲げた習近平が総書記に再選されれば、あと5年でその「中国の夢」…
17年の日本経済、国内需要の強化がカギ
真価問われる5年目の「アベノミクス」 2017年が明けた。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」も5年目を迎え、真価を問われる時期である。海外では昨年11月に世界の関心を集めた米大統領選にトランプ氏が当選し、以後、市場…
アジア安定へ日米が目標共有を
新春座談会「トランプ新米政権と日米同盟」(上) 昨年11月の米大統領選で勝利したトランプ氏が、1月20日に第45代米大統領に就任する。トランプ新政権の下、米国がどう変化し、世界に影響を及ぼしていくのかに注目が集まっている…
小池都知事を“援護射撃”する羊頭狗肉の文春「新年号」トップ記事
◆「ブラック」に程遠く 昨年の週刊誌業界は「文春砲」の快進撃だったと言っても過言ではない。「新年特大号」と銘打って、年末から店頭に並んでいる「1月5日・12日号」を、さぞや力の入ったものになっているだろう、と繰(く)っ…
プーチン露大統領の年次教書、トランプ次期米政権に期待感
プーチン大統領は1日、連邦議会議員をクレムリン大宮殿に集め年次教書演説を行った。1時間余りの演説の内容は具体性に乏しいものだった。トランプ次期米政権への移行に伴い米露関係の改善を期待しているものの、現段階では明確な方針…
力の3人組の横で、欧州は選挙の年を迎える
年末の欧州。テロ警戒の緊張感とともに、欧州政治への危機感が広がる。トランプ米次期大統領、プーチン・ロシア大統領、習近平・中国主席の「3人組」の力の支配の横で、欧州連合(EU)が壊れてしまうのでは…という危機感だ。 「…
不戦の憲法で守れぬ平和
軍事評論家 竹田 五郎 日本をまねた国はなし 国際情勢の悪化にどう対応 『騙されやすい日本人』(宮脇磊介著)は、冒頭「日本のマスメディアの問題点」について、「マスメディア出身者などによる著作が多くある中で、個別的な問題…


