露のサイバー連携の狙い


 現在、世界は情報通信技術(ICT)の深化により社会的・経済的に新たなチャンスが生まれ、巨大市場が生まれつつある。同時にICTが国家間の権力闘争、安全保障の新たな火種にもなっている。

 中国の習近平国家主席は、人工知能(AI)に巨額の予算と人員を投じて2030年までに世界のリーダーになる戦略を打ち出した。ロシアのプーチン大統領は「AIを制覇する国が世界を制覇する」と公言し、安全保障政策でも国家のピラー(柱)とすることを示している。

 ロシア最大手の銀行ズベルバンクは、17年にロボット工学研究室を立ち上げ、このたび「ニカ」と名付けたAIロボットを公表した。


...【全文を読む】
記事の全文をご覧になるには会員登録が必要です。
新規会員登録へ
ログインへ