欧州
リトアニア外相、駐留米軍の増強を要求
ロシアの挑発に対抗 ロシアと国境を接するバルト3国の一つ、リトアニアのカロブリス外相は14日、米紙ワシントン・タイムズとのインタビューで、ロシアの挑発に対抗するため、恒久的駐留軍の増強を米国に求めた。 カロブリス氏は…
EU、カスペルスキー製品排除へ Kaspersky Lab, Russian antivirus vendor, targeting in motion passed by European Union members
欧州連合(EU)の欧州議会は13日、ロシアのウイルス対策ソフト販売会社カスペルスキーに関する提案を承認した。カスペルスキーは、ロシア政府の国際的スパイ活動を支援したとして非難されており、EU加盟国は、他国からのサイバー…
3Dプリンターの家
地球だより フランス西部ブルターニュ半島の付け根にあるナントの建築研究所が、災害時などに必要となる仮設住宅や、貧困地区の粗末な住宅環境を改善すべく、3Dプリンターを活用した人手不要の住宅建築ロボットを開発し、注目を集め…
ロシアの愛する「ウィーン外交」
ロシアのプーチン大統領は5日、オーストリアを訪問した。欧米の制裁下にあるが、4期目の大統領就任後、初の西欧訪問先にオーストリアが選ばれたということもあって、ロシアのトップを大歓迎した。(ウィーン・小川 敏) 制裁解除訴…
歴史の重圧と戦うポーランド
日本大学名誉教授 小林 宏晨 収容所の表現、法で規制 ユダヤ人虐殺の共同責任否定 「ポーランドの強制収容所」という言語表現は、「ポーランドにある」という意味と、多くのポーランド人にとって耐え難い「ポーランドが実行した」…
米軍の恒久的駐留、ポーランド受け入れ意向
ロシア反発、報復示唆 ポーランド政府は28日、米軍の恒久的駐留を受け入れ、駐留施設の建設に最大20億㌦を拠出する用意のあることを明らかにした。ロシアはこれに強く反発し、報復を示唆。親米姿勢を強めるポーランドにロシアは警…
新賭博法めぐり国民投票
地球だより カジノの先進国スイスで6月10日、「新賭博法」をめぐる国民投票が実施される。スイスからの情報では、賛成派と反対派が激しい争いを展開。焦点は、賭博依存症対策と治安・マネーロンダリング(資金洗浄)対策の2点だ。…
マクロン仏大統領就任1年 支持率50%、改革に一定の支持
フランスのエマニュエル・マクロン大統領が、今月14日に就任から1年を迎えた。外交では欧州連合(EU)を支え、国際協調路線を取る一方、内政ではフランス国鉄(SNCF)改革で反発する労組のストライキに直面している。1年目の…
中絶支持派に有利なSNS新方針、アイルランドで国民投票 Google, Facebook’s new policy benefits pro-abortion side ahead of Irish vote, critics say
フェイスブックとグーグルが、25日に実施されるアイルランドでの中絶をめぐる国民投票を前に政治的広告を制限する措置を取ったことで、中絶反対派が反発を強めている。国民投票は接戦が予想され、反対派は、ソーシャルメディア企業が…
便乗ストで自転車レンタルに支障
地球だより フランスで1カ月以上続いている国鉄のストライキに合わせ、便乗ストを行う団体が想定外の不便さを利用者にもたらしている。パリ市とその近郊の自転車レンタルサービス「ベリブ」の駐輪場で、自転車取付装置が外せないため…
欧州、トランプ外交に対抗
トランプ米大統領は8日、2015年7月に合意したイランとの核合意から離脱し、解除した対イラン制裁を再実施していく旨の大統領令に署名した。トランプ氏の決定は予想されていたが、米国のイラン核合意離脱は関係国に大きな波紋を呼…
英労働党の反ユダヤ騒動
