国際
都市伝説より好きなもの
地球だより 世界の大都会には、どこにでも都市伝説がある。特にモスクワ・メトロの環状線の各駅には、噂(うわさ)なのか本当なのか、いまだに分からない伝説も少なくない。 これは本当の話。タガンスカヤ駅近くには冷戦時代の遺物…
文化芸能界ブラックリストと独裁の亡霊
韓国紙セゲイルボ 文化芸術界のブラックリストがあるという。朴槿恵(パククネ)政府に批判的な文化芸術界の要人約1万人の名簿を作り、彼らを政府支援から排除したということだ。 青年期を軍部独裁下で過ごした韓国の世代はブラッ…
「壁の費用は払わない」 メキシコ大統領が遺憾
メキシコのペニャニエト大統領は25日、トランプ米大統領がメキシコ国境への壁建設を正式決定したことを受けて「非常に残念で受け入れられない」と遺憾の意を表明するとともに、「メキシコが壁建設の費用を払うことはない」と、これま…
知事の竹島上陸、日韓関係悪化をあおる行為だ
日韓両国が領有権を主張している島根県の竹島(韓国名・独島)に、同島を管轄下に置いているとする韓国・慶尚北道の金寛容知事が上陸した。いわゆる従軍慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行に逆行する釜山日本総領事館前の少女像設置で両…
メキシコ国境に壁建設 トランプ氏、大統領令に署名
トランプ米大統領は25日、不法移民の流入を防ぐため、メキシコとの国境沿いに壁を直ちに建設するよう命じる大統領令に署名した。米国内に約1100万人いるとされる不法移民の強制送還を迅速化させることも指示した。壁建設の公約は…
露、トランプ大統領就任を歓迎
トランプ米大統領の就任を、最も歓迎している国の一つがロシアだ。シリア和平などで米国との協力を深め、ウクライナ危機を受け欧米が科す対露制裁の解除につなげたい考えだ。国内でも欧米を敵視するようなプロパガンダが消え、協調路線…
メモの功罪
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 記者は書き記すことが宿命の職業だ。記者研修の頃から書いた取材手帳が数十冊になる。何回か捨てる機会があったが、結局、一緒に引っ越した。結婚式の写真のように、自宅のどこかの箱に保管され…
米新政権始動、対米依存見直し契機に
韓国紙セゲイルボ 防衛分担増と戦作権移管要求か トランプ政府がスタートし、韓米関係は大きな不確実性に直面している。韓米同盟が相変わらず剛健で信頼できる同盟であることは明らかだが、トランプ政府が提起するイシューは多分に挑…
米国第一主義と日本、同盟の本質直視する機会に
トランプ政権始動(5) 「米国第一主義」を掲げるドナルド・トランプ米大統領の就任を受け、日本では日米関係の先行きを悲観する見方が強い。トランプ氏が早速、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を決めたことも、その印象を一段…
日韓歴訪で中朝を牽制 米国防長官、アジア同盟重視
マティス米国防長官は2月上旬に日韓両国を訪問する方針を固めた。マティス氏の初外遊となるアジア訪問は、太平洋アジア地域の同盟を重視する姿勢を示し、中国の南シナ海進出や北朝鮮の核・ミサイル開発を牽制(けんせい)する狙いがある…
トランプ氏の軍再建案、人材確保が障害に Manpower shortage threatens Donald Trump’s hopes to rebuild military
トランプ大統領は、米軍は「空洞化」していると指摘、再建の意向を表明したが、軍再建には資金よりも人材という大きな壁が立ちはだかっている。 政府は野心的な軍備増強を提示、予算の捻出をめぐって協議しているが、その一方でトラ…
退任で見えた「真のオバマ氏」
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 機密暴露の米兵に減刑 イスラエル非難決議に賛同 オバマ大統領は静かに去ることはなかった。騒々しい最後だったが、それも、静かに入ってくることをよしとしない後継者と、オバマ氏自身…
「米国第一」の経済政策、米企業の競争力に悪影響も
トランプ政権始動(4) トランプ米大統領は20日の就任演説で、「きょうから新たなビジョンがこの地を支配する。これからは米国第一の方針だけだ」と、米国第一主義を打ち出した。米国第一主義が最も顕著に具現化されるのは経済政策…
CNNにとっての厳しい教訓 CNN learns a hard lesson
ドナルド・トランプがいかなる人間であるにせよ、彼は新しいタイプの政治家である。彼は、報道陣を恐れない。彼は、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト――または、CNN(ケーブル・ニュース・ネットワークの略)ニュース―…
潘基文氏は「油ウナギ」
地球だより こちらに赴任して間もない頃、毎週水曜日の日課は午前中に外交部の定例ブリーフィングに出席することだった。当時、盧武鉉(ノムヒョン)政権の外相だった潘基文(パンギムン)氏が自ら質疑応答に応じるのだが、日韓関係が…
対中国・北朝鮮政策、制裁と軍事プレゼンス強化へ
トランプ政権始動(3) 「アジア・ピボット(基軸移動)」「リバランス(再均衡)」などの政策を打ち出したオバマ前大統領だったが、ここ8年で東アジアの安全保障環境は一段と悪化した。 この状況にワシントン・ポスト紙は「中国…
世界中を揺さぶるトランプ氏 Donald Trump’s grand entrance on global stage rattles nerves around world
ドナルド・トランプ氏の北大西洋条約機構(NATO)への疑念、英の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)支持にEUのエスタブリッシュメントは憤慨した。「一つの中国」政策に異議を唱え、中国政府は「火遊び」だと警告した。北米自…
保守再結集か親北回帰か 韓国、大統領選モード突入
見通せぬ「反日」修正 昨年の国政介入事件から混乱が続く韓国でマスコミと世論の関心の的が次期大統領選に移り始めた。朴槿恵大統領に対する弾劾審理の行方が見通せない中、候補者たちは活発に有権者へのアピールに動いている。 (ソ…
地中海東部に展開する露海軍
ロシア研究家 乾 一宇 4個艦隊が交代で常駐 シリア空爆に空母艦載機使用 世界は混沌(こんとん)の時代に入った。予測不能といわれるトランプ米新政権、我流を通す中国、難民・テロで揺れる西欧、このような中、ロシアが着々と地…
ヤシ3年、ゴム8年
地球だより タイはベトナムほどではないが南北に長い。気候や風土も北部のチェンマイと南部のハジャイではかなり違う。 雨期と乾期のリズムは、北部と中部ではほぼ同じだが、南部では様相を異にする。さらに南部でも山を隔てたアン…
改革期待する米国民、成否は共和党との関係次第
トランプ政権始動(2) 米国社会の「分断」を抱えたまま船出するトランプ大統領の政権運営は、厳しいものになる――。米メディアのみならず、日本でもこうした声は多い。各種世論調査の支持率は40%前後で、就任直前の大統領として…
大統領の麻薬戦争を警官が悪用
フィリピンで韓国人が拉致され行方不明となっていた事件で、警官が関与する身代金目的の誘拐であったことが明らかとなり、大きな波紋を呼んでいる。犯行に関与した警官が、麻薬捜査を偽って韓国人を連れ去っていたことも分かっており、…
激動の16年、中国はどう見た?
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 米新政権誕生を最重要視 新華社10大ニュースから分析 2016年は激動の年であり、実際、米大統領にD・トランプ氏当選を筆頭に、年初から台湾での蔡英文(民進党)総統選出、北朝鮮の2回におよぶ…