[明日へのノート] rss

「父の日」行事への配慮

 「父の日」を前に、保育園では「父の日」の行事をやらないところが増えているというニュースを耳にした。離婚家庭の子供への配慮が理由だ。  日本は年間約22万組が離婚し、親の離婚を経験した未成年者は年間23万人に上る。増える…

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子宮頸がんと性倫理

 重篤な副反応とみられる症状を訴える少女が多く出ている子宮頸(けい)がんワクチン問題。厚生労働省が接種の積極的な勧奨を中断してから、6月で2年になる。  厚労省が接種の勧奨を再開するかどうかの結論を出しそうな時期になって…

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地震予測の功罪

 最近、妻からよく「あなたはどうして防災グッズを揃えないの」と“口撃”される。職場の同僚から、震災時に備えて水とか保存用の食品などを揃(そろ)えたという話をよく聞かされるのに、どうして何もしないのかというわけだ。  東日…

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スポーツと健康

 スポーツ庁が今年10月、発足する。長い間、その必要性は言われてきたが、なかなか実現しなかった。2020年の東京五輪が追い風となったことは確かだが、もっと切実な問題が発足の背景にある。  高齢化などで、医療費支出が膨らみ…

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植物の葉序の神秘

 季節外れの台風にその直後の猛暑と、気まぐれな天気が続いている。「何とか心と秋の空」といわれるように、気まぐれなのは秋の空が定番だったが、近頃のお天道様は年がら年中、気まぐれのようだ。  とはいえ、自然の営みはそんな中で…

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コンビニの「有害図書」

 東京都が青少年健全育成条例を改正し、都内の書店やコンビニで、「不健全図書」(有害図書)の区分陳列を始めたのは2004年だから、まる10年が過ぎたことになる。区分陳列は他の自治体にも広がっているから、子供の健全育成のため…

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女性の幸せ度合

 3月20日は国連が定めた「世界幸福デー」。先ごろ、国連が発表した世界の幸福度に関する報告書では、幸福度上位はスイスを筆頭に、アイスランド、デンマーク、ノルウェー、カナダ、フィンランドなど北欧諸国が並んだ。日本は46位で…

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蚊の鳴くような国歌斉唱

 安倍晋三首相が参院予算委員会の答弁で、国立大学の入学式や卒業式での国旗掲揚と国歌斉唱について、「新教育基本法の方針にのっとって正しく実施されるべきではないか」との“感想”を述べたことに対し、元来が教育現場での国旗掲揚や…

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小学生からの薬物防止教育

 大型連休が明けるころに、進学や就職で環境が大きく変わって心身のバランスを崩す若者が多くみられるようになる。いわゆる「五月病」だ。このほかに、この時期には薬物乱用、登校拒否なども増える。  薬物乱用や登校拒否も精神的なス…

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赤ちゃんの力

 政府は先月、「少子化社会対策大綱」を閣議決定した。待機児解消を柱にきめ細やかな子育て支援策が盛り込まれたほか、結婚、妊娠、子供・子育てに温かい社会の実現に社会全体で取り組む方向を打ち出した。  子供・子育てに温かい社会…

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ジェンダーの暴走

 渋谷区の「同性婚」条例が31日成立する見通しだ。条例案を審議した総務区民委員会では、自民党は反対したが、他会派は賛成した。  条例案を一読した印象は、男女共同参画社会基本法をより過激にバージョンアップさせたな、というも…

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手段としての英語学習

 文部科学省が全国の国公立高校の3年生約7万人を対象に初めて行った英語力調査によると、「読む、聞く」の平均的学力は英検3級(中学卒業程度)相当で、「書く、話す」はさらに低く、「書く」に至っては0点が約3割もいた。平成25…

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丸刈り校則の思い出

 春の甲子園大会が21日に開幕する。高校球児と言えば、坊主頭を思い浮かべる人が多いのではないか。長髪が当たり前の時代になって、丸刈りを時代遅れと感じる人もいるようだが、筆者は丸刈りの生徒にすがすがしさを感じる。  中学卒…

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生き心地のよい社会

 長らく3万人台で推移していた自殺数は2014年は2万5千人に減った。それでも、交通事故死の6倍。若い世代の死因トップは7年連続自殺である。  自殺対策を考える上で、近年注目されているのが自殺希少地域の徳島県海部町の存在…

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患者教育

 今年82歳になる妻の母が体調を崩して入院した。見舞ったところ、血色がよく、家にいる時よりも元気そうだった。  「重病ではないな」と、ほっとして家に帰る車中、助手席の妻がぼやいた。「入院するなり、若い担当医は『延命治療は…

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日韓関係よくする秘訣

 韓国で長く特派員を務めた筆者はよく「日韓関係をよくする秘訣はないか」と尋ねられる。そんな特効薬みたいなものがあれば、私の方が教えていただきたいというのが正直な気持ちだ。長く「未来志向の日韓関係を築こう」と言われてきたが…

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マナーポスター

 東京メトロは、マナーポスターを月替わりで地下鉄車内に貼りだしている。平成26年度は、擬人化した動物を描いてマナー喚起に努めており、例年以上に目を引く。  「メイクするばしょ ここじゃないよ」と、車内での化粧を慎むよう呼…

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懐かしい静かな闇夜

 子供の頃、夜は本当に暗く静かだった。寝間の電灯は完全に消され、街灯もないから満月の前後でもなければ窓から明かりも差してこない。夏から晩秋まではマツムシやスズムシ、コオロギなどの鳴き声が聞こえてくるが、冬になるとそれもな…

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たばこ規制強化の壁

 都内の飲食店に入ると、たばこの煙や臭いに思わず顔をしかめてしまうことがある。たばこを吸わない上に、受動喫煙防止条例があり、禁煙・分煙を徹底する神奈川県に住む人間(筆者)としては、都の喫煙対策の遅れがどうしても目について…

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一番の“介護保険”は妻

 厚生労働省研究班の推計で、全国の認知症の高齢者数は2025年には最大730万人に達し、65歳以上の5人に1人の割合で認知症が増加することが分かった。高齢介護の福祉関係者の間では「2025年問題」と呼ばれている。高齢にな…

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北極星が見えない夜空

 子供の頃、夜空を見上げると、晴れた日には空いっぱいに星が輝いていた。特に夏の夜は7時すぎまで明るいので、ついつい遊びに夢中になって辺りが真っ暗になって夜空の星や天の川を見ながら家に帰ったことも多かった。家に帰っても夕食…

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「朝日」流数字のまやかし

 学力調査で、新聞を読む子供の学力は高いという結果が出ている。新聞を毎日読めば、さまざまな知識や語彙(ごい)が身に付く。このため、新聞を読むことは大学受験に有利になると宣伝する新聞もあるが、そうでなくても、新聞を読む意欲…

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カントと『一週間』

 日曜日に市場へでかけ、糸と麻を買ってきた  テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ~(以下、――)  月曜日にお風呂をたいて、火曜日はお風呂に入り――  水曜日に友達が来て、木曜日は送っていった――  金曜日は糸巻もせ…

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