オピニオン
高校に国際言語文化コースを
エルドリッヂ研究所所長、政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 1年間で9言語を学ぶ 英語学習の質は確実に向上 日本人は、最低でも6年間英語を勉強しているにもかかわらず、英会話能力が低い。これは国内で批判されているだけ…
日米新貿易協議、米国は摩擦を激化させるな
日米の閣僚級による新たな貿易協議(FFR)の初会合が米ワシントンで行われた。 米国は自由貿易協定(FTA)を念頭に2国間交渉開始を要求したが、日本は多国間の枠組みを重視する立場を改めて強調。両者の溝は埋まらなかった。…
終戦の日 歴史・平和へ冷静な眼差しを
きょう「終戦の日」を迎え、先の大戦から73年が経過した。祖国に殉じ、戦火に倒れた300万同胞の御霊に鎮魂の祈りをささげ、この国の平和を守るための決意を新たにしたい。 平成では今年が最後 来年は天皇陛下の御退位によって…
戦没者慰霊に携わる若者たち
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 バシー海峡望む寺で鎮魂 台湾人救った警部の墓参も 本年も8月15日には恒例の全国戦没者追悼式が開催される。周知のように全国戦没者追悼式は、過ぐる第2次世界大戦で戦死した旧日本軍軍人・軍属約…
国内景気、内需改善も先行きに強い懸念
4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は実質で前期比0・5%増、年率換算では1・9%増になった。内需が改善し、2期ぶりのプラスに転じた。 しかし、7月以降の猛暑やトランプ米政権の保護主義的な通商政策など先行きには懸念…
米中露、極超音速兵器で開発競争
中国試験発射に成功で、先行 中国の宇宙開発事業を担う国営企業、航天科技集団公司が極超音速滑空飛翔体の試験発射に成功したことが明らかになった。核を搭載でき、既存のミサイル防衛網を突破することが可能とされている。ロシアも同…
「ユダヤ国民国家法案」可決
獨協大学教授 佐藤 唯行 イスラエルの右旋回象徴 ユダヤ色強め入植活動拡大へ イスラエル国会(一院制、議席120)は7月19日、「ユダヤ国民国家法案」を賛成62、反対55、棄権2、欠席1で可決した。 法案可決に尽力す…
ボクシング連盟、五輪に向け立て直しを急げ
助成金の流用や試合判定の不正が指摘される日本ボクシング連盟の山根明会長が辞任を表明した。 山根会長が辞任を表明 日本ボクシング連盟で助成金の不正使用などの金銭問題や公式試合の判定などで不正が続いているとして、都道府県…
露のサイバー連携の狙い
現在、世界は情報通信技術(ICT)の深化により社会的・経済的に新たなチャンスが生まれ、巨大市場が生まれつつある。同時にICTが国家間の権力闘争、安全保障の新たな火種にもなっている。 中国の習近平国家主席は、人工知能(…
同性カップル「生産性」、杉田氏の方が常識的だ
同性カップルに「生産性」がないとした月刊誌への寄稿をめぐり、杉田水脈(みお)衆院議員(自民党)に対するバッシングが続いている。 性的少数者の権利拡大を絶対善とし、反対論を封殺するLGBT(性的少数者)至上主義の広がりと…
道義なき国に落ちぶれた日本
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 原因は現憲法第3章に 国民を単なる「ヒト」に分解 最近の世相を見ていると、『道義』という言葉がなくなったように思えてならない。健全な社会の秩序は「法律と道義…
イラン制裁再開、核合意厳格化で米の復帰促せ
米国がイラン核合意から5月に離脱した後、対イラン制裁を一部再開した。トランプ大統領はツイッターに「今まで最も効果的な制裁を科した。11月にはさらに強化される」と書き、制裁を完全復活する構えを見せて、核合意をさらに厳格に…
共産・強権独裁国家も、遺骨にもっと敬意を
朝鮮戦争休戦から65年、約55柱の戦死米兵の遺骨が北朝鮮から米国に返還され、トランプ米大統領は「家族たちにとり素晴らしい瞬間。金正恩氏よ、ありがとう」と大喜びした。 戦死・行方不明米兵に懸ける米国の家族、国民の思いは…
インド太平洋戦略、強圧的な中国に対抗せよ
ポンペオ米国務長官は8月1日から5日までの日程で東南アジア諸国を歴訪し、日米が進める「自由で開かれたインド太平洋戦略」を具体化するインフラや安全保障面での投資計画を発表した。 南シナ海の軍事拠点化や、シルクロード経済…
日中関係と併存する日台関係
成国際大学教授 浅野 和生 「平和条約」蹂躙する中国 台湾は中国の一部ではない 日中平和友好条約の締結から40年が経過した。1978年8月12日に署名された同条約の第1条第1項には、「両締約国は、主権及び領土保全の相互…
国連制裁委報告、看過できぬ北の違法「瀬取り」
国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会・専門家パネルがまとめた中間報告書は、北朝鮮が今年、洋上で積み荷を移し替える「瀬取り」により石油製品や石炭の密輸を大幅に増やし、その手口も巧妙化していると指摘した。非核化への具体的な…
北を喜ばす韓国の融和政策
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 「反共国家」から様変わり 醸成された親北朝鮮ムード 今回は筆者の個人史と韓国について書きたい。筆者が韓国の地に初めて足を踏み入れたのは1969年3月のことで、4年後の73年に留学の途に…
中国、米民生技術を軍事転用
フォード米国務次官補(国際安全保障・不拡散担当)はニューメキシコ州ロスアラモス国立研究所で行った講演で、中国企業との事業協力によって米企業が提供した民生用技術が、中国軍や同国の核兵器開発計画の強化に利用される可能性があ…
原爆の日 「核廃絶」の絵空事に踊るな
広島はきょう、長崎は9日に73回目の「原爆の日」を迎える。犠牲者に深く静かに鎮魂の祈りを捧(ささ)げたい。そして二度と戦争の惨禍を招かないよう平和への誓いを新たにしたい。 脅威は減じていない 昨年7月、国連で122カ…
長期金利上昇容認、政策微調整で慎重に正常化へ
日銀は政策決定会合で長期金利の誘導目標の柔軟化を正式決定し、0・2%程度までの上昇を容認した。長期化する大規模緩和の副作用を軽減するためだが、出口戦略を見据えた政策の微調整と言えなくもない。 景気拡大の現状から、デフ…
中国による台湾侵略を阻め
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 日米は毅然たる態度示せ 台湾との交流深め絆構築を 最近日本のメディアは米中経済戦争、とりわけトランプ米大統領の保護主義的スタンスを批判的に報道している。まるでトランプ大統…
警報・避難勧告に従おう
7月6日から西日本を襲った豪雨による災害は、死者225人、行方不明者12人という異常に大きな被害をもたらした(7月30日現在)。 急激な豪雨に加わる堤防の決壊、さらに山肌を破壊し、流れ落ちる土砂と瓦礫(がれき)ととも…
陸上イージス、ミサイルの脅威対処に不可欠
政府は陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を秋田、山口両県に配備する計画を進めている。 北朝鮮などのミサイルの脅威に対処するために配備は欠かせない。 2基で日本全土をカバー イージス・アショアは、イ…