オピニオン
復活するロシアの領土回復主義
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 狙うはウクライナ東南部 父祖伝来の領土」と露大統領 ロシアのプーチン大統領は旧臘(きゅうろう)19日、恒例の内外の報道関係者を招いた大型記者会見で、ロシアの民族主義者たちが「ノボロシア…
ふるさと納税 地方創生に向け一層の改善を
ふるさと納税の新制度から除外したのは違法として、大阪府泉佐野市が総務相に取り消しを求めた訴訟の判決で、大阪高裁は「総務相に付与された裁量権の行使に逸脱、乱用はない」として市の請求を棄却した。 泉佐野市が訴訟起こす …
内政干渉を求め続けた2人、自己否定と完敗と中国
中国・武漢発の新型肺炎を拡大させた一大要因が、共産党政権による情報開示の遅れであることは間違いない。だが中国は、政権の責任、体制の構造問題を問う様な国内の批判は抑えつけ、外からのそれは「内政干渉」だと断固はねつけるだろ…
かんぽ不正販売 全容解明と被害者救済を急げ
かんぽ生命保険の不正販売問題で、不利益を受けた疑いのある顧客が新たに約6万人判明した。契約数は約22万件に上る。 問題の根深さに唖然とさせられる。日本郵政グループは全容解明と被害者救済を急がなければならない。 高齢者…
中国の新型肺炎事件に思う
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 中央集権が初動遅らす 共産党独裁の問題点が露呈 中国の武漢市で発症した新型コロナウイルスによる肺炎は、中国内では全省・自治区に蔓延(まんえん)し、わが国など近隣国・地域の外に米欧も含め20…
自衛隊中東派遣、政府は過剰な命令を避けよ
海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」が、中東の海上交通路を航行する日本関係船舶の安全を守るために横須賀基地(神奈川県)を出港した。 既に海賊に対応するためアフリカのソマリア沖に派遣している哨戒機2機と共に、同海域でのテロに…
日米安保条約改定60年に思う
元統幕議長 杉山 蕃 東アジア安定へ再定義を 中朝による脅威に適切に対処 日米安保条約改定の調印から60年を経た。激しい国内騒動を経て成立した「日米安保」であるが、その道のりは大きな起伏を経る。当時学生であった筆者は、…
トランプ氏無罪へ、国民に疑念を抱かせるな
トランプ米大統領の罷免を争う議会上院の弾劾裁判は、野党民主党が求めていたボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)らの証人尋問について採決し、賛成49、反対51の反対多数で否決した。 弾劾裁判は実質審理を終え、2月5…
明智光秀をどう評価するか
哲学者 小林 道憲 常に書き変えられる歴史 時代を反映し評価も二転三転 「時今也(ときはいま)桔梗(ききょうの)旗揚(はたあげ)」という歌舞伎演目は、江戸時代も爛熟(らんじゅく)期・文化文政期の歌舞伎作家、四世・鶴屋南…
新中東和平案 共存へ実現可能な処方箋示せ
暗礁に乗り上げたままのイスラエルとパレスチナの関係に一石を投じることになるか。 トランプ米政権の新中東和平案が公表された。昨年6月の経済部門に続く第2弾で、安全保障、入植地、境界線など政治面に重点を置いた内容だ。 …
新型肺炎 国際協力で封じ込めに全力を
世界保健機関(WHO)は、中国湖北省武漢市を中心に広がっている新型コロナウイルス感染による肺炎について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言した。国際社会は協力して封じ込めに全力を挙げる必要がある。 …
尖閣は本当に守れるのか
中国に隙見せるな 海上保安大学校名誉教授 日當 博喜氏に聞く 中国が近年、尖閣周辺への公船派遣を急増させている。接続水域で確認された中国公船は昨年1年間で延べ1097隻で過去最高を記録。領海侵入も延べ126隻で、一昨年…
英のEU離脱 欧州統合は大きな転機に
英国はきょう欧州連合(EU)を離脱する。2016年の国民投票から3年半にわたって迷走した英国の離脱問題も「合意なき離脱」という最悪事態は一応免れた。初の加盟国離脱で欧州統合の大きな流れは転機を迎えることになる。 険しい…
日本の大学入試の問題点
沖縄大学教授 宮城 能彦 「運」が左右する一発勝負 複数回の資格検定試験実施を 今回が最後だと言われる大学入試センター試験が終わった。 しかし、来年度から新しく始まる大学入学共通テストに関して、かなりの混乱が生じてい…
新型肺炎感染 予防と対策徹底し流行阻止を
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染者数が世界で6000人を超えた。中国では2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)を超える猛威となっており、政府はチャーター機を派遣して武漢市から邦人の帰国…
対北情報共有 多国間連携で万全な抑止を
「ファイブ・アイズ」と呼ばれる米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英語圏5カ国の機密情報共有の枠組みに日本、韓国、フランスの3カ国が新たに加わったことが分かった。北朝鮮による核やミサイルの動向を把握…
アメリカ社会を蝕む「絶望死」
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 薬物による死者が急増 悪循環に陥る低学歴白人男性 アメリカ経済は好調である。株式市場は右肩上がり、史上最高値が頻繁に更新される。失業率も昨年12月で3・5%と1…
米大統領選の民主党候補、穏健かつカリスマ性が必要
インタビューfocus アメリカン大学教授 ジェームズ・サーバー氏 来月3日のアイオワ州の党員集会を皮切りに、米大統領選の選挙戦が本格化する。米国の選挙事情に詳しいアメリカン大学のジェームズ・サーバー教授に今後の見通し…
豪森林火災 温暖化への危機感強めよ
オーストラリアの大規模森林火災が長期化している。こうした火災は世界各地で発生しており、地球温暖化の影響が指摘されている。 森林が失われれば、温暖化がさらに進行するという悪循環に陥る。全世界で温暖化対策の強化を急ぐ必要…
阪神・淡路大震災の教訓活かそう
拓殖大学防災教育研究センター長・特任教授 濱口 和久 「火災旋風」が被害を拡大 自助を実践し「通電火災」防げ 現代の日本人が「大震災」と聞いて思い出すのは、兵庫県南部地震によって引き起こされた「阪神・淡路大震災」と東北…
“牛蒡抜き”で襷を渡すのもレジェンド、まだ見えぬ「永田町駅伝」の行方
テレビを点(つ)けると、毎週、どこかで誰かが走っている。「駅伝」であったり「マラソン」であったりする。マラソンは、古代ギリシャ時代、アテナイ(アテネ)がペルシャ軍を撃退した「戦勝」を伝えた伝令の故事に因(ちな)んだらし…
新型肺炎のコロナウイルス 武漢の研究所から流出か
中国・武漢から世界に拡大し、多数の死者を出している新型コロナウイルスの発生源は、武漢の「中国科学院・武漢病毒研究所」ではないかとの見方が出ている。この研究所は、中国の極秘生物兵器研究にも参加しているとみられ、米当局者か…
機密情報不正取得 スパイ活動への警戒強化を
在日ロシア通商代表部の職員に唆され、勤務先企業の営業秘密を不正に取得したとして、警視庁公安部は不正競争防止法違反の疑いで通信大手ソフトバンクの元社員を逮捕した。 ロシアをはじめとする外国のスパイ活動への警戒を強めなけ…