オピニオン
北の新型ICBM、中国が弾頭技術を提供か
北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の写真を分析すると、核弾頭搭載可能なミサイルの先端部分ノーズコーンが、中国から供給されたとみられているパキスタンの核搭載可能ミサイルの弾頭に似ていることが分かる。 国際評価戦…
九州北部豪雨、土砂災害への厳重な警戒を
きょうも夕方にかけて断続的に激しい雨が降る見通しだ。引き続き土砂災害や河川増水などに厳重な警戒が求められる。 線状降水帯形成が原因 今回の豪雨の原因は、対馬海峡から中国地方西部に延びる梅雨前線に向かい、南から湿った…
米国の「潔癖性」見過ごすな
東洋学園大学教授 櫻田 淳 不道徳な相手には峻厳 無頓着な北朝鮮・韓国の首脳 米国を観察する際、その超大国や覇権国家としての表層に着目する人々は、米国の「富強」「権勢」あるいは「傲岸」を語りたがるかもしれないけれども、…
日銀短観、依然強い先行きへの警戒感
日銀が発表した6月の全国企業短期経済観測調査(短観)では、海外経済の回復などを要因に大企業、中小企業とも製造業、非製造業を問わず景況感の改善が進んだ。 ただ先行きについては、トランプ米大統領の政策運営などの不透明感が…
北ミサイル、脅しでは未来を描けない
北朝鮮が北西部・亀城市の方峴付近から日本海に向け弾道ミサイル1発を発射し、北朝鮮メディアは「特別重大報道」で大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射に「成功した」と発表した。実際にICBMかどうかは不明だが、いずれにせよ許…
尖閣「政策」持たぬ日本政府
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 45年間の空白を埋めよ このままなら軍事衝突不可避 本稿を書いている6月24日の報道では、中国海警局の「海警」4隻が日本の領海に侵入し、約2時間航行した。…
劉暁波氏重病、許されない中国の人権侵害
2010年にノーベル平和賞を受賞した中国の反体制作家・劉暁波氏が、がん治療のために服役中の刑務所から病院に移された。中国当局は、病状が深刻になるまで放置し、劉氏が希望する国外での治療も拒否するなど、基本的人権を無視した…
トランプ氏の権限委譲型安保
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 文民統制とは相いれず いまだ示さぬ包括的ビジョン 6月半ば、ジェームス・マティス米国防長官はアフガニスタン駐留米軍規模決定権を大統領に与えられたと発表した。…
米韓首脳会談、文氏は北に厳しい姿勢示せ
トランプ米大統領と文在寅・韓国大統領が米国で会談し、会談後の共同声明では、北朝鮮の脅威に対する抑止と防衛を強化するため、日米韓3カ国の協力が重要だと確認。今月ドイツで開催される20か国・地域(G20)首脳会議に合わせ、…
香港返還20年、自由主義潰す中国の介入
香港が英国から中国に返還されて20周年を迎えた。 記念式典に参加するため香港を訪れた中国の習近平国家主席は「一国二制度は成功し、これからも続く」と述べたが、単なるリップサービスにすぎないと冷ややかに見ている人は少なく…
成長の柱は観光、エネルギー
21世紀の北海道 前道議会議員 柿木克弘氏に聞く 近年、北海道を訪れる外国人が増えている。四季を通じて豊かな自然があること、さらに新鮮な食材に魅力を感じる、などがその理由に挙げられる。そうした北海道の魅力をさらに引き出…
自衛隊違憲論はなくならない
安倍晋三首相(自民党総裁)は、自民党の憲法改正案を今秋の臨時国会が終わる前に衆参両院の憲法審査会に提出する意向を表明した。国会は研究機関ではなく立法機関であり、「調査・研究」を際限なく継続すべきでない。ただ、問題は改憲…
日印が連携し米国善導を
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 期待外れのトランプ氏 着々と覇権拡大進める中国 アジア太平洋地区の国際環境も天候不順のこの頃のように先が読めないものになってきている。この紙面でも私はトランプ米大統領に期…
藤井四段29連勝、将棋指す子供たちの模範に
驚異的な記録である。将棋の最年少棋士、藤井聡太四段が歴代単独1位となる29連勝を達成した。どこまで記録を伸ばすか、今後も目が離せない。 いまだ無敗の中学生棋士 藤井四段の29連勝は、昨年10月に史上最年少の14歳2…
国連からの対日人権批判 、もっと事実を説明しよう
先月来、日本はジュネーブの国連人権理事会や関連委員会から、批判の波状攻撃を受けた。 事実誤認や偏った批判も目立ち、政府は反発している。拷問禁止委が、日韓慰安婦合意の見直しを勧告し、プライバシー権に関する特別報告者、ジ…
シリア情勢、主導権争いで不安定化招くな
米軍主導の有志連合、ロシア、イランおよびシリアがシリア国内で過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を展開する中、有志連合とシリアが交戦するケースが相次いでいる。 IS掃討後の情勢をにらんでの主導権争いが背景にあるが…
自衛隊初の海外派遣から25年
拓殖大学地方政治行政研究所附属防災教育研究センター副センター長 濱口 和久 掃海で世界に実力示す 安保法制成立で新たな任務 自衛隊初の海外派遣から四半世紀が過ぎた。平成4(1992)年6月19日に国会で国連平和維持活動…
米中安保会合、対話優先では北は変わらない
米中の閣僚級による新たな協議の枠組みである「外交・安全保障対話」の初会合がワシントンで開催された。 中国に圧力強化求めた米 核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮をめぐって、会合に出席したティラーソン米国務長官は「中国…
米駆逐艦衝突事故、コンテナ船は衝突時自動航行だった
米海軍当局者は、米駆逐艦「フィッツジェラルド」(8315㌧)と伊豆沖で衝突したフィリピン船籍のコンテナ船「ACXクリスタル」(2万9060㌧)は事故当時、自動航行しており、船橋には誰もいなかった可能性があると指摘した。…
気仙川・広田湾の「森川海と人」
東京財団上席研究員 小松 正之 植林で漁業資源回復へ 米チェサピーク湾から学ぶ 岩手県の最南端の広田湾と米国東海岸にあるチェサピーク湾を比較するとその大きさと広さは歴然と異なる。チェサピーク湾が大きい。広田湾は北緯38…
薬物乱用、防止教育に勝る対策なし
きょう6月26日は国連決議による「国際麻薬乱用撲滅デー」。薬物乱用で今、最も懸念されるのは、危険性が高くないとの情報が流布する大麻(マリフアナ)だ。青少年がインターネットの情報などに惑わされて“魔の手”に落ちないように…
西郷隆盛の生きざまに学ぶ
名寄市立大学教授 加藤 隆 新渡戸・内村が称賛・心酔 勇気と品性教えた薩摩教育 明治のキリスト教徒として国内外に知られた新渡戸稲造と内村鑑三が、期せずして同一人物を第一級の日本人だと称賛してやまなかったのは興味深いこと…
訪朝米学生死亡、北の人権蹂躙に終止符を
旅行先の北朝鮮で1年以上にわたり拘束されていた米国人大学生オットー・ワームビア氏が昏睡(こんすい)状態のまま解放され、帰国後に死亡した。 トランプ米大統領はこの北朝鮮の非道を強く非難し、圧力を強化する構えだが、拉致問…