コラム
「朝もぎの莢豌豆(さやえんどう)にある…
「朝もぎの莢豌豆(さやえんどう)にある重さ」(山口昌子)。親戚から若葉の季節にふさわしい野菜が送られてきた。グリーンピースに春タマネギである。段ボール箱を開けた時、その香りが辺りに漂ってきた。 土を付けたタマネギは、…
バチカン、パレスチナ国の承認へ
世界に約12億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の総本山があるバチカン市国はパレスチナの国家承認に踏み込むことを決定し、パレスチナ交渉団との最終文書(基本協定)の作成をこのほど完了した。 バチカンとパレスチナ両国…
<敵味方捻れ歪んでゆく世界>。サンデー…
<敵味方捻れ歪んでゆく世界>。サンデー世界日報最新号の「さんでー川柳」に載った青森県の独酔さんの句である。最近の世界の動き、とりわけ首脳外交を見るにつけ、確かにそうだなと思わされる。 世界は新冷戦の様相も呈しつつも、…
米公立校の日本語実験授業
地球だより 安倍首相がオバマ米大統領とホワイトハウスで首脳会談をしていた4月28日。安倍首相の昭恵夫人はミッシェル・オバマ大統領夫人とともに、ワシントン近郊のグレートフォールズ小学校を訪問し、授業風景を見学した。 同…
交通信号灯に「同性愛者」を表示
音楽の都ウィーン市の5月は一年中で最も美しい月だ。世界から旅行者が殺到する本格的な観光シーズでもある。5月から6月にかけ、同市では3つのイベントが控えている。 最大のイベントは欧州ソング・コンテスト、ユーロヴィジョン…
「間抜け」「間違い」「間が悪い」といった言葉…
「間抜け」「間違い」「間が悪い」といった言葉がある。「間」という文字が含まれている点で共通するが、いずれも好ましくない状況を物語る。 適度な「間」が求められているのに、抜けてしまったり、違えてしまったり、タイミングが…
ネパール中部で起きた大地震で、世界最高峰…
ネパール中部で起きた大地震で、世界最高峰のエベレスト(8848メートル)では大雪崩が発生して約20人が死亡。しかしベースキャンプにいた約800人は登山を続行したという。 この大地震で地質研究者らが関心を寄せたのは、標…
国庫揺るがす公務員年金
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 1960~70年代に大学を“牛骨塔”と呼んだことがある。学問と真理の殿堂である大学を「象牙の塔」でなく「牛の骨で建てた塔」だと皮肉ったのだが、子供の成功のためなら燃え盛る火の中にも…
137人のチベット人が焼身自殺した
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世の個人秘書を長く務めた後、亡命政府の対中国政府との対話担当官に就任した Kelsan Gyaltsen 氏はこのほどオーストリアのカトリック教会系隔週刊誌「フルへェ」との単独…
オスプレイがネパールで活躍
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 4月25日に発生したネパール大地震を受け、米軍は1日、ネパール国内とタイ中部のウタパオに拠点を持つ統合任務部隊を設置して救援活動の運用を開始。米軍関係者ら計約120人がネパールに入…
テニスの錦織圭選手の世界的な活躍は見ていて…
テニスの錦織圭選手の世界的な活躍は見ていて気持ちがよい。試合ごとに大きな期待を受け、相応の結果を出す強靭(きょうじん)精神力も魅力で、多くの人が快哉(かいさい)を叫んでいるだろう。 四大大会に次ぐ格付けの「マスターズ…
奴隷制受け入れた建国の父
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 向上する人類の倫理観 価値観は時代とともに変化 【ワシントン】これまであらゆる人々が、あがめられ、洗練された人物も含め、現代ならば非道と考えられるようなことに、どのような理由…
格差を埋める「幸せ」
英王室からグッドニュースが届いた。ウィリアム王子とキャサリン妃夫妻に第2子の女の子が誕生したのだ。 王子夫妻が笑顔をたたえながら病院前で赤子を抱えて映る写真が世界に流れた。ウィリアム王子夫婦の喜ぶ姿は幸せを絵に描いた…
日の目を見なかったボツ原稿の束の重みで、…
日の目を見なかったボツ原稿の束の重みで、プラスチック製の原稿カゴがしなっている。紙面に掲載されなかった記事であるが、その中からいくつかを取り出した。――愛知県あま市の県道で、近くの〇〇さんの次男(1)が幼稚園の送迎バス…
在東京タイ大使館が日本旅行マナー10ヵ条
地球だより ビザ免除で日本旅行を楽しむタイ人が急増している。 そうしたタイ人のマナー教育のため、在東京タイ大使館がフェイスブックで日本を旅行する際のマナー10カ条を掲載した。 10カ条の内容は①エスカレーターに乗る…
コンビニの「有害図書」
東京都が青少年健全育成条例を改正し、都内の書店やコンビニで、「不健全図書」(有害図書)の区分陳列を始めたのは2004年だから、まる10年が過ぎたことになる。区分陳列は他の自治体にも広がっているから、子供の健全育成のため…
防空識別圏外の小笠原
東京都議会(平成27年2月27日開催)で、自民党の古賀俊昭議員が日本の防空識別圏について質問した。 質問の内容を簡単に紹介すると次の通りだ。 「日本の防空識別圏には、伊豆諸島南部から南側が除かれています。つまり、小…
箱根山の大涌谷の温泉供給施設から蒸気が…
箱根山の大涌谷の温泉供給施設から蒸気が勢いよく噴出している映像には、やはり自然の力を感じ、つい息をのんでしまう。箱根山は今月6日に噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた。 気象庁が大涌谷付近の浅い場所を震…
フランシスコ法王の「過去問題」
「過去(歴史)問題」は決して日韓中3国の独占テーマではない。世界に約12億人の信者を有するローマ・カトリック教会最高指導者ローマ法王のフランシスコも例外ではないのだ。 南米アルゼンチンのブエノスアイレス大司教(ホル…
「不二ひとつうづみ残してわかばかな」(蕪村)…
「不二ひとつうづみ残してわかばかな」(蕪村)。5月は若葉の季節である。緑がみずみずしい色彩となってあふれている。俳句でも「若楓」「新樹」「新緑」「若葉」「柿若葉」などの季語がある。 若葉を見ているとポジティブな気分に…
連休を利用して北陸新幹線の開業に沸く石川県金沢市を…
連休を利用して北陸新幹線の開業に沸く石川県金沢市を訪ねた。2時間半ほどの新幹線の旅は実に快適だった。かつて上野を夜の9時頃出発して翌朝6時頃金沢に着く急行「能登」や寝台特急「北陸」を利用した気流子にとっては、夢のような…
21世紀の“招かれざる客”と「壁」
米ホワイトハウスは周辺の塀に鉄条網を付けるなど、警備の見直しに取り組んでいる。テロリストなど“招かれざる客”の侵入を防止するのがその狙いだ。世界の政治を主導する米国の中枢、大統領職務室があるホワイトハウスの警備は厳重で…
石原慎太郎氏が「何でもらうか、さっぱり…
石原慎太郎氏が「何でもらうか、さっぱり分からない」と発言していた。先月末の叙勲についての反応だ。勲章を拒否したのではない。「ありがたいことです」と感想を述べるのが一般的な中、文学者らしい対応をしただけだ。 今から60…