国際
侮れぬ中国の「大言壮語」
元統幕議長 杉山 蕃 高い目標掲げ国民鼓舞 「高邁な理念」不在の衆院選 今月は我が国の衆議院選挙が行われ、安倍政権の信任を問うこととなった。選挙結果は小池新党の不振、自民・公明の堅調さが際立つ結果となった。他方、隣国の…
韓国・文大統領、外交にも国内政治の論理
韓国の文在寅大統領は先週、日本、米国、中国、ロシアの周辺4カ国に派遣する特命全権大使に青瓦台(大統領府)で信任状を授与した。これで遅れていた対4カ国外交が本格始動することになったが、文大統領は4大使に国内の「政治的基準…
トランプ陣営選対元議長が出頭、ロシア疑惑で初訴追へ
トランプ米政権とロシア政府の関係をめぐる疑惑で、大統領選でトランプ陣営の選対本部議長だったポール・マナフォート氏が30日、米連邦捜査局(FBI)に出頭した。米メディアは、モラー特別検察官の率いる捜査チームが近く起訴する…
安らかに眠れ、ジョンソン軍曹
米コラムニスト キャサリン・パーカー 哀悼の電話めぐり議論に 死者の名忘れた大統領 よくないニュースが多い中、せめてものいいニュースがあるとすれば、ラデービッド・ジョンソン氏の名前を誰も忘れられなくなったことだ。 ジ…
集中砲火浴びる米IT企業
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 官民・左右から非難の声 露の選挙介入で問題点露呈 アメリカをはじめ世界の文化や伝達、情報交換手段を一新したフェイスブックなどのIT企業への非難の声が政府ばか…
カタルーニャ、「独立宣言」で混乱招くな
スペインの北東部に位置するカタルーニャ自治州議会は、同州が「独立した共和国」だと明記した宣言を賛成多数で可決した。これに対し、スペインのラホイ首相は現行憲法下で初の自治権停止を発動し、州政府の独立を阻止するため強い姿勢…
帰国した数千人の「イスラム国」戦闘員が各国に危険をもたらす Thousands of Islamic State fighters returning home pose global risk
過激派組織「イスラム国」(IS)の支配地域が縮小する中、ISと共に戦うためにシリアとイラクの拠点に集まった数千人の外国人戦闘員が本国に戻ったことが、民間治安情報会社の広範な調査で明らかになった。調査では、外国人戦闘員を…
「憎しみでなく希望を」 パレスチナ人医師が会見
娘3人失う悲しみを越え、中東で女子教育 イスラエル軍の攻撃で娘3人とめいを失いながらも、中東地域で女性教育の振興に努めるパレスチナ人医師イゼルディン・アブエライシュ氏(62)が来日し、27日に東京・内幸町の日本プレスセ…
習体制強化、国内外の安定を損なうな
中国共産党は最高指導部である政治局常務委員らを選出し、習近平総書記(国家主席)の2期目の指導部が発足した。 党規約に名前を記す 新たな党規約には「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」が盛り込まれた。これまで党…
メキシコの麻薬カルテルがドローン爆弾 Terror from skies as Mexican cartel attaches bomb to drone
メキシコ警察は先週、手製爆弾(IED)と遠隔起爆装置を搭載した自爆ドローンを運んでいた男4人を発見した。アナリストらは、麻薬カルテルがドローン兵器化の方法を把握していることが明らかになったとみている。 これは憂慮すべ…
中国人実業家・郭文貴氏巡り トランプ米政権内で対立も
送還求め親中派が圧力 情報筋によるとセッションズ氏は、この春の会合で政府高官らに対し、郭氏が送還されることになれば辞任すると語ったという。政権内で郭氏をめぐって激しい対立が生じていることは明らかだ。 中国は、ホワイト…
