Date archive for 7月, 2020
死者として生きる修行者サドゥ-インドから
地球だより インドの魅力は、そのアクの強さだ。文化と宗教を持ち、悠久の歴史を刻んできたのだから、やわな現代人は圧倒される。 そのためインドを訪問する人には拒絶反応を示し二度と行かなくなる人もいる一方、何度も足を運びデ…
フィリピン マニラ首都圏で医療危機
いち早く3カ月以上にもわたるロックダウン(都市封鎖)を決行したフィリピンだが、いまだに新型コロナウイルス感染の収束の兆しは見えない。悪化する国民の失業や貧困を改善するため、政府は経済活動の再開に舵(かじ)を切ったが、こ…
新型コロナ後のお寺―浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田 信弘師に聞く
インタビュー 浄土真宗本願寺派称讃寺住職 瑞田 信弘師 少子高齢化や未婚者の増加で参加者を身近な人に限る少人数の「家族葬」が増えていたが、新型コロナウイルスの感染防止対策がそれに拍車を掛け、このままでは存続が危ぶまれる…
防衛白書 中朝の脅威への対処急げ
政府が閣議で2020年版防衛白書を了承した。白書で指摘された中国や北朝鮮などの脅威への対処を急ぐべきだ。 「現状変更の試み執拗に」 白書は、沖縄県・尖閣諸島周辺で中国公船が領海侵入を繰り返していると強調。機関砲とみら…
「おれたちは同じ汽車に乗り合せたような…
「おれたちは同じ汽車に乗り合せたようなものさ。前に乗り込んだ人が次々に降りて行く。新しいのが次々乗り込んで来る。途中下車をするやつもいる」。梅崎春生著『幻化』の一節だ。「途中下車」というのが強烈だ。「汽車」は蒸気機関車…
ディズレーリの人種優越論
獨協大学教授 佐藤 唯行 政界の反ユダヤ主義に対抗 ロスチャイルド家と互酬関係に ベンジャミン・ディズレーリ(1804~81)はユダヤ出自の公職者の中で最も著名な人物だ。立身のため、表向きは英国国教会に改宗したとはいえ…
戦争の英雄
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「乱世に賢者は世に背を向ける(賢者辟世)」。孔子の言葉だ。こんな言葉もある。「乱世には英雄が出る(乱世英雄)」。史書ごとに登場する言葉だ。間違った言葉ではない。 兵乱のたびに英雄…
“護国英雄”と進歩派市長の二つの死
韓国紙セゲイルボ 国家精神の水準示す白氏冷遇 二つの死がある。一人は10日永眠した“護国英雄”白善燁(ペクソニョップ)将軍。もう一人はその前日に自ら命を終えた朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長だ。 2人の人生は大将と…
長引く自粛、体力に衰え-イスラエルから
地球だより イスラエルでは、新型コロナ第2波が始まったようだ。学校や幼稚園が全面的に再開され、レストランやパブなども徐々に制限が緩和されていたが、エルサレムの高校でのクラスター発生を皮切りに、都市部の多くの学校が再閉鎖…
イスラエル 西岸併合計画見送り
コロナ禍、国際社会も反発 米和平案にも暗雲 スーダンは「技術面で合意」 イスラエルのネタニヤフ首相は、ヨルダン川西岸の一部の併合計画を進めている。併合案は、1月に和平案を発表した米トランプ政権からお墨付きを得て、7月1…
中国の現状変更 南シナ海支配を許さぬ連携を
中国の「香港国家安全維持法」(国安法)施行、南シナ海の大部分の領有権を主張した海洋進出など「力による現状変更」に対抗措置を取る動きが国際社会で強まっている。沖縄県・尖閣諸島周辺で中国公船により領海侵犯を繰り返されている…
対北人事、安保に弊害 韓国・文政権
