Date archive for 10月, 2020

重い対中債務に苦しむラオス

 ラオスには「宝の山に座っている貧乏人」という言葉がある。金や銅、ボーキサイトなど豊かな地下資源を誇る国土に暮らしながら、人々の生活は貧しい自国を自嘲気味に語るものだ。だが、最大の資産である地下資源も、このままでは中国に…

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米国 「孔子課堂」へ警戒呼びかけ

全米の学校運営者らに書簡  米国の国務省と教育省は13日、全米の高校以下の学校に設けられている「孔子課堂」の教育プログラムは児童・生徒らを狙った影響工作だとする書簡を、全米の学校運営者に送付、警戒を呼び掛けた。孔子課堂は…

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尖閣領海侵入最長、日本は対中包囲網構築主導を

 沖縄県・尖閣諸島沖の領海で中国海警船2隻が、2012年9月の国有化以降最長の57時間39分にわたってとどまった。政府は尖閣を守り抜くために実効支配の強化を急ぐとともに、国際社会において対中包囲網の構築を主導すべきだ。 …

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「映画製作で一番重要なのは脚本」と脚本家…

 「映画製作で一番重要なのは脚本」と脚本家の橋本忍(2018年没)が書いている。「映画は監督のもの」との通念とは違った見解だが、橋本の書いた『複眼の映像 私と黒澤明』(文春文庫 10年3月刊/単行本は06年6月刊)を読む…

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地獄絵図のような森林火災ーブラジルから

地球だより  ブラジルは今年、半世紀ぶりとも言われるうだるような暑さと旱魃(かんばつ)に襲われている。中西部と北部を襲う深刻な旱魃は、今後何年も続く可能性が指摘されており、アマゾン熱帯雨林や世界最大の湿原であるパンタナル…

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防弾政権

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  防弾!人の生命を救うために飛んでくる銃弾を防ぐというのだから、これ以上いい言葉はないように思える。7年前、この言葉を世の中に堂々と叫んだ若者たちがいる。7人の青年で構成された「防弾…

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米民主党 最高裁判事増員案が浮上

 トランプ米大統領が先月、連邦最高裁判所判事にエイミー・バレット連邦高裁判事を指名したことを受け、民主党内で、政権奪還後に最高裁判事の定員を増やす案が浮上している。この案には司法への国民の信頼を失墜させる恐れがあるが、民…

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沖縄革新の二枚舌を暴く

OKINAWA政治大学校名誉教授 西田 健次郎 浦添は認め辺野古は反対 埋め立てに善悪の区別はなし  現在の沖縄革新について論述する前に、1960年の第1次安保闘争から72年の祖国復帰実現までの沖縄近現代史に触れたい。 …

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排他的な熱狂ファン政治が民主主義崩す

韓国紙セゲイルボ アイドル応援の文化が政界に  「私の名前は絶対明らかにしないで」「私は参加すると言った覚えはない」。最近、保守野党、国民の力「青年政策特別委員会」の諮問団に参加すると伝えられた一部の人々の反応だ。  同…

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日本初の本格高地トレーニング施設 長野県東御(とうみ)市長 花岡利夫氏

長野県東御(とうみ)市長 花岡利夫氏  日本のトップアスリートは、短期間で心肺機能や筋肉機能を向上させるため海外の高地に出向き、トレーニングを重ねてきた。そのような中、長野県東御市に新設された湯の丸の施設は、標高1735…

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深圳特区式典 民主主義国欺いた中国の40年

 中国広東省深圳市で行われた深圳経済特区40年式典で演説した習近平国家主席が、中国と香港の「融合発展」を強調した。  香港国家安全維持法(国安法)の制定に加え、経済支配を強めることで香港の中国本土化を進めるとみられる。南…

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短観で雇用悪化の拍車を懸念し失業率悪化で対策訴えた読売の真摯さ