【音声読み上げ】「クジラの争いに巻き込まれたエビ」になる韓国
いま、朝鮮半島情勢に地殻変動が起きている。周辺強大国の半島政策に変化が予想される。当分、北東アジア情勢は揺れ動くことになろう。… (朴完奎(パクウォンギュ)首席論説委員、10月24日付) (10月26日 韓…
椰子の木の上で3年間
地球だより フィリピンの片田舎で、椰子(ヤシ)の木の上で生活している男を地元メディアが紹介していた。驚くべきことに男は一度も地上に下りることなく3年間も、椰子の木で生活を続けていたのだという。 母親によると男は47歳…
公文書で確認された動乱当時の韓国人の日本避難
韓国紙セゲイルボ 米極東軍司令部が1950年11月28日に作成した公文書には日本へ入国しようとしていた韓国人避難民881人の処遇問題が出てくる。 公文書によれば長崎県の針尾収容所(現大村入国管理センター)に韓国人避難…
無人機が「対北SDI」に
どう見る北の脅威 元統合幕僚学校副校長・海将補 川村純彦氏 北朝鮮の脅威にどう対処すべきか。 北朝鮮に核・ミサイル開発を断念させるには、圧力と対話だけでは不十分だ。北朝鮮が発射したミサイルをすべて叩(たた)き落とす能力…
広がる和太鼓の絆
地球だより ブラジルに住んでいると、各種イベントで日本の伝統芸能やお祭りなどに縁のある出し物に触れる機会が多い。中でも日系人やブラジル人に人気の高いのが和太鼓だ。 記者は多くの太鼓演奏をブラジルで見てきたが、最も強く…
UAE、サイバー空間で過激派組織監視
非公開のテロ対策センター 中東のアラブ首長国連邦(UAE)に設置されているテロ対策組織「サワブセンター」ではこの2年間、穏健派イスラム教徒らが過激派組織「イスラム国」(IS)との容赦のないサイバー情報戦を繰り広げている…
在キューバ米外交官の相次ぐ健康被害、トランプ政権は大使館閉鎖も検討
国交回復後では最悪の関係に キューバに駐在する米国の外交官やその家族らが相次いで聴覚障害や頭痛、めまいなどの健康被害を訴えている問題で、トランプ政権はキューバが外交官の保護を定めたウィーン条約に違反しているとして批判を…
中国腐敗の根源は一党支配体制
遠藤誉氏が世日クラブで講演 一帯一路への協力は危険 中国問題に詳しい遠藤誉氏(東京福祉大学国際交流センター長)は25日、世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)で「習近平新体制と…
「クジラの争い」に巻き込まれるな
韓国紙セゲイルボ 対北朝鮮安保態勢を強力に いま韓半島周辺情勢に地殻変動が起きている。習近平中国国家主席と安倍晋三日本首相がほとんど同時に権力基盤を強化した。来月初め、ドナルド・トランプ米大統領の初のアジア歴訪が控えて…
対北朝鮮政策、首相はさらなる圧力強化を
衆院選は「安倍1強」体制が維持される結果となった。自民党は定数465のうち、公明党と合わせた与党で3分の2を上回る313議席を獲得した。 数字が示す重要なことは、安倍政権がとりわけ強調した北朝鮮危機への対応に向け強固…
衆院選で韓国各紙、「戦争できる国へ」に過度な警戒心示す
文政権の安保失政には嘆き節 自公連立与党が改憲発議に必要な国会総議席の3分の2以上を超える313議席を獲得した衆議院選挙の結果を受け、韓国では各紙社説が過度と思われるほどの警戒心を露(あら)わにした。 発行部数最多で…
国の存亡の危機に良心の呵責か Guilty conscience, mortal peril
第2次世界大戦後の長い年月、ドイツは欧州の安定と抑制にとって力ある存在であったが、今や、ドイツは、新たな「欧州の病人」かもしれない。 最近行われたドイツの選挙は、アンゲラ・メルケル率いる多数党、キリスト教民主同盟(C…