国際
中国、ブータン西部に侵出
ドクラム高原の実効支配へ 世界地図を眺めると、点線で囲まれた白いままの地域が点在する。いわゆる白地図で領有権問題が未決着の地域だ。南アジアではカシミールだけでなくブータン西北部が白地図になっている。5月10日以降、中国…
物価高で国民は悲鳴
地球だより エジプトで最近、物価の上昇が続き、国民の多くが悲鳴を上げている。会う人、会う人愚痴をこぼす。マッチは約2倍に、ガソリンは短期間で43%も上昇、飲み水は1・5倍、地下鉄料金は2倍に、にんにくなどは3倍。給料は…
ネーミング戦争
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 スターバックスとヤフー。この2企業のブランド名の共通点は古典だ。米国の小説家ハーマン・メルヴィルの『モビー・ディック(白鯨)』には捕鯨船の一等航海士「スターバック」が登場する。スタ…
エルサレムのイスラム教聖地に金属探知機
対イスラエル抗議が拡大 エルサレム旧市街にあるイスラム教の聖地ハラム・アッシャリフ(ユダヤ教呼称「神殿の丘」)にイスラエル警察が金属探知機を設置したことにイスラム教徒が反発、反イスラエル抗議行動が拡大している。イスラエ…
難破船のように漂流する保守
韓国紙セゲイルボ 何を守り何を補正するのか 保守本流を自任する自由韓国党はまるで難破船のようだ。方向を見失って漂流している。国会議席の3分の1以上を占める第一野党だが、現状は壊滅の危機に瀕しているといわれている。 同…
明確な戦略ない米政権
南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く(下) 米ハドソン研究所上級研究員 磯村順二郎氏 今後、南シナ海問題はどう動くと考えるか。 中国が既得権益として南シナ海支配を強めていくだろう。中国は太平洋への出口がないから、…
南シナ海で強まる中国支配、北危機に隠れ着々基地化
南シナ海 強まる中国支配 安保専門家に聞く(上) 元自衛艦隊司令官 香田洋二氏 昨年7月にオランダ・ハーグの仲裁裁判所が南シナ海における中国の主張を否定した判決を出してから1年。中国海洋進出の現状と日米の課題をアジアの…
「フィンランド駅へ」(注1) To the Finland Station
米国に「ロシア問題」があるのか、そして、それは、誰に責任があるのか、が論じられているが、一方で、600万人の警戒心が強いフィンランド人も、自分たちが、そういう問題を抱えていることを認識している。それは、前の時代から引き…
韓国保守2党、立直しに苦戦
韓国保守系野党の自由韓国党と正しい政党が態勢立て直しに苦戦している。昨年の国政介入事件の影響で敗北した5月の大統領選以降、新しい執行部体制などで仕切り直しを図ったが、支持率は回復せず、内部も分裂気味だ。70%台という高…
IS掃討作戦、北部タルアファルへ
イラク軍と有志連合 イラク軍と米軍主導の有志連合は、過激派組織「イスラム国」(IS)からの北部モスル奪還で勝利を収め、国内の他の地域を依然支配するIS殲滅(せんめつ)へ、イラク軍とともに戦術の移行を進めている。 IS…
中国にNOと言えぬ「ダライ・ラマ訪問」
地球だより 先週、ソウルの劇場で世界的な仏教指導者、ダライ・ラマ14世のドキュメンタリー映画「おお!ダラムサラ」が3日間限定で無料上映された。チベットの聖地で行われた法会での取材を基に訪韓推進委員会も関わって制作された…
アジア海域で軍拡の動き
日本大学名誉教授 小林 宏晨 米は航行の自由作戦再開 日本は友好国糾合し参加を オバマ米政権下の2015年10月ミサイル駆逐艦ラッセンの出動をもって再開され、16年10月まで3回繰り返されたアメリカの航行の自由作戦(F…
米軍、無償で兵士の性転換手術
米軍は心と体の性別が一致しない「トランスジェンダー」の兵士に対し、性転換手術などを無償で受けられるようにしている。性的少数者(LGBT)の権利拡大に積極的だったオバマ前政権が導入した政策だが、性転換手術は費用が高く、大…
子供の尊厳死、親が判断を
治療の是非めぐり議論 アメリカ保守論壇 チャールズ・クラウトハマー これほど胸が痛む道徳的ジレンマがあるだろうか。チャーリー・ガードちゃんは、生後11カ月のかわいい男の子だが、不治の遺伝病に侵されている。エネルギーをつ…
カタール・サウジ断交の背景
東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 部族・家同士の抗争過熱 アルジャジーラも対立要因 最近起きたアラブ世界の情勢の中で世界の多くの人に不可解な印象を与えた出来事としてカタール首長国をめぐる問題は一つの典型的なものとして印…
イスラエル治安部隊とデモ隊が衝突
パレスチナ人3人死亡、300人以上負傷 東エルサレムとヨルダン川西岸の数十カ所で21日、エルサレム旧市街のイスラム教聖地ハラム・アッシャリフ(ユダヤ教呼称「神殿の丘」)でのイスラエルの治安対策に抗議するパレスチナ人デモ…
米統参副議長、情報戦能力を強化で中露に対抗
米軍のセルバ統合参謀本部副議長(空軍大将)は上院公聴会で、サイバー攻撃、情報操作などを使った情報戦に対抗したり、実行したりする能力を向上させるための措置を講じていることを明らかにした。 セルバ氏は上院軍事委員会への声…
トランプ政権のロシアゲート
ロシア研究家 乾 一宇 内政で挽回図る大統領 対外強硬策に出る可能性も トランプ米政権の「ロシア疑惑」が、いつの間にか「ロシアゲート」という言葉に代わった。 昨年の米大統領選中のトランプ候補の親プーチン的な発言、選挙…
民主党の牙城のブルーカラー有権者たちは依然トランプ氏を支持 Blue-collar voters in Democrat strongholds still support Trump
【ペンシルベニア州ベスレヘム】大型トラックの整備工、サルバトーレ・ピロッチさんは、人生のほとんどの期間、大統領選で投票したことがなかった。ドナルド・トランプ氏に興奮して投票するまでは。彼のトランプ氏に対する支持は揺らい…
上に政策あれば、下に対策あり
地球だより インドでは、世界で一般的なものがないことがある。ハンバーガーショップでは、牛肉も豚肉も使われず、専らチキンとフィッシュバーガーだけが売られている。 ヒンズー教徒は牛肉は食べないし、イスラム教徒は豚肉を食べ…
就任から1年、比大統領の依然高い支持率
終わり見えぬ麻薬戦争 ドゥテルテ大統領が先月30日に就任から1年を迎え、今月には2度目となる施政方針演説に臨む。強権的スタイルの麻薬撲滅政策が人権団体などから批判を呼んでいるが、国内では依然として高い支持率を維持してい…
米国防権限法案、中国の通信企業を規制
2018会計年度下院国防権限法案に、北朝鮮によるサイバー攻撃の支援に関与している中国の通信企業に対し、厳しい措置を取るよう求める条項が盛り込まれた。 条項は、ピッテンガー下院議員(共和、ノースカロライナ州)が提出した…
モンゴル帝国の復活狙う習政権
日印強化で中国牽制を 拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏に聞く ペマ・ギャルポ氏のiPADには世界中の知人・研究者から毎日、約100通のメールが届く。どれも現地からのリポートだから臨場感がある。そうした情…