オピニオン rss

海の日 海洋国自覚し現状直視を

 四方を海に囲まれた日本は、海からの恩恵を受け発展してきた海洋国家である。きょうは「海の日」。その恩恵に感謝し、海洋国家の自覚を新たにするとともに、海をめぐるさまざまな問題を考える日としたい。 挑発強める中国公船  夏の…

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国連人権理事会の綱引き

ストップ中国的人権規範拡大  中国の人権問題は今年、新型コロナ情報統制や香港も加わり、一層“複合汚染”状況になった。先ごろ開かれた国連人権理事会(47理事国)では、中国批判派と支持派が厳しい共同声明合戦を展開した。世界の…

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GoToトラベル 感染防止策を徹底し柔軟に

 新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ観光事業を支援する「Go To トラベル」キャンペーンがきょうから始まる。感染の再拡大で東京都が対象から除外されたが、感染防止策を徹底して徐々に成果を上げていきたい。 キャンセル…

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拓殖大学名誉教授 茅原 郁生氏

「核野放し時代」到来の懸念

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 進まぬ米露の核管理交渉 中国参加必須だがジレンマも  コロナ禍のパンデミックは世界で1400万人以上に感染し、死者は60万人を超え、7月1日には米国だけで1日5万人感染の記録など拡大の一途を…

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UAE探査機 中東初の火星の夢打ち上げる

 中東諸国で初となるアラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「HOPE」(アルアマル)の打ち上げが、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケットによって行われ、見事に成功した。来年に建国50周年を迎えるUAEの記念すべき…

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日本対外文化協会理事 中澤 孝之氏

承認された「プーチン憲法」

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 「領土の割譲禁止」を明記 対露交渉見直し迫られる日本  7月1日まで1週間行われていたロシア憲法改正の是非を問う全国民投票の開票率100%の結果、賛成が77・92%に上った。反対票は21…

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米コラムニスト ジョージ・ウィル

悪党が支配するロシア

米コラムニスト ジョージ・ウィル プーチン大統領の任期延長 暗殺、脅迫で権力掌握  こっけいに見える専制君主は、とりわけ不気味なものだ。ロシアのプーチン大統領は2011年に黒海でスキューバダイビングをし、6世紀のギリシャ…

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インタビューに答える江島潔自民党・農林水産委員長(中央)=14日、参議院議員会館で

商業捕鯨再開1年と課題 参院議員・参院農林水産委員長 江島 潔氏

インタビューfocus 参院議員・参院農林水産委員長 江島 潔氏  日本が商業捕鯨を再開して今月1日で1年を迎えた。国際的な反発は当初懸念されたほどではなかったが、自立した持続可能な商業捕鯨への課題は多い。参議院議員で同…

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石炭火力削減 原発の新増設が不可欠だ

 政府は、発電効率が低く二酸化炭素(CO2)を多く排出する旧式の石炭火力発電所を2030年度までに休廃止する方針を示した。  石炭火力は原子力と共に安価に一定量を発電し続けられる「ベースロード電源」と位置付けられている。…

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麗澤大学大学院特任教授 高橋-史朗

「子供の拉致国家」の汚名返上を

麗澤大学大学院特任教授 高橋 史朗 抜本的な制度改革が必要 離婚後の「共同親権」を認めよ  欧州連合(EU)欧州議会本会議は7月8日、日本での親による子供の連れ去りから生じる子供の健康や幸福への影響について懸念を表明し、…

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藤井新棋聖 驚異的な強さの若き天才

 将棋の最年少棋士の藤井聡太七段が、渡辺明三冠(棋王、王将、棋聖)から初タイトルとなる棋聖位を奪った。屋敷伸之九段が持つタイトル獲得の最年少記録(18歳6カ月)を30年ぶりに塗り替え、17歳11カ月という新記録を打ち立て…

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米朝関係 駆け引きやめ非核化優先せよ

 4回目となる米朝首脳会談の開催をめぐり米朝両国による駆け引きが続いている。双方とも11月の米大統領選まで開催は難しいと主張しつつ、相手が条件を呑めば可能との意向を示した。だが、最優先すべきは北朝鮮が完全非核化に向け歩み…

