オピニオン rss

冷静要す露のクリミア併合

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 ウクライナ騒乱の帰結 プロパガンダ戦争の様相に  昨年11月以来、混迷を続けたウクライナ情勢は3月18日、独立宣言後のクリミア自治共和国のロシアへの編入条約調印のあと、4月に入ってドネツ…

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中国の「極超音速ミサイル」、2020年代前半に配備も 米国際評価戦略センター リチャード・フィッシャー氏

MD網を突破、深刻な脅威  【ワシントン早川俊行】中国の軍事動向に詳しい米シンクタンク、国際評価戦略センターのリチャード・フィッシャー上級研究員はこのほど、世界日報の取材に応じ、中国が開発を進める「極超音速ミサイル」につ…

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予断なく鳥インフルエンザの防疫体制整えよ

 熊本県多良木町の養鶏場で、高病原性鳥インフルエンザが確認され、現場と、その関連の相良村の養鶏場で約11万2000羽の鶏を殺処分した。  今後、新たな感染がなければ、同県は半径3㌔圏内の鶏や卵の移動制限を5月8日に解除す…

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防空網の盲点と教訓

 最近、韓国では北朝鮮の無人機が大統領官邸上空まで侵入、写真を撮るなどしたことが判明し、大きなショックを与えた。3月24日の京畿道坡州市をはじめ、同31日は黄海の軍事境界線に当たる北方限界線(NLL)に近い白翎島の軍駐屯…

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露の東部軍事介入を強く警告 ウクライナ駐日大使に聞く/本紙論説主幹

安保常任理事国による他国侵害 「戦後秩序への深刻な衝撃」  ウクライナのイーホル・ハルチェンコ駐日大使は15日、同大使館で本紙の黒木正博論説主幹と単独会見し、緊迫したウクライナ東部情勢について、ロシア議会がすでにウクライ…

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沖縄県竹富町教科書、身勝手な要望は許されない

 沖縄県竹富町が採択地区協議会の答申と異なる中学公民の教科書を使用している問題で、町教育委員会は石垣、与那国、竹富の3市町でつくる八重山採択地区協議会からの分離を、沖縄県教委に要望した。  竹富町教委は、教科書無償措置法…

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中国全人代の概要と教訓

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 なおも急増する国防費 安倍政権批判で求心力強化  中国では今春、第12期全国人民代表大会(全人代)第2回総会が北京で開催された。そこで審議された李克強総理の政府活動報告(政府報告)の概要を整…

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核強化で北朝鮮に未来は開けない

 北朝鮮の国会に当たる最高人民会議が平壌で開かれた。金正恩第1書記を国防委員会第1委員長に再選し、朴奉珠首相も再任。正恩時代になって急浮上した側近を国防委員に引き上げるなど体制を一段と強化した。だが経済再建に専念せず、核…

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消費増税と今後の日本経済

鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木 淑夫 10兆円近い緊縮的効果 問われる第3の拡張的政策  日本銀行が「量的質的金融緩和(いわゆる異次元金融緩和)」を打ち出して1年たったこの4月に、政府は消費税率を5%から8%へ…

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エネルギー計画、原発再稼働に向け啓蒙を

 政府は新たなエネルギー基本計画を閣議決定し、その中で原発を「重要なベースロード電源」と位置付け、原子力規制委員会の審査で安全性が確認されれば、再稼働させることを明記した。  エネルギー政策は最も重要な国策の一つであり、…

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STAP問題、検証に証拠提示など努力を

 新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、理化学研究所に不服を申し立てた小保方晴子研究ユニットリーダーが問題発覚後初の記者会見を行った。  会見で小保方氏は「STAP細胞はある」と明言し、英科学誌ネイチ…

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贅沢三昧の北朝鮮独裁者

浪費は既に父の2倍以上 住民は3割が栄養失調  北朝鮮国防委員会第1委員長の金正恩は2013年に、高級時計など約2億7000万㌦の贅沢(ぜいたく)品を輸入し、自分と妻の李雪主(リソルジュ)の豪華な生活に使い果たした。その…

