国際
欧州でのポピュリスト台頭受け影響力失うオバマ氏 Obama becoming increasingly powerless as world allies fall to populist uprisings
イタリアのレンツィ首相が5日、辞任を表明した。オバマ大統領の欧州の重要パートナーが辞任するのは今年に入って3人目。大西洋の両岸を席巻し、米国の伝統的同盟に異を唱えるポピュリズムのうねりに対抗する力を、オバマ氏はますます…
米国の後退でロシアが台頭
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 一国平和主義は幻想 冷戦後秩序に対抗する中国 25年前の1991年12月、共産主義は死んだ。冷戦は終結し、ソ連は消えた。現代史の中で最大の帝国崩壊であり、銃弾は一発も発射され…
膨れ上がるデモ、「民主主義の成熟」に疑問符
どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(下) 先月、韓国主要大学の一つ、中央大学のメディアコミュニケーション学科で「世論と大衆媒体」という授業が行われた。担当教授が国政介入事件と関連し次のような話をしたという。 「…
暴君の死 The death of a tyrant
私たちの大抵の者が母親の膝元で学ぶように、死人のことを悪く言うことは良い事ではない。しかし、例外はある。フィデル・カストロは、単に亡くなったからと言って、良く思われる資格はない。彼は独裁者であり、暴君であり、絞首刑執行…
ロヒンギャの惨劇、スー・チー政権最大の試練に
ミャンマー西部のラカイン州。イスラム教徒のロヒンギャ族の村を強襲した国軍部隊は、家々に火を放ち、村民を殺害し、略奪し、レイプした。国境の川を渡って逃げた者も何人か射殺された。小舟で渡った集団は、バングラデシュ側から追い…
変化をもたらす指導者
地球だより フランスは来春の大統領選挙に向け、政治への関心が高まっている。英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めた今、フランスは今後どうするべきなのか、否が応にも政治への関心が高まらざるを得ない状況だ。 大手不動産開…
朴槿恵談話のトリック、政治的駆け引きに利用
どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(中) 「どうやら朴槿恵大統領はトリックを仕掛けたようだ。自分の退陣スケジュールを国会に任せたが、国会が話し合いでそれを決める能力がないことをお見通しだ。できる限り時間稼ぎして秩…
次期米大統領、南シナ海問題で中国批判
軍事拠点化に反対表明 トランプ次期米大統領は4日、ツイッターに「南シナ海で大規模な軍事施設を建設してもいいと、中国がわれわれに尋ねたのか。私はそう思わない」と書き込み、中国が南シナ海で進める軍事拠点化を強く批判した。 …
ロシア選挙介入の情報公開要請を検討-米政府 Obama heeds Senate Democrats, will look at suspected Russian meddling in election
ホワイトハウスは1日、民主党員らによる上院情報特別委員会に対する、大統領選へのロシアの介入を示す新情報公開の要請を検討することを明らかにした。しかし、ドナルド・トランプ氏の勝利は不正によるものではないという政府の見解は…
スイス国民投票で否決、「脱原発」予想外の減速
スイスで11月27日、脱原発時期を早める提案の是非を問う国民投票が実施され、反対54・2%で否決された。今回は野党「緑の党」などが原発設備の老朽化による事故を防止するため運転期間を一律45年とするように提案した。同案は…
日本に必要な国家ビジョン
桐蔭横浜大学法学部教授 ペマ・ギャルポ 信頼と尊敬受ける国に 対中政策での指導力を期待 日本のマスメディアは毎日のようにトランプ次期米大統領の報道でにぎわっている。トランプ氏の勝利についていろいろな分析が行われているら…
偽物銀行支店
地球だより ベトナムではローカルマーケットや路上などで多くのコピー商品が売られている。時には本物と変わらない値段で販売されていたり、安いからと押し付けられるがまま買ってしまったりすることも少なくない。 最近は、観光客…
国政介入事件の深層、たわいない確執が発端
どこへ行く混迷・韓国 国政介入事件の深層(上) 暴露はこうして始まった 前代未聞の国政介入事件で韓国が混迷を深めている。どうやって疑惑は暴かれたのか、前倒し実施の可能性が出てきた次期大統領選挙や国政混乱で懸念される日韓…
TPPはどうなるのか?
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ ソフト安保の側面認識を 日本は米国の再加盟を促せ 環太平洋連携協定(TPP)は2016年4月4日、米国と日本を含む12カ国が締結したにもかかわらず、米大統…
信頼失う米大手メディア、公平な大統領選報道を放棄
インタビューfocus ワシントン・タイムズ紙コラムニスト チャールズ・ハート氏 米大統領選で共和党ドナルド・トランプ氏の勝利を予想した米大手メディアは皆無だった。ワシントン・タイムズ紙コラムニストのチャールズ・ハート…
対北制裁決議、圧力高め核開発を阻止せよ
国連安全保障理事会は9月に5回目の核実験を行った北朝鮮を強く非難し、制裁を強化するための決議を全会一致で採択した。核・ミサイル開発への資金流用を減らすため、最大の外貨収入源である石炭輸出に厳しい上限を課している。国際社…
米国防長官にマティス氏、トランプ氏が5日正式発表
海兵隊出身、中東戦略に精通 トランプ次期米大統領は1日、オハイオ州シンシナティで行われた大規模集会で演説し、新政権の国防長官にジェームズ・マティス元中央軍司令官(66)を起用すると明らかにした。トランプ氏は「彼は(国防…
シリア反政府勢力への訓練・支援の継続を主張―米軍司令官 Commander pushes to keep Syrian rebel training, aid program under skeptical Donald Trump
中央軍のボテル司令官は30日、トランプ次期政権が方向転換し、オバマ政権が進めているシリアの穏健派反政府勢力を訓練し、装備を提供する計画を継続するよう求めた。シリアでは現在、ラッカを奪還する軍事作戦が進められている。 …
「戦争と平和」と愛国心
地球だより NHKで放映された、ロシア文学の巨匠レフ・トルストイの「戦争と平和」(英国BBC製作)を見て、ロシアでいう祖国戦争の、ナポレオンのロシア遠征の足跡をたどりたくなった。 モスクワからバルト3国の一つリトアニ…
コロンビア和平が成立
議会が承認、半世紀の内戦終結へ コロンビアで30日、政府と同国最大の左派ゲリラ組織コロンビア革命軍(FARC)の間で調印した新和平合意案が議会下院で130対0の賛成多数で承認された。上院はすでに承認しており、半世紀以上…
中国の韓流規制は危機とともに良い機会だ
韓国紙セゲイルボ 最近、中国内の韓流コンテンツ放送に対する規制と禁止が公式に施行されたという便りが聞こえてきた。「限韓令」(禁韓令)である。 数年前から中国は単純に韓流コンテンツの消費市場に留まらずに、直接コンテンツ…
対日経済協力担当の閣僚拘束の背景
「シロビキ」がリベラル派に攻勢 ロシアの捜査委員会は11月15日、石油会社の買収をめぐり200万㌦(約2億1600万円)の賄賂を受け取った疑いで、日露経済協力を担当してきたウリュカエフ経済発展相(60)の身柄を拘束し、…
龍山公園への期待
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 龍山(ヨンサン)は周辺の山の形が龍に似ているといって付けられた地名だ。昔から名勝地で、ソウルの中心部につながる道の要所として戦略的な要衝地だった。 13世紀に高麗に侵入した蒙古軍…