「玄黙」貫いた終戦工作 救国の宰相鈴木貫太郎生誕150年


小堀桂一郎

東大名誉教授 小堀桂一郎氏に聞く

鈴木貫太郎については先生の旧著に大宅壮一賞を受賞した『宰相 鈴木貫太郎』(文藝春秋)がありますが、その本では首相として終戦工作に当たったときのことが中心でした。今度上梓された評伝では、首相になるまでの足跡特に海軍軍人としての業績がよく分かり、それが終戦時の国難を救うための行動と見事に結び付いていると感じました。新著では、その出生から書き起こしておられますが、生まれが慶応3年、日露戦争の日本海海戦で活躍した秋山真之が海軍兵学校の3期後輩になるんですね。


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