教育
玩具と空想力
一歳半を過ぎた孫娘が愛想よくニコニコしながら近づいてきて、私の膝の上にちゃっかりと座った。しばらく近くの電気スタンドのスイッチを押して遊んでから、私の目を見てニコっとしたかと思うと、さっと私のスマートフォーンを取ってス…
日本の女性研究者14.0%モデルや環境が整わず
30歳の女性研究リーダーによる常識破りの万能細胞開発の成功は、“理系女(リケジョ)”に希望を与えた。 短大を含めると女子の大学進学率は5割を超え、男子とほぼ同じ。大学の成績上位者は女子が占めるほど。研究の分野でも女性…
日本史必修化、「日本」を世界へ発信するため
高校での日本史を必修科目とする方向で検討が始められた。そもそも、自国の歴史である日本史が選択科目であること自体、異常である。 文部科学省は今年夏ごろ中央教育審議会に諮問し、早ければ2020年度の実施を目指すとしている…
省令改正受け都内公立学校で「土曜授業」増加
文部科学省は昨年11月、土曜授業について自治体の判断で実施できるよう学校教育法施行規則(省令)を改正した。「子供たちに土曜日における充実した学習機会を提供する方策の一つ」として位置付けるという。 同省が全国の公立学校…
子宮頸がんワクチン問題 副反応検討部会に抗議相次ぐ
痛みの症例だけで結論 接種後、様々(さまざま)な症状に苦しむ女性が相次ぐ子宮頸がんワクチンの問題で、厚生労働省ワクチン検討部会が20日に下した結論は、実態を度外視する一方的なものとなった。このため、「多様な症状に苦しむ…
部活での自信が学習面にプラス 沖縄尚学高校 比嘉公也監督
高校野球・神宮大会優勝の沖縄尚学高校 比嘉公也監督に聞く 昨年11月に神宮球場で開催された「第44回明治神宮野球大会」で、九州地区代表の沖縄尚学学園高校が北信越地区代表の日本文理高校を、8点差をひっくり返す9対8の逆転…
公私の学習費は最大3倍差奨学金の充実は待ったなし
文部科学省の学習費調査によると、幼稚園(3歳)から高校卒業まですべて私立に通った場合、平成24年度の子供1人当たりの学習費総額(学校教育費、給食費、学校外活動費)は約1677万円。一方、すべて公立に通った場合は約500…
道徳の教科化、根底にある宗教への理解を
小中学校での道徳の教科化を検討してきた有識者会議の鳥居泰彦座長(元慶応義塾長)は昨年12月下旬、道徳を「特別の教科」とした上で、検定教科書の使用を求める報告書を下村博文文部科学相に提出した。 教科書誕生は大きな一歩 …
内村鑑三の人と思想を学ぶ
国連NGO主催の研究会が札幌で講演会 混迷する日本の針路を示唆 国内的に経済分野では景気は上向きつつあるものの、いじめや不登校など教育分野では依然として問題が山積する現代の日本社会。さらに近年では中国や韓国との間に軋轢…
食物アレルギーの子供が45万人、教育現場の課題に
食物アレルギーの子供が増えており、教育現場の大きな課題になっている。 一昨年、調布市の小学校でアレルギーを起こす食材が入った給食で女子児童が死亡した事故を受けて、文部科学省は昨年8月、全国の小中高を対象に調査を実施。…
戦略なき英語教科化
2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、教育制度の改革の動きが加速している。 国際的な人材育成という観点から、文科省は入試制度に外部試験を活用することで、英語力の強化を打ち出した。TOEIC780点以…
「つなぐ授業」でめきめき成果
「全国学力調査」で上位の秋田県大仙市 文部科学省の「全国学力・学習状況調査」で毎年全国上位の成績を収めている秋田県。中でも大仙市は県内でも上位クラスで、市立西仙北中学校(佐藤心一校長、207名)は「学び合い 支え合い …
低体重児の出生率9.6%出産前教育の充実を
昨年12月、国立社会保障・人口問題研究所公表の『先進国における子どもの幸福度』報告書によると、「物質的豊かさ(子どもの貧困率)」の分野では確かに低い数値だが、「教育」「日常生活上のリスク」の分野で1位。総合的にみると日…
校長の指導力
駅伝、サッカー、ラグビーなど、年末年始には高校生によるさまざまなスポーツ大会が行われる。ある高校で、駅伝の全国大会に参加する選手たちの壮行式が行われたというニュースがテレビで流れていた。 その画面に映し出された光景に…
「物語的な生命」営む人間 名寄市立大学教授 加藤 隆氏に聞く
「美しい刻」刊行に寄せて 教育改革が叫ばれて久しい日本の教育界。平成18年に改正教育基本法が成立したものの、その成果が表れているとは言い難い。文部科学省は英語の小学校低学年導入や道徳の特別教科化などさまざまな教育政策を…
高齢者への虐待減少も介護問題は依然深刻
厚生労働省が今月発表したデータによると、平成24年度の高齢者虐待件数は1万5357件で、2年連続の減少となった。特に家庭内は1万5202件で1400件近く減少。 一方、近年問題になっている介護施設での虐待は155件で…
石川県輪島市「漆再生プロジェクト」が始動
地元で植樹・採取の仕組み 輪島塗で知られる石川県輪島市で、漆の木を植樹し、その漆から採取した樹液で輪島塗を作り、その漆器を使ってもらおうという官民協働型の「輪島漆再生プロジェクト」が始まっている。原材料のほとんどが安価…
大学入試、点数主義から能力や意欲など重視へ
平成2年度から始まった大学入試センター試験に代わって、新たに大学教育を受けるために必要な能力を判定する「到達度テスト」導入が検討されている。点数主義の学力試験を是正、能力・意欲・適性など総合的に判定し、若…
エイズと人権
次女(中学3年)が宿題として、学校から持って帰ったプリントを読んでいたら「エイズ」の文字が目に飛び込んできた。エイズと言えば、感染の恐ろしさを思い浮かべたが、それがテーマではない。「公民」の中で、感染・患者への差別が現…
内向き克服し海外へトビタテ!
留学イベントに47大学―早大キャンパス 数は多いが枠は小さい奨学金 若い世代の「内向き志向」を克服し、グローバルな舞台に積極的に挑戦し活躍できる人材の育成を図ろうと、文科省は2020年留学倍増を打ち出した。早稲田大学キ…
副反応への懸念浮き彫り-鎌倉市の子宮頸がんワクチン接種者調査
9割が2回目接種に慎重、「実験されたような気持ち」 神奈川県鎌倉市は11日、全国で初めて実施していた子宮頸がんワクチンの全接種者への調査結果を公表した。同ワクチンの副反応が各地で報告されてきたなかで、全3回の接種が終わ…
「初年次教育」は全大学の9割実施、補習は約半数
大学生の質の低下が言われて久しい。大学も教育内容の改善など、さまざまな改革に取り組んでいるが、文部科学省の調査によると、新入生向けに論文の書き方やプレゼンテーションの技法、学問の動機付けなどを教える「初年次教育」を実施…
判決の偏向報道
性器を強調した男女の大人の人形などを使った性教育をしていた都立七生養護学校(現・七生特別支援学校)の裁判が先月末、決着した。 平成15年、この露骨な性教育を問題視して、視察に来た古賀俊昭氏ら3都議と都教委の行動を、当…