上田 勇実
金正恩氏、国務委新設で党軍政掌握か
金正恩氏、国防委員会を拡大改編 北朝鮮で6月29日、最高人民会議が開催され、これまで最高指導機関とされてきた国防委員会が拡大改編され「国務委員会」が新設された。最高指導者の金正恩党委員長は今後、この国務委を中心に全権を…
北朝鮮の鉱物資源に韓国政府が食指?
韓国政府が埋蔵予想マップ作成 統一後の産業供給想定 韓国政府系シンクタンクが立ち上げた研究チームがこのほど北朝鮮に埋蔵されているレアアース(希土類)をこれまでの最高推定値より倍の「推定20億㌧」と算出し関係者の関心を集…
潘基文国連総長が注目の的
韓国大統領選に出馬の意向か 潘基文国連事務総長(71)が来年12月の韓国大統領選挙に出馬する意向を固めたのではないかとする見方が広がっている。4月の総選挙で惨敗した与党セヌリ党による擁立が取り沙汰されており、野党は警戒…
殺菌剤が広げた「毒」と波紋、韓国で143人が肺疾患で死亡
政府の監督姿勢にも批判 加湿器に混入する殺菌剤が原因とみられる死亡事故が韓国で相次いだ問題が波紋を広げている。吸入時の毒性について警鐘が鳴らされたが、メーカーはこれを無視して製造・販売した疑いがもたれている。政府も監督…
世代交代より安定統治
3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会(下) 「中長期政権」に現実味も 「党委員長という呼称はしっくりこないが、朝鮮労働党のトップとして新しいポストに納まることで独自色を出そうという思惑がにじんでいる」 北朝鮮で開かれ…
「金日成・金正日主義化」を連発
3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会(上) 金正恩氏2日がかりで「事業総和報告」 北朝鮮で36年ぶりに開かれた朝鮮労働党大会。すでに絶対権力化しつつあった最高指導者の金正恩氏はなぜこの時期に最大の政治イベントを開いたの…
北朝鮮で36年ぶり労働党大会、独裁維持へ恐怖政治続行か
韓国自由民主研究院長 柳東烈氏に聞く 「第2期金正恩時代」開幕へ 北朝鮮で6日、36年ぶりとなる第7回朝鮮労働党大会が開かれる。最高指導者・金正恩第1書記はこの大会で何をやろうとしているのか。北朝鮮情勢に詳しい韓国の柳…
金第1書記「フジモトは政治家みたい」
検証 元料理人 藤本氏の再訪朝(上) 妹・与正氏を「宣伝扇動部副部長」と自ら紹介 北朝鮮の金正日総書記の元専属料理人だった藤本健二氏(仮名)が今月12日から23日まで3年8カ月ぶりに訪朝した。日本人拉致問題の解決に向け…
「セウォル号」沈没事故2年、反政府教材を全国に配布
親北朝鮮の韓国全教組 意図的誘導で生徒の同調狙う 親北朝鮮の偏向理念を教育現場に持ち込むことで知られる韓国の全国教職員労働組合(全教組)が大型船「セウォル号」沈没事故から2年に合わせ、朴槿恵政権が事故の真相を隠し、責任…
安哲秀氏、再び存在感 第3党率い韓国総選挙で躍進
政局主導や大統領選へ意欲 韓国総選挙で中道左派の第3党「国民の党」が躍進し、共同代表の安哲秀氏が再び存在感を示している。選挙では最大野党「共に民主党」を離党した安氏が掲げる「既存政治の刷新」が古巣の「共に民主党」の地盤…
親北派が「偽装」し当選
韓国総選挙ショック(下) 南東部・蔚山広域市の日本海側に突き出した地域をタクシーに乗って走ると、延々と続く外壁で囲まれたとてつもなく広い敷地が2カ所見えてくる。北区にある現代自動車蔚山工場と東区にある現代重工業の造船所…
韓国総選挙ショック、消えた与党大統領候補
