欧州 rss

元露スパイ暗殺未遂の波紋

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 英露関係一気に冷却化 娘が露から持参した品に毒か  英南西部ソールズベリー中心部のショッピングセンター前のベンチで4日午後4時ごろ、初老の男性と若い女性が意識不明で倒れているのが発見され…

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政権交代に向けアピール、党名変更提案したルペン党首

 フランスの右派政党・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首が、イメージの一新のため党名を「国民連合(RN)」に変更する提案を同党大会で行い、注目を集めた。父親のジャンマリ・ルペン前FN党首が1972年に創設した同党は、…

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「記念」と「追悼」の日で一杯

地球だより  今年も既に3月を迎えたが、アルプスの小国オーストリアでは2018年は記念日が例年になく多い年だ。先ず先月22日、オーストリア国立図書館が創立650年を迎えた。バン・デア・ベレン大統領ら政治家、著名人、文人を…

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仏が新テロ対策、刑務所で過激思想拡散防ぐ

 欧州で最もイスラム過激派によるテロが発生しているフランスで、仏政府は新たな対テロ政策を明らかにした。国内のテロ実行犯の多くが刑務所やサッカークラブなどで聖戦過激思想に染まっている現状を踏まえ、刑務所での過激思想の拡大を…

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ロシア寄り姿勢強めるトルコ

 米政府は、ティラーソン国務長官をトルコに送り、シリア情勢などをめぐるトルコとの緊張の緩和に乗り出している。しかし、大統領選を来年に控えるトルコのエルドアン大統領は、国民に強い指導者であることを示そうと、米国との対決姿勢…

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徴兵制復活で移民教育?

地球だより  フランスのマクロン大統領が新たな兵役制度導入の検討に入ることを政権関係者に指示したこともあり、兵役復活の議論が高まっている。  マクロン大統領の公約は、度重なるテロの脅威に備えるため、18歳から21歳の男女…

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ポーランドで「ホロコースト法案」施行へ

 ポーランド上院は1月31日、「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)に関する法案」(以下「ホロコースト法案」)を賛成57、反対23、棄権2の賛成多数で可決した。同法案では、ポーランドがナチ・ドイツに占領されていた時代のユダヤ…

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露潜水艦がNATOの脅威に

海底通信網の破壊に懸念  ロシアが大西洋、北極海で潜水艦の活動を活発化させていることから、米軍の通信に欠くことのできない海底光ケーブル網が破壊される可能性が指摘され、トランプ政権は、対応を迫られている。  米シンクタンク…

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欧州に徴兵制復活の動き

 産経新聞(2月2日付)に「欧州徴兵制復活の動き」という特集記事が掲載された。特にこの記事で注目したのが、スウェーデンの動きだ。  北欧の中立国であるスウェーデンは、2010年に徴兵制を廃止したが、ウクライナ危機以降、バ…

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過去の世界に生きる人々

地球だより  独週刊誌シュピーゲル電子版(1月28日)に「旧ドイツ帝国公民」運動の昨年の犯罪件数が掲載されている。昨年、同メンバーによる政治的動機に基づく身体傷害、扇動、放火、脅迫などの犯罪件数は771件だった(ドイツ連…

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EU経済の好調あと2年続く?

独、伊など政治に不安要素 昨年、ポピュリズム台頭乗り切る  欧州連合(EU)の経済は昨年、10年ぶりの成長率2・5%を記録した。ユーロ圏経済は、英国のEU離脱を控え、通商交渉が本格化する中、昨年吹き荒れたポピュリズムの台…

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駐車罰金無料化で町おこし

地球だより  今年1月からフランスは各コミューン(市町村に相当)が、自主的に違法駐車の罰金額を決められるようになった。  駐車場を持たない古い建物が多いフランスでは、歩道横の路肩に駐車するのが一般的。白線が引いてあり、車…

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“赤の砦”ウィーンは渡さない

社民党、27日に市党首選 連邦右派政権への反撃目指す  音楽の都オーストリアの首都ウィーンで今月27日、与党「社会民主党」の臨時党大会が開催され、ホイプル現市長(社民党党首)の後継者を選出する。ウィーン市議会は戦後からこ…

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急速に改革進むウズベキスタン

中央アジア・コーカサス研究所所長、中国研究所会長 田中 哲二  中央アジア最大の人口(約3000万人)を擁するウズベキスタンのミルジヨエフ大統領が2016年12月に就任して1年余が経過した。同大統領が進める急速な改革につ…

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ヒトラーの「併合」から80年

地球だより  今年はヒトラー・ナチス政権のオーストリア併合80年。バン・デア・ベレン大統領は1日の新年の演説で「わが国はヒトラーの犠牲国であるとともに、加害国だったという事実を単に記憶するだけではなく、心の中でしっかりと…

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偽ニュースは民主主義の危機 仏大統領、露メディア名指し非難

 フランスのマクロン大統領は3日、アメリカやフランスの大統領選挙でフェイク(偽)ニュースが民主主義を脅かしたとして、フェイクニュース対策のためメディア法の改正を年内に行う考えを表明した。世論に強い影響を及ぼしているソーシ…

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英のEU離脱交渉は藪の中

日本国際問題研究所特別研究員 遠藤 哲也 溝大きく「貿易」手付かず 双方の足を引っ張る内部問題  本編は本紙2016年12月19日付の続きであり、今回は英国の欧州連合(EU)加盟の是非を問う国民投票後の経緯、難航する離脱…

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ユダヤ人のイスラエル移住

地球だより  欧州最大規模のユダヤ人とアラブ人の両コミュニティーを抱えるフランスに緊張が走っている。トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と正式に認定したからだ。  特にパリに両コミュニティーは集中しており、パリ…

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仏大統領が懸念の電話

 トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認める方針を打ち出す中、マクロン仏大統領は4日、トランプ氏と電話会談を行い、懸念を伝えた。欧州最大のユダヤ社会とアラブ社会を抱える仏国の立場から、中東和平の複雑化につなが…

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日曜の労働は不健康?

地球だより  ポーランド議会は先月24日、小売店の日曜日営業を2020年までに段階的に禁止する法案を可決した。同国では民主化後、日曜日の営業も認められてきたが、中道右派「法と正義」政権が発足して流れが変わった。ドイツやオ…

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英国とEUが離脱清算金基本合意

次の課題は通商協議  英国の欧州連合(EU)離脱の重要案件だった清算金の金額について、EUは11月末までに大筋合意したことが明らかになった。離脱交渉の第2段階である通商協議に向け、道が開かれた形だ。ただ、アイルランドとの…

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ユンケル氏が描くEU将来像

日本大学名誉教授 小林 宏晨 実現性低い多数決議方式 対外政策は加盟国の守備範囲  2017年9月13日、ジャンクロード・ユンケル欧州連合(EU)委員長は、欧州議会への年次報告を行った。当然のことに、この報告には、将来の…

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超高齢化社会バチカンの未来は?

 医療技術の発展で欧米社会では高齢化社会を迎えて既に久しい。ところで、高齢化の最先端を行くのはローマ・カトリック教会総本山バチカン(ローマ法王庁)だということはあまり知られていない。構造的な高齢化社会のバチカンに未来はあ…

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