NEWSクローズアップ 韓国の文在寅大統領が今月3日、対北政策の責任者を筋金入りの親北朝鮮派で固める人事(一部は国会聴聞会待ち)を発表し、物議を醸している。人事は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の妹、与正氏が先月、韓国に…
コロナ禍絡みで個別テーマに絞った3本の主張を打ち出した産経
◆情報公開の不足批判 中国・武漢から発生した新型コロナウイルス禍との防戦が長期戦となる中で、東京都での感染拡大に懸念が広がっている。13、14日は100人台だったが、9~12日は4日連続で200人を超え、240人を超え…
山岳写真家の菊池哲男さんが、写真集『鹿島…
山岳写真家の菊池哲男さんが、写真集『鹿島槍五竜岳』(山と渓谷社)の出版と併せて、写真展「天と地の間に」を東京のニコンプラザ新宿(新宿区西新宿1の6の1 新宿エルタワー28階)で開催中だ。 タイトルは山の世界を意味して…
中国に統一した対抗策検討―EU
香港国家安全法を非難 欧州連合(EU)は13日、ブリュッセルで外相理事会を開き、中国政府が香港の統制を強化する「香港国家安全維持法」(国安法)を施行したことに対して、EUとして統一した対抗策を検討することで合意したこと…
北朝鮮 サイバー攻撃を強化
金与正氏の台頭が影響か 北朝鮮が数カ月前から、特定の個人や企業をターゲットにした「スピアフィッシング」という手法で、米国を拠点とする北朝鮮アナリスト、人権活動家らへのサイバー攻撃を強化していることが明らかになった。金与…
米国務長官 中国は「完全に違法」
南シナ海領有権を否定 ポンぺオ米国務長官は13日、声明を出し、中国の南シナ海における海洋進出について「南シナ海の大半を占める中国の海洋権益の主張は完全に違法」だとして、中国による領有権の主張を明確に否定した。各国が新型…
バイデン氏政策 党内での擦り合わせが課題
11月3日の米大統領選まで4カ月を切った。野党民主党の候補指名を確実にしているバイデン前副大統領が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う景気後退の中、政府調達で米国製品を優先する「バイ・アメリカン条項…
海上保安庁を内閣直轄に ミサイル・尖閣防衛 元海将 伊藤俊幸氏
インタビューfocus<下> 【インタビューfocus<上>】日米で「統合防空」進めよ ミサイル・尖閣防衛 元海将 伊藤俊幸氏 金沢工業大学虎ノ門大学院教授、元海将 伊藤俊幸氏 沖縄県の尖閣諸島周辺での中国公船の領海侵入…
大統領よ、今すぐ、中国に真っ正面から向き合うべきだ Mr. President, confront China now
今すぐ、あることをはっきりさせよう。中国のことだ。中国は、ほかのどの国よりも、米国の安全保障、安寧、そして、生き方にとって、最大の脅威である。 彼らは、無論、数十年にわたってそうだったのだが、米国が内外のほかの難題で…
イベントの規制が緩和されたものの、まだ…
イベントの規制が緩和されたものの、まだ劇場や映画館へ足を運ぶ気になれない。そんな中で飢えを癒やしてくれるのが、テレビの公演録画。歌舞伎座の2月公演「人情噺文七元結」の録画をNHKで観(み)たが、長兵衛役の尾上菊五郎のい…
自律的景気後退とコロナ禍
鈴木政経フォーラム代表、経済学博士 鈴木 淑夫 19年初めから後退局面に コロナ重なりV字型回復困難 日本経済は、昨年10~12月期から本年4~6月期まで、3四半期連続のマイナス成長という厳しい落ち込みを経験した。しか…
「女性擁護の顔」セクハラか 現職ソウル市長自殺に衝撃
極端な選択、社会に悪影響 市葬に反対請願50万人超 元女性職員に対するセクハラ容疑で告訴されていた朴元淳ソウル市長が自殺し、韓国社会に衝撃が走っている。朴氏はいわゆる元従軍慰安婦をはじめ女性被害者の支援に積極的な韓国を…