編集局
庶民喜ぶ「食肉不正」?
地球だより 今や世界最大の食肉輸出国となったブラジルは、牛肉等の生産量においても米国に次ぐ世界第2位、世界の食肉市場に不可欠な存在となっている。ブラジルの牛肉は、加工品以外は日本に輸入されておらず、日本人には馴染(なじ…
対北朝鮮経済制裁で韓米同盟の信頼強化を
韓国紙セゲイルボ 「オバマ政府の『戦略的忍耐』は終わった」と宣言したトランプ米政府は北朝鮮核廃棄のために金正恩(キムジョンウン)の統治資金遮断を選択した。これは北朝鮮が米国領土を核兵器で先制攻撃できる能力を完全に確保す…
重要法案審議で建設的論戦を
97兆5000億円の過去最大の2017年度予算が成立し、国会は後半戦に入った。このところ、学校法人「森友学園」問題で国会審議がほぼ一色となったが、重要法案は山積している。与野党には緊張感をもって建設的な論戦を行うことを…
国会などの証人喚問と言えば、証人の「記憶に…
国会などの証人喚問と言えば、証人の「記憶にない」という発言がおなじみだ。「そういう事実はない」と答えれば、後で発覚した時に困る。事実があったかなかったかも含め、自分の記憶の中にはないという含みがある。 問いへの回答に…
家事分担
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 高校生の私教育費が月平均26万2000ウォン(約2万6200円)だって? とんでもない話だ。私教育費の負担のため、遅まきながら共働きの夫婦になった。20年以上慣れ親しんだ妻印の朝の…
「一飯」が動かす北東アジア情勢
韓国紙セゲイルボ 米国務長官、韓国で晩餐に招かれず 中国古代の名将・韓信は不遇だった若い頃、寄宿していた村長の家から追い出された後、川辺で洗濯していた老婆から飯をもらって食べた。司馬遷「史記」の「韓信盧綰列伝」は後日、…
香港行政長官選、輝き失わせる中国の強権統治
香港の行政長官選挙は、中国指導部がテコ入れした林鄭月娥氏が、有力候補だった曽俊華氏らを破って当選した。 だが香港大学の最近の世論調査では、曽氏の支持率が56%、林鄭氏は29%だった。香港市民が「民意なき選挙」と批判す…
トランプ政権、パリ協定から事実上離脱か Trump’s executive action on Clean Power Plan signals U.S. exit from Paris climate treaty
トランプ大統領は28日、クリーン・パワー・プランを破棄する大統領令を出すが、これは、環境をめぐるオバマ前大統領の重要な実績であるパリ協定から米国が事実上、離脱することをも意味する。 クリーン・パワー・プランは、全米の…
ベテランとは豊かな経験と優れた技術を持つ…
ベテランとは豊かな経験と優れた技術を持つ人のことで、登山界でもこの言葉がよく使われる。だがベテランだからといって、その人物が決して遭難事故を起こさないとは限らない。 登山家の遠藤由加さんは18歳で登山を始め、徹底した…
高浜運転容認、司法は専門的知見を尊重せよ
関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転を差し止めた大津地裁の仮処分決定について、大阪高裁(山下郁夫裁判長)が関電の保全抗告を認め、差し止めを取り消す決定をした。妥当な判断だ。 差し止め取り消した高裁 高浜原…
報じられない米軍基地ライブ
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 米国のトップアイドルグループ「フィフス・ハーモニー」が23日、米海兵隊のキャンプ瑞慶覧(北谷町)で屋外ライブを開催した。 アイドルオーディション番組をきっかけに結成された5人組の…
北朝鮮をおとなしくさせる Taming North Korea
人口動態が国の運命を決めるとするならば、北朝鮮では、国を主導する力は、血統である。彼の前の祖父や父親と同じように、金正恩は誇大妄想的である。恐れおののくおべっか使いに囲まれながら、世界の主要国家の間での地位を切望してい…
北海道と本州を結ぶ北海道新幹線(新青森…
北海道と本州を結ぶ北海道新幹線(新青森-新函館北斗、約149㌔)が開業から1年を迎えた。新函館北斗駅が函館市中心街から離れている上、札幌への延伸が2030年度末の予定であるため、当初は「マイナスイメージが先行している」…
米欧の潮流は主権・国益重視
インタビューfocus トランプ現象と英EU離脱の共通点 米ヘリテージ財団 ナイル・ガーディナー氏 米国でトランプ大統領が誕生し、欧州では英国が欧州連合(EU)からの離脱を決めたほか、各国で右派勢力が台頭している。激変…
道徳教科書検定、教材生かす教師力の向上を
道徳は2018年度から小学校、19年度から中学校で「特別の教科」として正式教科になる。義務教育での新教科の教科書検定は1990年度の「生活」以来26年ぶりのこと。小学校全学年で8社から申請された計24点全てが合格した。…
フリン氏、ギュレン師のトルコ送還を協議か Trump adviser Flynn discussed sending Erdogan foe to Turkey: Reports
トランプ政権のフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は昨年、トルコ政府高官と会見し、イスラム指導者ギュレン師のトルコへの引き渡しについて協議したと指摘されている。ウールジー元中央情報局(CIA)長官が24日、明らかに…
1年6場所の中でも大阪場所は<荒れる春場所>…
1年6場所の中でも大阪場所は<荒れる春場所>として毎年、波乱に満ちた土俵が魅力であった。それが一昨日の千秋楽では、負傷した左胸と肩をテーピングで固めて強行出場した新横綱稀勢の里が、その圧倒的不利を不屈の闘魂ではね返し日…
アートの中心ニューヨークに新天地
成熟度進んだ陶芸 人間国宝・陶芸家 伊藤赤水さんに聞く 独自の技法を次々と編み出すなど、常に挑戦を続けている人間国宝の陶芸家、五代・伊藤赤水さんの初の海外個展が、今月9日から米ニューヨークで開催されている。同展は大きな…
身近な水辺の生き物保全への取り組み
清流の汚濁、ため池の減少、農薬散布などで水辺の生き物の生息環境が悪化している。そんな中、都立動物園・水族園(上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園)では多摩動物公園内の野生生物保全センターを核に身近…
交通事故減少へ対策
地球だより タイの交通渋滞は昔から有名だが、一方で交通事故による死者数も世界でトップクラスだ。一昨年末の世界保健機関(WHO)リポートでは、人口10万人当たりの交通事故死亡者数でタイは36・2人と世界で2番目に多い。1…
拉致家族会20年、一日も早い全被害者救出を
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)が結成されてから20年が経過した。被害者家族の高齢化が進む中、一日も早く全被害者を救出することが求められる。 高齢化で時間との闘い 家族会は、1997年に横田めぐみさん=7…
「子供の性格のせい」にしない
2018年度から新しく教科になる道徳では、すべての教科書が「いじめ」に関する題材を取り上げている。もともと道徳を教科化するという方針も、大津市で起きた男子中学生のいじめ自殺事件がきっかけだった。 筆者の子供が通う学校…
2018年度から小学校で「特別の教科 道徳」…
2018年度から小学校で「特別の教科 道徳」が始まるが、教科書の検定結果が公表された。大津市の中学生のいじめ自殺問題を機に正式教科となっただけに、どの教科書もいじめ防止に力点を置いている。 3人の女の子の“人間関係”…