オピニオン
難民・移民・外国人労働者、日本はウィンウィンの関係を
欧州がまた難民・移民で大揺れだ。 「移民問題が欧州連合(EU)の命運を握る」(メルケル独首相)。 だが、受け入れ大国だったドイツやイタリアも含め、抑止ムードが強まっている。 そんな中、北アフリカのリビアなどからす…
ポンペオ氏訪朝、疑念拭えぬ北の非核化意志
ポンペオ米国務長官が訪朝し、先の米朝首脳会談で合意した北朝鮮の「完全な非核化」などについて詰めの協議を行った。だが、非核化の手順をめぐり双方は対立したとみられ、今後の交渉は難航が予想される。北朝鮮に非核化の意志があるの…
旧態の漁業権の廃止を急げ
東京財団政策研究所上席研究員 小松 正之 国が管理すべき水産資源 水産庁改革案では衰退加速 6月1日、農林水産省は「農林水産業・地域の活力創造プラン」において「水産政策の改革について」を発表した。しかし、このプランの中…
死刑制度、社会正義と治安維持に必要だ
オウム真理教の元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚ら元幹部死刑囚7人の刑執行を受け、執行への批判や死刑制度廃止論が一部で唱えられている。だが、刑事訴訟法は死刑執行を判決確定の日から6カ月以内としている。今年1月に一連のオ…
大変動の時迎えた国際社会
ロシア研究家 乾 一宇 内向く米の隙突く中露 力ずくで世界秩序変更図る 今、奇妙な現象が起きている。ロシアのプーチン大統領が大統領選に勝ち、5月の就任式後、新内閣が発足するかと思いきや、汚職・腐敗抗議デモの対象メドベー…
マティス米国防長官搭乗機、通信機器持ち込み禁止
中国サイバー攻撃を警戒 記者(ビル・ガーツ)は6月下旬、マティス米国防長官の訪中に同行、搭乗機では、スマホ、ノートパソコンなど通信機能のある電子機器の機内持ち込みは禁じられ、中国国内に持ち込んだ機器の持ち帰りも禁止され…
西日本豪雨、広範囲の災害への対応急げ
梅雨前線が停滞し活発になった影響で、西日本の広い地域で記録的な大雨となった。 土砂崩れや河川の氾濫(はんらん)などで多数の死者や安否不明者が出ている。捜索と救助を急がなければならない。 9府県に特別警報発令 大雨の…
松本死刑囚刑執行、「殉教者」にしてはならない
残虐な無差別テロで社会を震撼させた地下鉄サリン事件から23年。オウム真理教による一連の事件で死刑が確定した元代表松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(63)と元幹部死刑囚6人の刑が執行された。しかし、いまだにオウム真理教の後継…
米朝会談は甚大な成果
米国のドナルド・トランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長との首脳会談がシンガポールで実現してから1カ月が過ぎようとしているが、この間にその成果をめぐってさまざまな議論がなされてきた。例によって、トランプ大統領と険悪な状態に…
北村透谷 生誕150年 近代文学に大きな影響
北村透谷研究会幹事 鈴木 一正氏に聞く 今年は明治時代の文学者・北村透谷の生誕150年目という節目の年に当たる。透谷はあまり知られていないが、明治時代の文学・思想などの分野で先駆者的な存在だった。自由民権運動、島崎藤村…
W杯日本代表、若手育成でさらなる飛躍を
サッカーの祭典ワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表はベルギーに敗れて念願だったベスト8に届かずに終わった。ただ、大方の予想を覆して予選リーグを突破し、ベスト16に残ったことは胸を張れる結果だ。まずは選手たちの健…
中国はWHOを私物化するな
NPO法人修学院院長・アジア太平洋交流学会会長 久保田 信之 許し難い台湾締め出し 日本政府は抗議の声上げよ 台湾は2009年以降、国連復帰が認められていないとはいえ、その医療実績等を買われて世界保健機構(WHO)の総…
踊り場の日本経済 資源高、貿易摩擦が心配だ
日銀の6月の全国企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業で2期連続して景況感が悪化し、景気の回復が鈍っていることを鮮明にした。 悪化の要因は資源価格の上昇と米国の保護主義による貿易摩擦の拡大である。好調な海外景気…
絢子殿下御婚約、「すてきな御縁」心から祝福
高円宮家の三女絢子殿下が、日本郵船社員の守谷慧さんと婚約されることが内定した。お二人は記者会見で「笑いの絶えない、明るい家庭を築いていきたい」と抱負を語られた。さわやかなカップルの誕生を心よりお祝い申し上げたい。 久子…
論理性欠く沖縄「平和教育」
沖縄大学教授 宮城 能彦 悲劇の原因究明を怠る 世界史的観点からの考察必要 今年も沖縄の終戦記念日である6月23日がやってきた。 糸満市摩文仁の平和祈念公園では今年も県と県議会が主催する沖縄全戦没者追悼式が執り行われ…
北極政策、国際ルールに基づく秩序を
地球温暖化の影響で北極海の氷が解け、船舶の通航や資源開発が容易になった。北極圏を利用した新航路誕生が確実とされ、北極圏開発への参入が各国で加速している。 存在感を高める中国 北極圏には世界全体の未発見資源のうち、原油…
米の譲歩目立った米朝会談
元統幕議長 杉山 蕃 耳を疑う軍事演習中止 非核化へ厳しい対応崩すな 米朝首脳会談は、世界の耳目を集めたものの、具体性のない原則合意の共同声明に終わり、朝鮮半島の非核化の「大きな前進」を期待した向きには、意外な結果とな…
潜伏キリシタン、世界が認めた歴史的価値
国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は、日本推薦の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を世界文化遺産に登録すると決定した。国内の世界遺産としては22件目。キリスト教禁制下で200年以上にわたって信仰を守…
明治維新の政治思想とアジア
哲学者 小林 道憲 伝統と近代を見事に融合 今世紀の諸国家を導く理念に 今年は、明治維新から150年の年に当たる。明治維新を導いた政治思想とその後のアジアの政治思想について考えてみたい。 ヨーロッパ列強の進出という未…
米、迎撃ミサイルをアラスカに追加配備へ
北朝鮮を依然強く警戒 トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談で両国の緊張は緩和に向かっているとみられているが、アラスカ州に配備された迎撃ミサイルは依然、高度な即応体制を取っている。 マティス国防長官…
大学改革提言、教育や研究の質向上を図れ
国会では相も変わらず“安倍内閣打倒”を掲げる野党が学校法人「森友学園」「加計学園」問題で不毛な追及を続けている。 少子高齢化時代における大学の在り方、将来を託せる人材の育成についても、国会で真剣に検討してもらいたい。 …
生徒を共産党に誘う教員
共産党や左翼が子供たちを狙っている。要注意である。6月3日には若者憲法集会が開催され、たくさんの青年が日本民主青年同盟(以下=民青)に加盟した(民青新聞6月25日号より)。 民青は、政治的に中立な組織ではない。共産党…
避難訓練中止、危機管理上極めて拙劣だ
政府は北朝鮮の弾道ミサイルを想定した住民避難訓練を、先の米朝首脳会談で緊張緩和が進展しているとして中止することを決めた。 危機管理上、極めて拙劣な対応と言わねばならない。 日朝首脳会談を念頭に 国際情勢が緊迫化し…