早川 俊行 rss

左翼政治団体の躍進、社会主義に惹かれる若者

米国の分断 第2部 反米・容共の風潮 (5)  2016年の米大統領選以降、急速に勢力を拡大している政治団体がある。「アメリカ民主社会主義者」(DSA)という米国の社会主義化を目指す左翼団体だ。米メディアによると、500…

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被害者意識を超えて、黒人の成功物語に焦点を

米国の分断 第2部 反米・容共の風潮 (4)  「私は今も昔もラディカル(急進論者)だ」。米バージニア州にあるジョージ・メイソン大学の研究室で本紙のインタビューに応じた黒人のウォルター・ウィリアムズ特別教授は、笑いながら…

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警察は黒人の脅威か、放置される「不都合な真実」

米国の分断 第2部 反米・容共の風潮 (3)  黒人が警官に射殺された事件をきっかけに全米に吹き荒れた反警察運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」(BLM)。この運動により、人種的偏見を持つ白人警官が罪なき…

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「忠誠の誓い」を拒否、国家に反抗「かっこいい」

米国の分断 第2部 反米・容共の風潮 (2)  米バージニア州のセンタービル高校で教師の怒号が響いたのは、昨年11月のことだった。  「ここはNFL(ナショナル・フットボールリーグ)ではない!」  米国の学校で毎朝行われ…

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米国の分断 NFL選手の「片膝抗議」

米国の分断 第2部 反米・容共の風潮 (1)  愛国心が強く、政治的には反共、そんな米国人のイメージを覆す現象が、特に若い世代の間で相次いでいる。米国が米国らしからぬ国に変わりつつあることを象徴する社会の分断の事例を報告…

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トランプ流ディール、レーガンの教え生かされず

米朝“宴の後”で 非核化・拉致問題の行方 (1)  史上初の米朝首脳会談という全世界の注目を集めた“宴”が幕を閉じた。会談の内容や成果を総括しながら、非核化と日本人拉致問題の行方を探る。  「自分は何のためにここに来たの…

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きょう米朝首脳会談、交渉失敗の歴史断てるか

容易でない「完全非核化」  トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会談が12日、シンガポールで開催される。過去の交渉では、北朝鮮に非核化を約束させても、結局は見返りを「持ち逃げ」されただけ…

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米朝首脳会談の焦点 読めぬトランプ流交渉術

米朝首脳会談の焦点(上)  12日にシンガポールで開催される史上初の米朝首脳会談は、北朝鮮の核問題の解決につながる転換点になるのか。歴史的会談の焦点を探った。  トランプ米大統領が1987年に書いた自伝に、次の一節がある…

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ぎりぎりで守られた信教の自由―米同姓婚ケーキ拒否

 米連邦最高裁が同性カップルのウエディングケーキ作りを断ったケーキ職人の信教の自由を擁護する判決を下したことに、保守派・宗教界から歓迎の声が上がっている。米国では同性愛者の急速な権利拡大に伴い、結婚は男女間のものと信じる…

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在韓米軍撤退もカードに 島田洋一氏

どうなる米朝首脳会談 (下) 福井県立大学教授 島田洋一氏(下) 日本にとって最大の懸念は、米朝が米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の廃棄だけで合意し、日本を攻撃できる中距離弾道ミサイルの脅威が残ることだ。 …

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どうなる米朝首脳会談、「リビア方式」めぐり攻防 島田洋一氏

どうなる米朝首脳会談 福井県立大学教授 島田洋一氏(上)  6月12日にシンガポールで行われる米朝首脳会談の行方に全世界の注目が集まっている。福井県立大学教授で拉致被害者を「救う会」全国協議会副会長の島田洋一氏に展望を聞…

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際限なく広がる標的、全大統領の像が消える?

米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (6)  「今週はロバート・E・リーだ。来週はジョージ・ワシントンか。その次の週はトーマス・ジェファソンか。本当に自問せずにはいられない。これはいつ終わるのかと」  トランプ米大統…

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奴隷所有と独立宣言、ジェファソンは偽善者か

米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (5)  昨年8月に白人至上主義団体と反人種差別団体が衝突した米バージニア州シャーロッツビルの現場から車で10分ほど離れたところに、第3代大統領トーマス・ジェファソンが過ごした邸宅…

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評価一変のコロンブス、新大陸発見が差別の根源?

米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (4)  「ガツン、ガツン」。昨年8月、「タイ」と名乗る男が真夜中に大きなハンマーで白い石塔を叩(たた)き始めた。その横で別の者が「人種差別を打ち壊せ」と書かれた紙を掲げている。 …

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リー将軍の功績、戦後の南北和解を後押し

米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (3)  米国の戦没者が眠るバージニア州のアーリントン国立墓地。首都ワシントンを一望できる高台に「アーリントン・ハウス」と呼ばれる建物がある。  ギリシャ復古調の立派なこの屋敷は、…

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「衝突事件」の現場、故郷の英雄をごみ扱い

米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (2)  米首都ワシントンから南西に車で約2時間半。第3代大統領トーマス・ジェファソンが設立したバージニア大学のあるシャーロッツビルは、気品に溢(あふ)れた美しい学生街だ。  この…

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米国の分断、断罪される偉人たち 「建国の父」までが標的に

米国の分断 第1部 断罪される偉人たち (1)  米国でこれまで偉人として評価されてきた歴史的人物が、人種差別の象徴として断罪されている。米国で深まる「歴史」をめぐる分断を報告する。(編集委員・早川俊行) 奴隷所有を理由…

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キング牧師暗殺50年と黒人社会 深刻な家庭崩壊・暴力

インタビューfocus 米ジョージ・メイソン大学特別教授 ウォルター・ウィリアムズ氏に聞く 差別は主要問題に非ず  米公民権運動の黒人指導者マーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺から4日で50年を迎えたが、人種差別は依然…

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ネパール、中印との外交バランス重視 エクナト・ダカール氏

元ネパール和平復興相 エクナト・ダカール氏に聞く  ネパールのエクナト・ダカール元和平復興相(43)はこのほど来日し、世界日報のインタビューに応じた。ネパールでは、2015年に成立した新憲法下で初めて行われた選挙の結果、…

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米中露の均衡で安定の時代に アーサー・ハーマン氏

「米国第一」を問う トランプを動かす世界観(7) 米ハドソン研究所上級研究員 アーサー・ハーマン氏(下) トランプ米大統領は米軍再建と経済再生に力を入れている。  トランプ氏は、第2次世界大戦や冷戦で世界を救ったのは米国…

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ウィルソンの理想主義と決別 アーサー・ハーマン氏

「米国第一」を問う トランプを動かす世界観(6) 米ハドソン研究所 上級研究員 アーサー・ハーマン氏(上) トランプ米大統領は世界をどう見ているのか。  我々(われわれ)はこれまでとは全く異なる世界に向かっているというの…

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失われた競争力を取り戻す ダニエル・トワイニング氏

「米国第一」を問う トランプを動かす世界観(5) 米国際共和研究所所長 ダニエル・トワイニング氏 トランプ米大統領の対外政策の柱は。  米国の強さの一つは競争力だ。トランプ氏は、過去8年間で米国の競争力が失われたと感じて…

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今も世界の基礎は国民国家 ヘンリー・ナウ氏

「米国第一」を問う トランプを動かす世界観(4) 米ジョージ・ワシントン大学教授 ヘンリー・ナウ氏(下) トランプ米大統領の「米国第一」は、日本を含む同盟国に大きな衝撃を与えた。  国家主権が国際社会の基盤だからだ。国民…

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