◆特例措置の延長提案  雇用環境が厳しさを増している。新型コロナウイルスの感染収束が未(いま)だ見通せず、厳しい経営環境から解雇や雇い止め、すなわち雇用契約を更新してもらえない労働者が後を絶たない。  最新の8月失業率は…

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「馬酔木(あしび)」を主宰した水原秋櫻子…

 「馬酔木(あしび)」を主宰した水原秋櫻子は昭和45年当時、俳人協会会長を務めていて、高校生からよく質問の手紙を寄せられたという。教科書に掲載された句について、友達と話し合うと意見が相違するというのだ。  秋櫻子は返事を…

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女性への非道な犯罪、インド社会が揺れ続ける

 先週、東京で日米豪印外相会談が開かれ、「自由で開かれたインド太平洋構想」、「4カ国戦略対話」が本格化しつつある。自由、民主、人権を旗印に、中国の拡大に対処しようというスクラム。その中でインドは大きなカギを握る。だが、そ…

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学術会議の役割、機能を検証 井上信治万博・科学技術担当相

 井上信治万博・科学技術担当相は13日、世界日報社を含む報道各社のインタビューに応じた。日本学術会議について、所管大臣として「期待される役割、機能を果たしているかを検証した上で、どういう制度がいいのかを考えていく」と述べ…

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極超音速弾 日米は地域の安定へ開発急げ

 ロシアは極超音速(ハイパーソニック)ミサイル「ツィルコン」の発射実験を初めて行って成功した。  極超音速とはマッハ5、つまり音速の5倍以上の速度のことで、既存の迎撃ミサイルでは撃ち落とすことが困難だ。日本や同盟国の米国…

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折り返し時期の玉城県政、任期後半はいばらの道

折り返し時期の玉城県政、任期後半はいばらの道

 玉城デニー知事が就任して2年が過ぎた。選挙戦では米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画について「新たな基地は造らせない」ことを最大の公約に掲げたが、埋め立て工事が着実に進んでいる。菅義偉新政権の発足を機…

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高齢者の新型コロナウイルス感染予防には

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  沖縄県の人口比の新型コロナウイルス感染者数はここ1週間、全国ワーストを続けている。  その特徴は県外からの移入例が多いことと家族間の感染例が多いこと。そして、高齢者の死亡例も多い。…

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ハリスは「無謀社会」への道を開く A ticket for recklessness: Harris leaves little debate over where Biden would steer America

 共和党のマイク・ペンス副大統領と、民主党のカマラ・ハリス副大統領候補の隔たりは、単なるアクリル板(透明の仕切り)以上のものである。水曜日(7日)の夜に行われた1回のみの副大統領候補討論会の中で示された、米国をいかに指導…

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トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染…

 トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染が公表された時、日本のテレビの報道・情報番組で、女性タレントが「コロナは誰でもかかる普通の病気になったんですね」とコメントしていた。  家族が差別されたり、居住地周辺で嫌がらせを…

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テレワークがストレスにーフランスから

地球だより  とうとう大手コンサル会社に勤めるフランスの友人が新型コロナウイルスに感染した。ところが20年以上トライアスロンを趣味にしている40代の彼は、自宅隔離期間中もピンピンとしていて、すでに出社している。  夏のバ…

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“台湾民主化の父”李登輝総統を、日本人秘書・早川友久さんが語る【PTV RADIO:089】

  1988年から2000年まで台湾総統を経験した李登輝氏は”台湾民主化の父”と呼ばれ、台湾のみならず日本を含め海外から絶大な尊敬を集める政治家だ。李登輝氏は親日家として知られるだけでなく、彼自身…

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甘いバチカンの対中政策 司教任命めぐる暫定合意、延長へ

習体制下で進む「宗教の中国化」  ローマ・カトリック教会の総本山バチカン教皇庁は、中国共産党政権と司教任命権問題で2018年9月22日、北京で暫定合意したが、フランシスコ教皇は合意期限が失効する今月22日を前に、同合意を…

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