オピニオン rss

【社説】敵基地攻撃能力 保有認め日本の安全を守れ

 岸田文雄首相は所信表明演説で、第2次安倍政権が策定した国家安全保障戦略や防衛計画の大綱などを1年以内に改定すると表明するとともに、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する敵基地攻撃能力の保有について「あらゆる選択肢を排除せ…

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【社説】スーチー氏実刑 総選挙のNLD封印狙う国軍

 国軍が実権を握るミャンマーで特別裁判所が、2月のクーデターで身柄を拘束された民主化指導者アウンサンスーチー氏に禁錮4年の判決を言い渡した。国軍は直後、刑期を半減させる恩赦を与えた。狙いはスーチー氏の政界追い落としにある…

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信州大学医学部附属病院信州がんセンター長 小泉知展氏

がん治療最前線 最善の治療提供こそ使命

信州大学医学部附属病院信州がんセンター長 小泉 知展氏に聞く  かつて、「死の病」と言われたがんは、化学医療の発展で、徐々に死亡率が低下しているという。がん患者の治療、専門家の育成、新しい治療法の開拓・確立という3本柱を…

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AIを制する国が世界を支配

日本安全保障・危機管理学会上席フェロー 新田 容子 国を挙げ開発進める中国 欺瞞戦略・情報操作に技術駆使  2017年、中国政府は、30年までに中国が世界の人工知能(AI)のリーダーの座に就くことを見据えた次世代人工知能…

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【社説】各党代表質問 政策で切磋琢磨の原点に立て

 臨時国会で岸田文雄首相の所信表明演説に対する各党代表質問が始まった。衆院選の結果を受けて政府・与党、野党第1党の立憲民主党とも新しい陣容で初の国会論戦が幕開けとなり、反対野党の印象が強い「野党共闘」と一線を画した議論と…

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【社説】北京五輪 ボイコットこそ最終的国益に

 米国バイデン政権が来年2月に開かれる北京冬季五輪の「外交ボイコット」を発表した。新疆ウイグル自治区などでの中国の人権弾圧に抗議するものだ。自由と人権が踏みにじられている現実に目をつむることは許されない。日本も外交ボイコ…

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【社説】首相所信表明 建設的で質の高い論戦を

 岸田文雄首相は第207臨時国会で、就任以来2回目となる所信表明演説を行った。新型コロナウイルス禍という国難の中、「丁寧で寛容な政治を進め、大いなる挑戦の先頭に立つ」との覚悟を示した。今後、与野党の代表質問や予算委員会に…

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【社説】ICPO 恣意的な制度運用を許すな

 国際刑事警察機構(ICPO)が、13人で構成する執行委員会のメンバーに中国の胡彬郴・公安省副局長を選出した。  ICPOは逃亡犯罪人の国際手配書を発行している。中国代表の執行部入りで海外亡命中の反体制派らの摘発が強化さ…

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米中間選挙左右する両党の内部対立

アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 歳出法案めぐり民主混乱 トランプ支持か否かで共和分裂  アメリカは政治も社会も分断が深まり、民主、共和両党間の確執は限度を知らないかのようであるが、より深刻なのは…

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【社説】女子テニス中止 北京五輪開催の資格はない

 中国女子テニス選手の彭帥さんが、張高麗・前筆頭副首相に性的関係を強要されたことを告発した後、消息不明になった問題で、ツアーを統括する女子テニス協会(WTA)は、中国と香港で開催される全てのトーナメントを中止すると発表し…

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オミクロン株と経済 慌てず経済対策に取り組め

《 記 者 の 視 点 》  新型コロナウイルス感染の第5波をほぼ抑え込み、経済が正常化の歩みを始めたばかりの時に、今度は変異株「オミクロン」株の登場である。  第5波は全国の新規感染者数でも2日は127人にとどまり、2…

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【社説】わいせつ保育士 現場に戻さぬ審査の徹底を

 厚生労働省が、児童へのわいせつ行為で登録を取り消された保育士の再登録を厳格化する方針を決めた。新たに再登録の可否を審査する制度を導入し、再登録の禁止期間も現行の2年から最長10年に延ばす。  しかし、この厳格化では不十…

