メディア批評 rss

新聞の不公正性を指摘された韓国の新聞にそっくりな沖縄の地元紙

◆左傾化のお先棒担ぐ  韓国の趙昌鉉(チョチャンヒョン)・漢陽大大学院教授のこんなメディア評が本紙10月31日付に載っている。  「いつからか、一部メディアはメディアの生命である正確性、真実性、迅速性などを守るよりは、特…

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みのもんた降板劇に親の子への責任を掘り下げなかった新潮、文春

◆人物観に突っ込まず  栄枯盛衰は世の習いとはいえ、飛ぶ鳥を落とすほどの盛隆を誇っていた人物が一転、奈落の底に叩き落とされる。庶民にとって芸能界の消長は茶飲み話の種になる――を絵に描いたような事例が「みのもんた」の降板劇…

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児童虐待でも「家族の多様化」に固執し問題の核心に迫れぬ「クロ現」

◆言葉ごまかした分析  NHKはよほど「家族の多様化」という言葉が好きなようだ。その看板報道番組の一つ「クローズアップ現代」が婚外子の遺産相続裁判を扱った番組(9月30日)では、事実婚やシングルマザーの増加を「家族の多様…

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IAEA「除染」報告を「適切」な提言と評価した読売、産経、日経3紙

◆高すぎる目標に一石  東京電力福島第一原発事故に伴う除染について、国際原子力機関(IAEA)の調査団が、政府が長期目標として掲げる被曝線量「年間1ミリシーベルト以下」に「必ずしもこだわらなくてもよい」との見解を示した。…

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特定秘密保護法案にスパイ防止法案同様の反対紙面を構成した朝日

 ◆多数の賛成を載せず  特定秘密保護法案が国会に提出された翌日、朝日26日付は異様な反対キャンペーンを張った(26日付)。  1面トップで始まり、2面はほぼ全面を使って「秘密保護 懸念と疑念」を載せ、中面では1ページを…

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経済を宗教で分析したエコノミスト、神仏に由来する日本の労働観

◆真摯に宗教見つめる  2008年に起こったリーマン・ショックは、米国にとどまらず、ヨーロッパ、日本、アジアに波及し世界同時不況を引き起こした。以後、主要国や新興国などを集めたG20は、金融緩和を柱とした経済政策を打ち出…

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日韓関係修復に向け知られぬ様々な視点提供した「新報道2001」

◆若者は日本びいき?  日韓でそれぞれ新政権が発足したものの首脳会談がいまだに開かれず、関係が修復する兆しは一向に見えてこない。この問題を20日の「新報道2001」(フジテレビ)が取り上げていた。  番組では、安倍晋三首…

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「新型うつ病」のウソ

病気隠れ蓑に権利貪る/診断書出す医師の責任大  「就活」や「婚活」という略語が頻繁に使われていると思っていたら、最近「卵活」という新語が広がっていることを知った。女性が将来の出産に備え、若いうちに自分の元気な卵子を採取し…

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「卵子の凍結」の波紋

崩れる結婚・家族観/フェミニズムが欲望煽る  「うつ病100万人時代」という言葉があるように、うつ病患者が増えているそうだ。精神科や心療内科の医療施設も多くなっている。患者が増えたから、クリニックや病院が増えたのか。それ…

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小泉元首相の「原発ゼロ」発言を批判した読売は小泉氏の反論も掲載

◆有意義な双方の応酬  新聞は報道においては、事実に基づく公正な記事を掲載し、論説においては社説を掲げ自社の主張を敢然と展開していく。論説では国論が分かれるテーマにおいては、政府・与党の政策などを支持することもあり、野党…

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秘密保護法案だけでなくスパイ罪やテロ防止の共謀罪を説いた産経

◆国益人権損なう反対  特定秘密保護法案は「知る権利」や「取材の自由」に配慮する条項を盛り込むことで自民、公明両党が合意し、近く国会に上程されそうだ。  来年1月に発足を目指すNSC(国家安全保障会議)は同盟国との情報交…

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編集長が非正規の女性契約記者を弄ぶ朝日社内で続く人権侵害問題

