オピニオン
GDPマイナス 景気後退入りが不可避に
マイナス成長は予想していたが、これほどとは――。内閣府が発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値が、実質で前期比1・6%減、年率換算では6・3%減になったことである。 20年1~3月期も新型肺炎の…
防災・減災考える国際会議を
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 若者集め毎年日本で開催 インド太平洋からの参加期待 今は地震が頻発する「地震の季節」にあると言えよう。 過去、日本で発生した最悪の自然災害は9月から3月…
新型ウイルス 国民的協力で拡大抑えよう
新型コロナウイルスの感染確認が国内で相次いでいることを受け、政府は感染症対策の専門家会議を開き、今後取るべき対応策などが発表された。迅速で適切な対応と国民的な協力で、感染拡大を抑える必要がある。 専門家会議「発生の早…
蔡英文総統の「独立台湾」宣言
平成国際大学教授 浅野 和生 「中華民国台湾」は既に国家 日本は台湾の現実を直視せよ 今から15年前の2005年3月14日、中国は第10期全国人民代表大会第3回会議で「反国家分裂法」を制定した。すなわち、「祖国統一の大…
槇原容疑者逮捕 芸能界の体質が問われる
「今後、絶対にこのようなことを起こさないことを固くお約束します」――。 20年前の薬物事件の判決公判後、こう誓っていたシンガー・ソングライターの槇原敬之容疑者が再び逮捕されたことは、一度薬物に手を染めると、そこから抜…
激変の時代に直面するアジア
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 日本は責任あるリーダーに 覇権主義・中国への対応不十分 2020年は干支ではねずみ年に当たり十二支で最初の年である。今、アメリカはトランプ大統領の「アメリカファースト」と…
共産の暴力革命 事実誤認でも「デマ」でもない
安倍晋三首相は国会で、日本共産党について「暴力革命の方針に変更はない」と答弁した。これに対し、志位和夫共産党委員長は記者会見で抗議し、撤回を求めた。しかし、これは同党の言う事実誤認でも「反共デマ」でもない。同党はスマイ…
米朝会談保留 非核化に向かわせる契機に
トランプ米大統領が今年11月の大統領選挙が終わるまで、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談は望まないと側近に伝えたという。いとも簡単に前言を覆すトランプ氏の真意は測りかねるが、完全な非核化に応じるとは思えない正恩…
憲法の理想と自衛隊 国連に梯子を外された9条2項
《 記 者 の 視 点 》 衆参両院の予算委員会の審議が続いているが、盛り上がらない。国民の関心は新型コロナウイルス感染症に向かい、野党の質問が「桜を見る会」問題などの疑惑追及に集中し、外交、安保、少子高齢化・人口減少…
ここが変だよ 日本国憲法
改憲へ国民の理解進める 元自民党政務調査会調査役 田村 重信氏に聞く 憲法を改正するには国会での発議の後、国民投票を経なくてはいけないため、国民が憲法の内容と問題点を正しく理解する必要がある。憲法の成り立ちや改正のポイ…
あおり運転 悪質な危険行為の防止徹底を
「あおり運転」の取り締まりに関連して、全国の警察が昨年1年間に道路交通法の車間距離保持義務違反で摘発した件数が1万5065件(前年比2040件増)だったことが分かった。 警察庁は、あおり運転の罰則を新設する道交法改正…
ユダヤ歩兵大隊の歴史的意義
獨協大学教授 佐藤 唯行 シオニストの大義広める 「建国の父」たちの鍛錬の場に 第1次大戦勃発に際し、英政府は英領スエズ運河の安全を確保するために隣接するパレスチナからトルコ軍を駆逐せねばならなかった。トルコはドイツ・…
中国が米州・地方に浸透工作
訪台阻止へ圧力 年金に多額出資 ポンペオ米国務長官は、ワシントンで開催された全米知事協会の会合で演説し、中国が、西側の技術を入手し、政策に影響を及ぼすための計画の一環として、米国内の州や地方レベルで影響工作、資金工作を…
WHO会議 台湾参加は防疫のため当然だ
世界保健機関(WHO)は肺炎を引き起こす新型コロナウイルス対策のため国際会議をジュネーブで開き、同ウイルスによる肺炎の名称を「COVID-19」と決めた。中国の反対でWHOに加盟できない台湾もオンラインや電話で会議に参…
札幌五輪招致 どのようなレガシーを残すか
日本オリンピック委員会(JOC)が、2030年冬季五輪招致を目指す札幌市を国内の立候補地として承認した。招致が実現すれば、1972年以来2度目の開催となる。 72年当時は高度経済成長期で、64年の東京五輪、70年の大…
皇位継承問題を考える
大月短大名誉教授 小山 常実 男系継承破れば日本分裂 別王朝への道を開く女性天皇 令和への改元とともに、皇位継承の危機を説き、女性・女系天皇容認論に誘導する動きが強まっている。しかし、皇位継承の危機は確かにあるが、言わ…
建国記念の日 躍動する歴史支えた皇室
きょうは建国記念の日。初代・神武天皇が大和の橿原宮で即位された日である。令和初のこの日を祝い、古事記や、今年で成立から1300年の日本書紀に記された悠久の歴史と父祖たちの営みに思いを馳(は)せたい。 今上陛下まで12…
チャイナパニックから得る教訓
日本安全保障・危機管理学会上級フェロー 新田 容子 デマ飛び交うSNS社会 「真偽検証」の体制整えよ 世界を震撼(しんかん)させている新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が止まらない。世界保健機関(WHO)はやっと1月30…
再生医療 生命倫理確立し再発防止を
再生医療を国に無届けで実施したとして、この1月、大阪医科大(大阪府高槻市)の元講師(52)が逮捕された。同医療は今日の最新医学・医療として期待されるだけに、現役医師のルール無視はたいへん遺憾だ。生命倫理を確立し許可体制…
精神科医の患者への性暴力 法改正による被害の根絶を
《 記 者 の 視 点 》 鹿児島県内の精神科クリニックに通院中、自殺した女性の遺族らが精神科医と患者の性的関係を禁じるための法改正などを求めていることを紹介する記事を掲載した(昨年12月10日付「教育 家庭」面)。 …
一般教書演説 再選へ自信示したトランプ氏
トランプ米大統領は4日夜、今後1年間の内政・外交全般の重要政策課題を議会に説明する一般教書演説を、連邦議会の上下両院合同会議で行った。演説に当たりトランプ氏は壇上のペロシ下院議長との握手を避け、演説終了時、ペロシ氏はト…
領土問題は世論結集が不可欠
きょう40回目の「北方領土の日」 北海道総務部北方領土対策本部北方領土対策局長 篠原信之氏に聞く サポーター制度で若者啓発 近年、安倍晋三首相とプーチン露大統領との首脳会談が頻繁に持たれながらも、依然として解決の糸口が…
北方領土の日 4島一括返還に強い決意示せ
40回目の「北方領土の日」を迎えた。第2次大戦末期に旧ソ連は、当時有効だった日ソ中立条約を破棄して一方的に宣戦布告し、火事場泥棒のように択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島を奪った。戦後75年になる現在まで領土は返ってきて…