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露によるウクライナ領土侵害を許すな

 ウクライナ東部のドネツク、ハリコフ、ルガンスクの3州で親ロシア派デモ隊が州政府庁舎などに立てこもり、ドネツク、ハリコフ両州では「共和国」樹立を一方的に宣言した。  3州はロシア系住民が多く、国境付近に展開している数万人…

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ウクライナ危機と軍の動き

ロシア研究家 乾 一宇 露軍臨戦下で駆け引き 火を噴くソ連崩壊後の対立  時は巡る。ソ連崩壊を20世紀最悪の地政学的惨事と嘆いたプーチン大統領に好機が巡ってきた。父祖の地キエフ=ルーシ、そのウクライナの政治的混乱に乗じ、…

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みんな代表選、新体制は保守路線堅持を

 みんなの党の渡辺喜美代表が化粧品販売会社ディーエイチシー(DHC)の吉田嘉明会長から8億円を借り入れた問題の責任を取って辞任したのに伴い、同党では後任を決める代表選があす11日に行われる。「みんな喜美の党」とも揶揄(や…

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国際基準に沿った集団的自衛権の解釈是正を

 集団的自衛権の憲法解釈是正をめぐって、自民党内で「限定容認論」が支持を広めている。自衛権の行使は「必要最小限度」にとどめるという現行解釈を踏まえ、集団的自衛権の一部行使を容認しようとする妥協案である。  だが本来、高度…

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集団的自衛権と憲法変遷理論

日本大学名誉教授 小林 宏晨 一定期間改憲を先取り 自衛隊で「解釈」は「変遷」  筆者のドイツでの指導教授、故フォン・デア・ハイテ男爵は、1951年のマインツ大学教授就任記念講演で「暗黙の憲法変遷と憲法解釈」をテーマとし…

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日米防衛相会談、対北抑止へ韓国と連携強化を

 小野寺五典防衛相は、訪日したヘーゲル米国防長官と会談した。北朝鮮の脅威に対し、日米韓が緊密に連携することを確認した意義は大きい。  イージス艦を追加配備  北朝鮮は3月末、中距離弾道ミサイル「ノドン」の発射に踏み切った…

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教育委員会制度改革は両刃の剣 北海道師範塾「教師の道」塾頭 吉田洋一氏に聞く

教育改革  政府は今月4日、教育委員会の制度改革を目指す地方教育行政法の改正案を閣議決定した。これは教育長と教育委員長を一本化した新しい責任者を置くことや自治体の首長と教育委員会が方針などを協議する「総合教育会議」を新設…

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美しい宇宙解釈と醜い解釈

京都大学名誉教授 渡辺 久義 「史上最大の知的挑戦」 ウィルコックの核心的洞察  私(ともう一人の共訳者)の翻訳したデイヴィド・ウィルコック『ザ・シンクロニシティ・キー-宇宙と人生を導く隠れた叡智』(創造デザイン学会訳、…

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国民投票法改正、改憲論議を本格化させよ

 憲法改正の入り口となる国民投票法(憲法改正手続法)の改正案がまとまった。共産党と社民党を除く与野党7党は今国会に共同提出することで合意し、成立するのは確実だ。ただ改正案は課題を先送りしており、紛糾の種を残している。だが…

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日朝交渉の再開と拉致問題

山梨学院大学教授 宮塚 利雄 強面の宋氏が微笑外交 “ただ”はあり得ない北朝鮮  北朝鮮がミサイルを発射している。以前ならば、ミサイルやロケットを発射する金があるのなら、人民の「食べる問題」を解決するために、白米やトウモ…

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研究不正問題、法整備も視野に再発防止を

 製薬会社ノバルティスファーマ(東京)社員が、東大が中心となった白血病治療薬の臨床研究に不適切に関与した問題で、社外調査委員会(委員長・原田国男元東京高裁判事)の報告書がまとまり、その中で社員が立案から学会発表まで多岐に…

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