◆サンデー毎日が取材  週刊朝日の編集長が懲戒解雇された。「重大な就業規則違反」だという。昨年、「ハシシタ」の見出しで橋下徹大阪市長の出自を扱って、「差別」「人権蹂躙」「名誉毀損」などが問われ、編集長が交代したばかりだっ…

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首相の消費増税表明に喝采する産経と日経、「やむを得ぬ」朝日、読売

◆景気への影響を懸念  来年4月の消費増税(税率5%から8%へ)が正式に決まった。4~6月期の国内総生産(GDP)改定値や9月調査の日銀短観などの「良い」結果を受けての安倍晋三首相の決断である。  1日の決定から既に20…

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原発問題と「自由民主」

事故対策関連記事が増える/五輪招致で首相が国際公約  自民党の機関紙「自由民主」に原発事故対策関連記事が載る頻度が増えた。東日本大震災による大津波で福島第1原発事故が発生して2年余。事故発生当時は政府・民主党の施政下で野…

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公明党の党外交

中韓関係改善を買って出る/尖閣で折れるなと有識者  公明党の機関誌「公明」11月号は特集「『安定の政治』で挑む政策課題」で外交について党外交の重要性を指摘した。特集冒頭の「『安定の政治』で目指すもの――山口那津男代表に聞…

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年金問題押す「プレス民主」

社会保障論議に前政権の矜持/「自由民主」は経済政策訴える  安倍晋三首相が1日、来年4月から消費税率を8%とする決断をした。消費税増税法に則ったものだが、民主党の野田佳彦前首相が「政治生命」を懸けて断行した「社会保障と税…

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事故が相次ぐJR北海道問題で極左系労組に踏み込まない新聞報道

◆週刊誌は指弾したが  「いつの日も 真実に 向き合う記事がある」。15日から始まった新聞週間(21日まで)の代表標語だ。  新聞のスローガンとしては申し分のない内容だが、不祥事や事故が相次ぐJR北海道をめぐる新聞報道で…

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普遍的テーマ得た朝ドラ「カーネーション」をアエラで評した岡室氏

◆「ドラマの力を問う」  「あまちゃん」や「半沢直樹」などテレビの人気ドラマが続いたのを受け、アエラ(10月14日号)は「ドラマが面白い」と題して特集。何人かの識者が「ドラマの力を問う」として分析しているが、そのうち早大…

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家族崩壊を「多様化」と表現し未婚の母のマイナス面触れぬ「クロ現」

◆ごまかしのある表現  「ジェンダー・フリー」という、男女の性差を否定する思想が持て囃された10年ほど前、犬を家族と思う人がいるのだから、誰を家族と思うかは人によってさまざまだ、という趣旨のことを書いた“子育て小冊子”が…

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尖閣国有化1年で日中緊張の現状とその理非を好解説した読売寄稿

◆簡明に事実関係説く  沖縄県石垣市の尖閣諸島沖の領海内で中国の公船(中国海警局所属の「海警」など)が侵入する挑発行為が断続的に繰り返されることで、日中間の緊張が続いている。今月に入っても1日午前に「海警」4隻が約2時間…

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秘密保護法に反対するため西山事件を引き合いに出す毎日の的外れ

◆「不当な方法」が処罰  特定秘密保護法案に反対する毎日と朝日は、特集や連載を組んで法案潰しに躍起だ。毎日は9月28日付特集で「揺らぐ知る権利」との見出しを立て、「特定秘密を持っている人だけでなく、欺いたり、脅迫したりす…

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羊頭狗肉の話題で「日本の『右傾化』」示そうとしたアエラの軽々しさ

◆研究会は普通の人々  「日本『右傾化』の真実」というから、「右傾化」とはそもそも何で、「真実」でその正体と本質を示しているのかと思いきや、明治天皇の玄孫、竹田恒泰氏の講演会を紹介しただけの記事で拍子抜けした。アエラ(1…

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老人を救って犠牲になった娘と父親の気持ちを詳報した「朝ズバ!」

◆行為美化しない父親  みのもんた氏が、番組を降りたことで話題を呼んでいる「朝ズバ!」(TBS)が2日、横浜市緑区で起きた踏切での人助けのニュースを詳報していた。  これは、踏切で急にうずくまってしまった老人(74)を助…

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