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【社説】日大前理事長 あってはならない大学私物化

 所得税約5300万円を脱税したとして、所得税法違反容疑で日本大学前理事長の田中英寿容疑者が東京地検特捜部に逮捕された事件では、学内で絶大な権力を誇った田中容疑者が、大学を私物化していた実態が明らかになっている。  脱税…

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春日部市議会議員 井上 英治氏

LGBT条例に反対する信念 家族破壊防ぎ日本を守る

春日部市議会議員 井上 英治氏に聞く  同性カップルの関係を「結婚に相当する関係」と認定する「パートナーシップ制度」が全国に拡大するとともに、LGBT(性的少数者)支援団体による制度導入を求める請願活動が続いている。そん…

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【社説】泉立民新代表 党再建へ気概持ち新風を

 衆院選敗北の責任を取って辞任した立憲民主党の枝野幸男前代表の後任に、泉健太氏が決選投票の末、選出された。閣僚経験もなく全国的な知名度は低いが、野党第1党の顔として来年の参院選に臨むことになる。「政権交代の受け皿となる」…

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【社説】アジア欧州会議覇 権主義強める中国に対抗を

 アジアと欧州の53カ国・機関で構成するアジア欧州会議(ASEM)の首脳会議がオンラインで行われた。  会議では、インド太平洋地域への関心を強める欧州が民主主義の価値観の重要性を強調し、とりわけ中国の強権的な姿勢に警戒感…

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【社説】オミクロン株 水際対策・情報収集に万全を

 新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が、世界的拡大の兆候を見せている。  感染力が増加し、ワクチンが効きにくい可能性が指摘されている。水際対策や情報の収集・分析などに万全を期し、日本国内での感染を抑えていく…

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【社説】中露軍事協力 わが国は恫喝に屈するな

 中国とロシアが軍事協力強化の動きを見せている。10月には中国海軍とロシア海軍の艦艇合わせて10隻が津軽海峡を西から東へ通過した。その後、この合同艦隊は訓練を重ねながら太平洋を南下し、大隅海峡を抜けて東シナ海に入るなど日…

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【社説】辺野古移設 設計変更不承認は無責任

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画をめぐり、同県の玉城デニー知事が、埋め立て海域にある軟弱地盤の改良工事に伴う政府の設計変更申請を承認しないと発表した。  普天間の危険性を除去するためにも、辺…

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中国が「核の戦狼外交」へ舵?

《 記 者 の 視 点 》 ICBM用サイロの建設隠さず、飛翔体発射実験に成功か  中国の核戦力の脅威が高まっている。  米国防総省は3日、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表し、6年後の2027年までに700発の核弾…

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【社説】みずほ銀行 企業風土改革が大きな課題

 金融庁は、みずほ銀行で相次いで発生したシステム障害を受け、同行とみずほフィナンシャルグループ(FG)に対し、9月に続く今年2度目の業務改善命令を出した。 システム障害で改善命令  みずほ銀では2月から9月にかけ、計8回…

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生田神社名誉宮司 加藤隆久氏

神道文化とこれからの日本 培われた共存・共生の思想

生田神社名誉宮司 加藤 隆久氏に聞く  今年米寿を迎えた生田神社名誉宮司の加藤隆久師は、記念に『神道文化論考集成』<乾・坤>(エピック)を上梓(じょうし)した。内容は、生田神社の御祭神・稚日女尊(わかひるめのみこと)の考…

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告発後消息不明の彭帥さん、イベントに参加か

【社説】彭帥選手問題 中国の幕引き許さぬ追及を

 中国の著名女子プロテニス選手、彭帥さんが、元共産党最高指導部メンバーに望まない性的関係を強要されたと告発した後、当局の監視下に置かれているとみられる問題では、都合の悪い言論を徹底的に弾圧しようとする共産党政権の体質が浮…

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