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代替政権めざす立憲 国防を担う準備はあるか

《 記 者 の 視 点 》  10日夜のフジテレビ討論番組に、民主党野田佳彦政権の防衛相、森本敏拓殖大学総長と安倍晋三政権で防衛相を務めた中谷元、小野寺五典両衆院議員の3人が登場し、「『敵基地攻撃能力』とあるべきミサイル…

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浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田信弘師

新型コロナ後のお寺―浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田 信弘師に聞く

インタビュー 浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田 信弘師  少子高齢化や未婚者の増加で参加者を身近な人に限る少人数の「家族葬」が増えていたが、新型コロナウイルスの感染防止対策がそれに拍車を掛け、このままでは存続が危ぶまれる…

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防衛白書 中朝の脅威への対処急げ

 政府が閣議で2020年版防衛白書を了承した。白書で指摘された中国や北朝鮮などの脅威への対処を急ぐべきだ。 「現状変更の試み執拗に」  白書は、沖縄県・尖閣諸島周辺で中国公船が領海侵入を繰り返していると強調。機関砲とみら…

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獨協大学教授 佐藤 唯行氏

ディズレーリの人種優越論

獨協大学教授 佐藤 唯行 政界の反ユダヤ主義に対抗 ロスチャイルド家と互酬関係に  ベンジャミン・ディズレーリ(1804~81)はユダヤ出自の公職者の中で最も著名な人物だ。立身のため、表向きは英国国教会に改宗したとはいえ…

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中国の現状変更 南シナ海支配を許さぬ連携を

 中国の「香港国家安全維持法」(国安法)施行、南シナ海の大部分の領有権を主張した海洋進出など「力による現状変更」に対抗措置を取る動きが国際社会で強まっている。沖縄県・尖閣諸島周辺で中国公船により領海侵犯を繰り返されている…

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バイデン氏政策 党内での擦り合わせが課題

 11月3日の米大統領選まで4カ月を切った。野党民主党の候補指名を確実にしているバイデン前副大統領が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う景気後退の中、政府調達で米国製品を優先する「バイ・アメリカン条項…

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金沢工業大学虎ノ門大学院教授・元海将 伊藤俊幸氏

海上保安庁を内閣直轄に ミサイル・尖閣防衛 元海将 伊藤俊幸氏

インタビューfocus<下> 【インタビューfocus<上>】日米で「統合防空」進めよ ミサイル・尖閣防衛 元海将 伊藤俊幸氏 金沢工業大学虎ノ門大学院教授、元海将 伊藤俊幸氏 沖縄県の尖閣諸島周辺での中国公船の領海侵入…

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鈴木政経フォーラム代表・経済学博士 鈴木淑夫氏

自律的景気後退とコロナ禍

鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 19年初めから後退局面に コロナ重なりV字型回復困難  日本経済は、昨年10~12月期から本年4~6月期まで、3四半期連続のマイナス成長という厳しい落ち込みを経験した。しか…

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商業捕鯨再開1年 捕鯨文化の内外発信が必要だ

 商業捕鯨が再開されて1日で1年となった。当初懸念された国際社会の激しい反発はないものの、日本の捕鯨文化が国際的に認知され理解を得たわけではない。持続可能な商業捕鯨を軌道に乗せるために、内外への働き掛けを強める必要がある…

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元海上自衛隊海将 伊藤俊幸(いとう・としゆき)氏 1958年生まれ。防衛大卒、筑波大大学院修士課程修了。海上自衛隊で潜水艦乗りに。潜水艦はやしお艦長、在米防衛駐在官、第2潜水隊司令、第2術科学校長、統合幕僚学校長、呉地方総監などを歴任。元海将。現在、金沢工業大学虎ノ門大学院教授。

日米で「統合防空」進めよ ミサイル・尖閣防衛 元海将 伊藤俊幸氏

インタビューfocus<上> 【インタビューfocus<下>】海上保安庁を内閣直轄に ミサイル・尖閣防衛 元海将 伊藤俊幸氏 金沢工業大学虎ノ門大学院教授、元海将 伊藤俊幸氏  日本の防衛体制が重大な危機に直面している。…

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ロシア研究家 乾一宇

高レベル横ばいの ロシアコロナ禍

ロシア研究家 乾 一宇 検査体制拡充し死亡者減 医療貧弱な地方で感染者増加  新型コロナウイルスの感染は、世界中に拡大し、とどまるところをしらない状態にある。このウイルスをいかに制御し、その被害を最小限にするかの方策は、…

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