重い対中債務に苦しむラオス


中国が建造したラオス文化センター=ビエンチャン

 ラオスには「宝の山に座っている貧乏人」という言葉がある。金や銅、ボーキサイトなど豊かな地下資源を誇る国土に暮らしながら、人々の生活は貧しい自国を自嘲気味に語るものだ。だが、最大の資産である地下資源も、このままでは中国に借金のかたとして取られてしまう「債務の罠」に陥りかねず、ラオスは「宝の山を隣国に奪われた貧乏人」になってしまうことが懸念される。(池永達夫、写真も)

 米国の三大格付け会社の一つフィッチ・レーティングスは9月下旬、ラオスの長期債務の格付けを「Bマイナス」から「トリプルC」に一気に2段階引き下げた。


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