米国の「潔癖性」見過ごすな
櫻田 淳 2017/7/06 Viewpoint|北米・中南米 [会員向け]
東洋学園大学教授 櫻田 淳
米国を観察する際、その超大国や覇権国家としての表層に着目する人々は、米国の「富強」「権勢」あるいは「傲岸」を語りたがるかもしれないけれども、米国史の全体を真面目に見たことがある人々は、米国史を流れる「道徳性」や「潔癖性」を実感するであろう。ドナルド・J・トランプ(米国大統領)の登場は、彼における没価値的な政策展開を予感させるとはいえ、そうした米国政治の底流にある「道徳性」や「潔癖性」は変わるまい。
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