上田 勇実
朴大統領もはや“信用破綻”
特報’16 韓国の朴槿恵大統領が長年親交のある民間女性にひそかに国政に関わる機密文書を流出させていた問題で、そのリーダーシップが致命的打撃を受けている。支持率は過去最低の10%台まで急落、青瓦台(大統領府)には強制捜査…
野党有力候補に親北疑惑
韓国次期大統領選挙戦略に影響も 「北にお伺い立て棄権」 韓国の野党系次期大統領候補として有力視されている文在寅(ムンジェイン)・元共に民主党代表が2007年、北朝鮮に対する国連人権決議案の票決を前に北朝鮮にお伺いを立て…
北核実験10年、キナ臭さ増す韓国
金委員長暗殺計画で「成敗」 2006年10月9日に北朝鮮が最初の地下核実験を行ってから丸10年が経過した。北朝鮮は国際社会の非難と制裁にもかかわらず、先月の5回目実験に踏み切るまで核の実戦配備に向け兵器化を着々と進めて…
韓国・慰安婦問題 近づく大統領選、遠のく少女像移転
特報’16 いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意に基づき、8月末に日本が10億円を韓国に拠出した後の最大の焦点となっている在ソウル日本大使館前の少女像移転問題が長期化する兆しを見せている。来年末に…
骨肉の経営権争い続く韓国ロッテ
“お口の恋人”苦味に歪む 日本と韓国にまたがる大手企業ロッテが昨年のオーナー一家の経営権争いに続き、役員の自殺や現会長に対する検察聴取など揺れに揺れている。財閥5位(総資産基準)のロッテをめぐる一連の騒動に韓国経済への…
10億円受領も進展見られず、慰安婦問題合意に反発根強く
受け取り拒否、賠償請求訴訟も いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行へ日本は先週、韓国に10億円を拠出したが、韓国では依然として合意そのものへの反発が根強く、在ソウル日本大使館前の少女像撤去は一向に見通しが立たな…
情報の収集・分析、北の立場で「内在的接近」を 柳氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(9) 先入観や願望排する心掛けで 坂井 両氏とも長年、金正恩情報を収集・分析してきた。心掛けてきたことは。 柳東烈 その前に指摘しておきたいのは北朝鮮体制は決して「合理的」とは言えな…
拉致と日朝、二国間で困難なら大局的に 坂井氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(8) 強まる北朝鮮の対日工作 柳 日本人拉致被害者の再調査などを約束した日朝ストックホルム合意から2年以上が経過したが、成果を上げられずにいる。日本はどうしたらいいか。 坂井隆 外交…
北朝鮮市場経済、富裕化で勤労意欲喚起の効果 坂井氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(7) 闇市拡大しても統制に自信 柳 経済に話を移したい。近年の目新しい傾向の一つに首都・平壌の高層ビル建設がある。ここには新興の富裕層が関わっているとの指摘もあるが。 坂井隆 いわゆ…
対中・対米関係、次期大統領誰でも大差ない 柳氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(6) 中国、北の核で韓国取込めず 坂井 北朝鮮の金正恩委員長は伝統的な友誼(ゆうぎ)の関係を強調しながら核・ミサイル問題で近年ぎくしゃくしていた中国、また表面的には非難しながら実は最も…
経済封鎖続けば打撃大 柳氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(5) 制裁は指導部向け効果 坂井 北朝鮮の核・ミサイル開発では日本から、例えば在日本朝鮮人科学技術協会や大学などに在籍する在日朝鮮人による技術流出、対北経済支援を通じた韓国からの資金転…
「グアム到達か」前提に議論を 坂井氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(4) 核・ミサイル(上) 韓国民に恐怖与え“南々葛藤” 柳 北朝鮮は長距離弾道ミサイルの弾頭部分に小型化した核を搭載し、米本土を攻撃できる能力を備えつつあるとの見方がある。果たしてその…
政権長期化、4代5代世襲も 柳氏
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(3) 権力の掌握(下) 冷徹な計算で路線ぶれず 坂井 金正恩委員長の統治スタイルは即興的、感情的な面が強いと言われる一方、合理的な判断を下しているとする見方もある。 坂井隆 即興的、…
側近は正恩氏の信任が全て 坂井氏
香港「自治」の行方 識者に聞く(2) 権力の掌握(中) 妹・与正氏、政権唯一の「実勢」 柳 北朝鮮の独裁体制維持に最も重要な役割を果たしている組織・機関は。またその中心的なメンバーは誰か。 柳 幾つか重要な組織・機関が…
どう見る金正恩体制 権力の掌握(上)
どう見る金正恩体制 日韓専門家対談(1) 元公安調査庁調査第二部長 坂井隆氏 元韓国警察庁公安問題研究所研究官 柳東烈氏 北朝鮮の金正恩委員長が父、金正日総書記の死去に伴い単独で最高指導者の地位に就いてから今年末で5年…
相次ぐ北朝鮮外交官の韓国亡命 幹部階層に広がる「限界説」
在英公使に続き在露書記官も? 政権内部の第一級情報に関心 先週、韓国政府は在英北朝鮮公使を務めていたテ・ヨンホ氏が家族と共に先月、韓国への亡命を果たしたと発表したのに続き、在ロシア北朝鮮3等書記官が第三国経由で韓国に亡…
金正哲氏、国政に関心?
北朝鮮の正恩氏別荘で3兄妹密談か 北朝鮮の最高指導者・金正恩委員長(32)が兄の正哲氏(34)、妹の与正氏(28)と兄妹3人きりで国政に関する密談を交わしている可能性が浮上している。これまで権力に関心を示さなかったと言…
韓国THAAD配備に住民ら反発
広まる風評、沈静なるか 在韓米軍への配備が決まった地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」をめぐり配備予定地である南東部・星州(慶尚北道)の住民が猛反発している。レーダーの電磁波や騒音が地元住民の暮ら…
迎撃ミサイル「THAAD」とは?
特報’16 韓国が配備決定、日本も検討中 高高度迎撃で重層的に防衛 北朝鮮の弾道ミサイル攻撃に備える地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」が在韓米軍に配備されることが決まり、北朝鮮のミサ…
「米韓同盟強化」嫌がる中国
迎撃ミサイル配備 韓国の決断(下) 今回のTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備発表に伴う周辺国への影響と関連し、韓国メディアがこぞって報じたのが「中国の反発」だった。ある大手紙は「“天安門望楼外交”10カ月で韓中関係が…
THAAD配備に住民猛反発もいずれ理解か
迎撃ミサイル配備 韓国の決断(中) 「第三者が聞いたら笑うかもしれないが、本当に焼身自殺まで考えた。電磁波の影響もさることながら、THAAD(地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」)なんてものが来ること自体が許せ…
北朝鮮の核攻撃にやっと二段構え
迎撃ミサイル配備 韓国の決断(上) 米韓両国は北朝鮮による弾道ミサイル攻撃に備え地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を在韓米軍に配備すると正式に発表した。韓国の対北ミサイル防衛網はどこまで補強され…
日韓政府が調整、「癒し金」後に少女像移転
世論見極め追悼施設に いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意を受け、まず韓国が日本側から拠出される10億円を受領し、その半分の約5億円を元慰安婦とその遺族に「癒し金」として届けた後、世論の沈静化を待って在ソウル…