政治
景気と再建を追う安倍政権
政治ジャーナリスト 細川 珠生 何が必要か明確に示せ 増税でアベノミクスに不安 第二次安倍政権が発足して、もうすぐ11カ月になる。この間、支持率は60%前後を推移しており、第一次政権はもとより、ここ近年の自民・民主両政…
国家戦略特区の実験成功させ経済再生を
安倍政権が成長戦略の柱としている国家戦略特区法案が今国会で審議入りした。安倍晋三首相は、大胆な規制緩和で民間投資を呼び込むことで「世界で一番ビジネスのしやすい環境を創出する」と意欲を示している。法案成立が経済活性化につ…
地元紙の自衛隊無視
島根県松江市で10月26日、『名誉と命を懸けて国土と国民を守る自衛隊』と題し、松江地区防衛協会青年部設立12周年記念行事が開催された。 会場となった島根県民会館大ホールには約1000人の聴衆が集まった。山陰地方で防衛…
政治家と人間性 NO1に要求される品格
今の永田町は迫力不足だ。永田町の最大の目標は政権取りの一語に尽きる。相撲の世界では、横綱が取れるほど力がついてくると、本人も自信満々、相撲が俄然(がぜん)面白くなってくる。永田町の現場を見ると、政権を取る力をすでに身に…
特定秘密保護法案審議入り
NSC法案と“両輪”今国会成立目指す与党 民主は情報公開法改正案で対抗 完全に賛否割れる新聞 外交、防衛、スパイ活動防止、テロ防止に関わる重要情報を閣僚らが指定、これら国の安全保障に関する情報を漏らした公…
天皇の「非政治性」干犯事件
東洋学園大学教授 櫻田 淳 人気で「臣」となる怖さ深刻な山本太郎議員の暴走 10月31日、山本太郎(参議院議員、無所属)は、東京・赤坂御苑で開かれた秋の園遊会で、天皇陛下に対して、「反原発・脱原発」に絡む自らの政治信条…
「天皇の政治利用」に山本太郎議員の処分必要
山本太郎参院議員(無所属)が、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡したことが、「天皇の政治利用」として指弾されている。新人議員とはいえ、「良識の府」たる参議院の議員が、陛下に対しこのような礼を失した非常識な行為に及んだこと…
与野党の関係 支離滅裂な政界再編話
永田町の与党と野党とは仲が悪いようで仲がいい。仲がいいように見えても実はそれほどでもない。この与野党の関係ほど摩訶(まか)不思議なものはない。 それは双方の要求を正直に持ち出せば収拾がつかなくなるからだ。要求を出せば…
北方領土交渉へ環境整備を
日本とロシアが初の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開催した。防衛交流を拡大することで、北方領土交渉に向けた環境整備を進めることが最大の目的だ。したたかなロシアのペースに巻き込まれないよう注意しながら日露関係に厚み…
日本の文化に基づく改憲を
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 国民を解体する現条文 安保の前提は繋がりの意識 安倍政権は、中華人民共和国の覇権主義的な拡張政策に対し「安保・防衛の建て直し」に、短期、中期、…
特定秘密保護法案にスパイ防止法案同様の反対紙面を構成した朝日
◆多数の賛成を載せず 特定秘密保護法案が国会に提出された翌日、朝日26日付は異様な反対キャンペーンを張った(26日付)。 1面トップで始まり、2面はほぼ全面を使って「秘密保護 懸念と疑念」を載せ、中面では1ページを…
欧州経済と武器輸出
濱口和久 航空自衛隊OBで、現在は軍事ジャーナリストとして活躍中の鍛冶俊樹氏が監修をつとめている『現代のミサイル(ミサイルの基礎知識から世界の核ミサイル危機まで)』(綜合図書)が発売された。 私が一番興味を持ったのは…
特定秘密保護法案 与野党の激しい議論を期待
永田町は日本政治の中心地だ。政府与党をはじめとして与野党の情報が乱れ飛んでいる。終日ここに坐っていても退屈することはない。 しかし永田町は怖いところだ。情報を弄んでいると、逆に弄ばれることがある。その被害は個人にとど…
国会を改革し国益追求する新ルールを
首相や閣僚の国会出席義務を緩和することなどを柱とした改革論議が国会での焦点の一つとなっている。日本の首相は他国の首脳と比べ国会審議への出席日数が突出して多く国益を追求する外交活動の妨げとなっている。与野党は大いに工夫を…
臨時国会、本格論戦 与野党ともやる気十分
いまの日本の総理大臣の権限は非常に強大で何でもできる立場にある。しかしその強力首相がその権限をやたらに振り回すことはほとんどない。 その権限を静かに抱いたままダマって立っている。無言の権力者も怖い存在だ。解散権を握っ…
原発問題と「自由民主」
事故対策関連記事が増える/五輪招致で首相が国際公約 自民党の機関紙「自由民主」に原発事故対策関連記事が載る頻度が増えた。東日本大震災による大津波で福島第1原発事故が発生して2年余。事故発生当時は政府・民主党の施政下で野…
公明党の党外交
中韓関係改善を買って出る/尖閣で折れるなと有識者 公明党の機関誌「公明」11月号は特集「『安定の政治』で挑む政策課題」で外交について党外交の重要性を指摘した。特集冒頭の「『安定の政治』で目指すもの――山口那津男代表に聞…
年金問題押す「プレス民主」
社会保障論議に前政権の矜持/「自由民主」は経済政策訴える 安倍晋三首相が1日、来年4月から消費税率を8%とする決断をした。消費税増税法に則ったものだが、民主党の野田佳彦前首相が「政治生命」を懸けて断行した「社会保障と税…
民主党は当事者意識を持て
安倍晋三首相の所信表明演説を受けた各党代表質問が衆院本会議で始まった。 安倍政権が「成長戦略実行国会」と名付けた国会だけに、国民の関心の高い経済が来年4月の消費増税に持ちこたえうるのか、野党側も問題意識を持って論戦を…
国会は建設的で創造的な論戦を
会期が12月6日までの臨時国会が開幕した。先の参院選で与党が圧勝し、衆参両院で多数派の異なる「ねじれ」解消後、初の国会となる。政府・与党が強硬策をとれば重要法案を次々と成立させられる環境になったと言えるが、あくまでも国…
いよいよ臨時国会 与高野低の政界力関係
個人対個人のケンカなら腕力の強い方が勝つ。これは当たり前のことだ。しかし集団と集団との争いなら数の多い方が有利だ。これも当然の流れかも知れない。 その現実は永田町を見れば一目瞭然だ。ここでは国会が開かれている限り、与…
平和は勝ち取るもの
濱口和久 ノーベル文学賞を受賞した作家・大江健三郎氏が、かつて将来の幹部自衛官になる防衛大学校の学生を「現代青年の恥辱である」と評したことがあった。 どちらが恥辱かは歴史が判定すると思うが、日米同盟と自衛隊のもとで現…
増税決断後の安倍政権
経済再生と財政健全化の2兎追う/法人減税から賃金上昇への好循環がカギ TPP妥結、米に不安も 首相は消費増税に踏み切る理由について「社会保障を安定させ、厳しい財政を再建するため、財源の確保は待ったなしだ」…