崇高な精神に感謝の念を


 その奥津城(おくつき)は我が寓居(ぐうきょ)から歩いて10分程の近傍(きんぼう)にある。墓柱に「軍神海軍飛行兵曹長 勲七等功五級 大黒繁男之墓」と刻され、側面には戒名「神鷲院忠烈永鑑大居士」が読み取れる。

 「軍人の亀鑑たるのみならず、その最期においても万世不滅の好鑑を残せる戦死者」で、「武功抜群の軍人に与えられる金鵄勲章功五級の受賞者」であるということを、この墓は無言で訴えているようだ。


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