獨協大学教授 佐藤 唯行 政治姿勢変える党指導部 ユダヤ富豪ら失望し次々離党 3月26日、英国会議事堂前に1500人ものユダヤ人が集結。ヘブライ語で「もうたくさんだ」と記したプラカードを掲げ、党首コービンと労働党指導部…
謎深まる元露スパイ襲撃事件
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 軍用毒物使用説に異論も 親子回復も捜査は長期化へ 3月初めに英国南西部ソールズベリーで起きたロシアの元情報機関員で2重スパイのセルゲイ・スクリパリ氏親子暗殺未遂事件から2カ月近くが過ぎ…
負債は7兆円強に、仏労働改革の成否懸かる国鉄スト
マクロン政権が掲げる労働改革に反対する仏国鉄(SNCF)のストライキは、政府との交渉が平行線状態にあり、労働組合は長期戦の構えを崩していない。スト参加率が多少減少したとはいえ、終息の気配はない。この他にエールフランスの…
基金創設で躍進する欧州防衛
日本大学名誉教授 小林 宏晨 国境超え協力企業を財政支援 共同研究・開発を奨励 2017年、欧州連合(EU)は、新たな防衛基金の創設をもって、これまで考えられなかった第一歩を踏み出した。つまりEU自身が欧州防衛産業の奨…
オルバン化するハンガリー、欧州の反難民政策をリード
欧州の政界で目下、最も多く囁(ささや)かれている言葉は「オルバン主義」「オルバン化」である。ハンガリーのビクトル・オルバン首相(54)が推進する反難民、反・欧州連合(EU)が欧州全土を席巻してきたことを指摘する表現だ。…
前近代的な国鉄スト
地球だより 現在、フランスではフランス国鉄(SNCF)による大規模なストライキが数日ごとに断続的に行われ、通勤客だけでなく、観光客の足も奪い、物流も滞っている。理由は巨額の赤字を抱えるSNCFに対する政府の改革を阻止す…
社会主義退治した英ユダヤ人
獨協大学教授 佐藤 唯行 サッチャー支えた閣僚ら 自助の思想で経済改革を実行 1970年代、英国は限りなく社会主義に近い国だった。人々の暮らしに関わる大企業は国営で、不振に陥っても潰(つぶ)れる心配はなかった。労働者は…
ロブスターの人道的殺し方
地球だより ロブスターを生きたまま熱湯に入れて料理してはならない。なぜならば、ロブスターは複雑な神経系を持ち、その痛みは想像を超えたものだからだ。今後は料理前に電気ショックで神経をマヒさせるか、包丁で命を絶たなければな…
フランス、再びテロの脅威に直面
昨年11月に非常事態宣言を解除したフランスで、再びテロ事件が起きた。フランス南部でイスラム過激思想に傾倒するモロッコ人の若者が警官を含む4人を殺害し、多数を負傷させ、フランスは再びテロの脅威に晒(さら)されている。過激…
独連邦軍の戦略的予測2040、最悪シナリオはEU崩壊
日本大学名誉教授 小林 宏晨 多極間競争や二極化再現も ドイツ・シュピーゲル誌第45号(2017年11月4日)によれば、ドイツ連邦軍の研究グループは、連邦軍誕生以来初めて40年までの社会的・政治的傾向がなかんずくドイツ…
働き過ぎのパン屋に罰金
地球だより フランス・パリ南東約120キロにある美しい村のブランジュリ(パン屋)が、労働規制を無視して営業を続けたとして罰金を課された。村の名はリュジニー=シュル=バルス。湖畔のフォレ・ドリオン自然公園に接した人口20…
フランシスコ法王就任から5年、病める教会の回復の道まだ遠く
アルゼンチンのブエノスアイレス大司教だったホルへ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿がペテロの後継者、第266代の法王に選出されて3月13日で5周年を迎えた。南米初のローマ法王フランシスコの過去5年間でバチカンは変わっただろうか…