韓国総選挙ショック(上) 「深く反省し、自粛し、省察する時間を持ちたい」--今回の韓国総選挙で注目区の一つに挙げられていたソウル市鍾路区。与党セヌリ党の公認候補として出馬し、第1野党「共に民主党」の重鎮、丁世均氏に敗れ…
最新統計に見る現代韓国人像
家族の絆、希薄化に拍車 若者は結婚への執着がなくなり、老いも若きも一人暮らしが増え続けている――。儒教文化が根強く残り、家族を大事にするとみられがちだった韓国の最新統計からこんな現代韓国人像が浮かび上がった。背景には就…
ISや北朝鮮の脅威に対抗、韓国でテロ防止法成立
情報機関に調査権付与 15年越しに国会係留法案だったテロ防止法が先月、韓国で成立した。近年、韓国をターゲットの一つとみなし始めた「イスラム国(IS)」やこれまで幾度となく韓国を被害に遭わせてきた北朝鮮などによるテロを未…
韓国・朴槿恵政権発足から3年 安保で強硬、成果出ぬ経済
韓国の朴槿恵大統領が25日で就任から3年を迎えた。武力挑発を止(や)めない北朝鮮に断固たる姿勢で臨む半面、経済ではこれといった成果に乏しい。直近の支持率は42%で不支持(45%)と拮抗(きっこう)している。4月の総選挙…
北朝鮮 対韓テロ・工作 激化の兆候
北朝鮮が韓国担当部署の責任者に相次ぎ超強硬派を抜擢(ばってき)し、テロや工作で韓国に攻勢を掛けてくる可能性が高まっている。実際にサイバーテロの兆候も確認されているといい、韓国政府は警戒を強めている。(ソウル・上田勇実)…
迎撃ミサイル配備に現実味 北の長距離弾道ミサイル発射で韓国
北朝鮮が地球観測衛星の打ち上げと称し事実上の長距離弾道ミサイルを発射し、韓国では迎撃態勢の強化へ終末高高度防衛(THAAD=サード)ミサイルの配備が現実味を帯び始めている。以前は配備に難色を示す中国への配慮が強かったが…
「慰安婦」合意で慎みを 日韓の安保協力にも不可欠
2016 世界はどう動く-識者に聞く(17) 韓国世宗研究所所長 陳昌洙氏(下) 「慰安婦」合意を弾みに今年は日韓関係が改善に向かうだろうか。 いくつも越えなければならない課題がある。日本ではまず来月22日に「竹島の日…
日韓関係、「慰安婦」合意は歴史的決断
2016 世界はどう動く-識者に聞く(16) 韓国世宗研究所所長 陳昌洙氏(上) ここ数年の日韓関係を事実上妨げてきたいわゆる慰安婦問題で昨年末、日韓両国が劇的に合意に達したのはなぜか。 日韓関係というのはお互いが関係…
蔡英文氏当選に韓国の心中複雑
台湾の次期総統に当選した民進党の蔡英文氏に韓国が戸惑いを隠せずにいる。親中路線とは一線を画し、日米との親密ぶりをアピールしているためだ。韓国女性アイドルグループの台湾出身メンバーによる国旗騒動が重なったこともあり、戦略…
膠着状態の南北、4月総選挙で“従北”勢力支援強化も
2016 世界はどう動く-識者に聞く(15) 元韓国治安政策研究所研究官 柳東烈氏(下) 近年、平壌では高層マンションなどをはじめ大型建造物が立ち並ぶようになった。経済は上向きだとする見方もある。 金正恩第1書記の指示…
金正恩第1書記 「中長期政権」の岐路に
2016 世界はどう動く-識者に聞く(14) 元韓国治安政策研究所研究官 柳東烈氏(上) 北朝鮮は新年早々「水爆」と称し4回目の核実験に踏み切った。北の狙いは何か。 まず政治的な意味は実権を握って5年目に入り、強盛国家…
北朝鮮・金第1書記の兄、正哲氏 後継決定期、音楽に耽溺
北朝鮮の最高指導者・金正恩第1書記が父・金正日総書記の後継者に決まった時期を前後した約2年間、兄の正哲氏が英国の有名ギタリスト、エリック・クラプトンの関連グッズを大量に注文していたことが17日、本紙が入手した北朝鮮の内…