国際
米新政権の東アジア外交姿勢
元統幕議長 杉山 蕃 クアッド連携強め対中圧力 新たな防衛戦略が必要な日本 3月16日から19日にかけて、米国務長官ブリンケン氏は、東アジア3カ国と外交首脳会談を行い、新政権の外交姿勢を明確にした。日・韓とは2プラス2…
独極右政党AfDに退潮傾向
躍進を続けてきたドイツの極右政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に退潮傾向が見られ始めた。連邦議会選を含む過去の選挙戦では連戦連勝で、2017年9月24日の連邦議会選では得票率12・6%を獲得し、野党第1党の地位を確…
台湾情勢 日本は関係強化の法制定を
米国が中国の台湾侵攻に警戒を強めている。米国の同盟国で台湾と地理的に近い日本は、米台との連携を強化して有事に備える必要がある。 米軍司令官「有事近い」 中国の習近平国家主席は2019年1月、台湾政策を武力解放から平…
米で感染再拡大 非難の応酬
米コラムニスト キャサリン・パーカー 事実に基づく対策必要 独立機関設置し調査を 責任のなすり合いが好きな人はいないだろうが、当人にとってはそうでもないようだ。新型コロナウイルスワクチンの大量接種が進んでいる中で、感染…
米ハイテク企業、新ロビー団体「進歩会議所」を設立 Big Tech has new advocate in Chamber of Progress
窮地に立つ米国のハイテク業界は、ワシントンの政策決定者たちの攻撃を阻止するために、「進歩会議所」という新たな圧力団体を設立した。ベテラン民主党補佐官で、元グーグルのアダム・コバセビッチ氏が立ち上げたリベラル派の連合利益…
なぜか台湾を安住の地に選んだ海兵 樋口 勝見
【連載】台湾で祀られる日本人先覚者(13) 台湾との関わりはないが、屏東県の龍安寺に祀られている 「海角七号―君想う、国境の南」という台湾映画がある。2008年8月に台湾で、翌年12月に日本でも公開された。日本が台湾を…
米海軍が黒海で共同演習、ロシアを牽制 U.S. Navy’s Sea Shield exercise sends a message to Russia
米軍司令官らは、ミサイル巡洋艦「モンテレー」が先週、ボスポラス海峡を通過し、地中海に戻ったが、これは軍事演習「シー・シールド2021」の終わり以上の意味を持つことを強調した。 演習によって、黒海はロシアだけのものでは…
接種でも「割り込み」横行ーフィリピンから
地球だより ようやく新型コロナウイルス用のワクチン接種が開始されたフィリピンだが、優先順位を無視して接種を受ける人々が相次ぎ、波紋を呼んでいる。 政府のガイドラインでは最前線の医療従事者から接種を開始する手筈(てはず…
仏全土で外出禁止
大統領発表、学校も4週間閉鎖へ フランスのマクロン大統領は3月31日夜、国民向けのテレビ演説で新型コロナウイルス対策規制の強化策を発表した。集中治療室(ICU)の入院患者が3月末に5000人を超え、パリ首都圏などで重症…
ウイグル問題、米欧が対中制裁
米国は3月22日、ウイグル人への人権侵害に対し中国に制裁を科した。欧州連合(EU)や英豪、カナダなども歩調を合わせている。ただ日本は制裁に慎重姿勢を保ったままだ。中国政府は「新疆の顔に泥を塗ることで中国を故意におとしめ…
怒る公務員たち
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「首領が民のためにいるのか、民が首領のために生まれたのか。民が穀物と服地を捧げて首領に仕え…脂と血と津液と骨髄を全て無くして首領を太らせているので、民が果たして首領のために生まれた…
ルクソールの王家の谷ーエジプトから
地球だより エジプトを旅して格段に印象が強い場所が、同国王朝時代の首都ルクソールのナイル川西岸にある「王家の谷」だ。草木一本もない巨大な岩山の数々を眼前にしたショックは、忘れることのできない光景として脳裏に刻み込まれて…
米国“アジア系ヘイト犯罪”の要因、利己的で成功志向に反感
韓国紙セゲイルボ 米国ではよく移民の類型を三つに分ける。まずは日本型だ。日本人は米国社会に完全に同化して自分のアイデンティティーをなくす。米国で育つ日本人2世、3世は大部分日本語を話すことができない。 2番目は中国型…
イスラエル 2年間で4度目の総選挙
首相派の連立協議は難航か 2年間で4度目となるイスラエル総選挙(国会定数120)が3月23日に実施された。ネタニヤフ首相が率いる与党の右派リクードが首位に立ったものの、首相支持勢力の獲得議席は過半数を確保できていない。…
米人権報告書 ウイグル弾圧は「ジェノサイド」
香港統制強化も非難 米国務省は30日、各国の人権状況に関する2020年度版の報告書を発表し、中国の新疆ウイグル自治区でウイグル族らへの「ジェノサイド(集団虐殺)や人道に対する罪があった」と厳しく非難した。中国政府による…
北ミサイル発射で韓国揺さぶり
高永喆の半島安保NOW 北朝鮮は3月21日に平安南道・温泉から西海(黄海)に向け対艦巡航ミサイル2発を発射した後、25日午前には、咸鏡南道・咸州から東海(日本海)に向けて弾道ミサイル2発を発射した。 巡航ミサイルは国…
コロナ対策の成果を評価する Gauging coronavirus consequences
普通の時代だったら、成し遂げたことは報われるが、今は普通の時代ではない。長かったパンデミック(世界的大流行)発生年のパフォーマンス(仕事ぶり)の成功者と失敗者、いずれにも、1.9兆㌦の「米国救済計画」から連邦資金が支給…
銀行マンは庶民の味方ー韓国から
地球だより マイホーム購入はこちらでも多くの人にとって人生の目標の一つだ。だが、新婚世帯や庶民にとってはまだ「高嶺の花」。特に首都圏では近年の不動産価格高騰でハードルは高くなるばかりだ。そこでいきなり買うより、まずは賃…
文政権、北の戦術核を軽視?
ミサイル発射への対応後手 進まぬ迎撃体制の強化 先週、北朝鮮が黄海と日本海に向けて発射した短距離ミサイルをめぐり、韓国・文在寅政権の対応が後手に回っているとの批判が上がっている。特に今回の発射は金正恩朝鮮労働党総書記の…
治安悪化する米国、背後にソロス氏の影
《特報》 米国の都市部では殺人の急増など治安悪化が顕著になっているが、その背後でちらつくのが国内外で過激な左翼運動を支援する著名投資家ジョージ・ソロス氏の影だ。ソロス氏は近年、警察組織を敵視する極左の地方検事を各地で当…
ミャンマー 平和的なデモへの弾圧許すな
ミャンマーでは国軍記念日の27日、治安部隊が2月のクーデターに抗議するデモ隊に発砲して100人以上が死亡した。平和的なデモに参加する国民を虐殺することは許されない。 国際的な批判が強まる クーデター以降、治安部隊に…
中国攻勢で迫る台湾危機
米コラムニスト ジョージ・ウィル クアッドで中国に対抗 トルーマンの外交を踏襲 40年前のロナルド・レーガン大統領をほうふつさせる素晴らしい外交デビューだったと言うと、バイデン大統領、ブリンケン国務長官は困惑するかもし…
バイデン構想 日本も支持し中国に対抗せよ
バイデン米大統領はジョンソン英首相との電話会談で、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に対抗するため、民主主義国家が連携して途上国の開発を支援する構想を提案した。 「一帯一路」を抑え込む 一帯一路とは、中国を起点に中央…