コラム
燕麦を「イングランドではふつう馬の餌に…
燕麦を「イングランドではふつう馬の餌になるが、スコットランドでは人の食料となる」と「英語辞典」に書いたサミュエル・ジョンソン博士に対し、助手のスコットランド人ジェームズ・ボズウェルが「ゆえにイングランドでは馬が優秀で、…
カイロに響く篠笛の音
地球だより カラオケも居酒屋もなく、サッカー以外のスポーツはほとんどなく、酷暑が長期に続く夏でも泳ぐ習慣さえ皆無に近いアラブ・イスラム諸国。体育、音楽、絵画、料理などの、いわゆる情操教育的な授業はない。大学にもサークル…
竹下登元首相は、訪れた政治家や事務次官らに…
竹下登元首相は、訪れた政治家や事務次官らに対して「Aの件はBのようだわね……」などと言うことがあった、という話を読んだことがある。それを耳にした者は、必ず誰かに「竹下さんは、Aについてこう言っていた」と話す。 間もな…
うるう月
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 近く80歳を迎える母は今度の秋月(旧暦8月15日)も食事の準備を取り仕切った。嫁が3人もいるのに、名節(旧正月、秋月などの伝統的な祝日)の食事の準備はいつも母の役割だ。かなり前から…
ISのリクルートを阻止せよ
シリアやイラクでテロ活動を繰り返すイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」(IS)は国際社会の包囲網にもかかわらず、依然その勢力を拡大している。ISの総兵力は1万5000人から3万人と推測されているが、2000人から…
「梨むける女生徒旅の指濡らす」(大星たかし)…
「梨むける女生徒旅の指濡らす」(大星たかし)。秋の味覚の代表であるナシは、尻のあたりで甘味が強く、芯に近い部分は酸味が強い。だから縦に切ると味に偏りがなくなる。皮をむいて切ってから冷やすと、よりおいしくなる。 埼玉県…
北朝鮮の国旗はご法度!
地球だより 今週から韓国・仁川で始まるアジア大会に参加する北朝鮮の国旗「人共旗(朝鮮民主主義人民共和国国旗の略)」が、ちょっとした議論の的になっている。ある競技場前の道路に他国の国旗と並んで掲揚されていた人共旗が、これ…
県の防災訓練に米軍初参加
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県は6日、米海兵隊参加による総合防災訓練を宮古島市および多良間村で実施した。 今回の訓練について県庁は「大規模な地震災害の発生を想定した様々な避難訓練や救助訓練、私たちの生活…
「柔よく剛を制す」という。「しなやかな…
「柔よく剛を制す」という。「しなやかなものは弱そうに見えても、かたいものの矛先をうまくそらして、結局は勝つことになる」(故事ことわざ辞典)。 たった薄膜1枚の移植で古来からの眼の難病を封じ込める。こんな「技あり一本」…
北朝鮮の外交は日朝改善を至上目標に
北朝鮮の朝鮮労働党国際問題担当の姜錫柱(カン・ソクチュ)書記がドイツ、ベルギー、スイス、イタリアの欧州4カ国訪問を終えた。 韓国の聯合ニュースが16日、米国海外放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)の情報として報じたと…
フランスで増える聖戦主義戦闘員
地球だより 11日付の仏日刊紙リベラシオンは、フランスでは現在、約950人のフランス人がシリアの反政府運動に関与し、約350人がシリアやイラクで戦闘に加わっており、150人が移動中、180人が帰国し、220人が出国待機…
侵入常態化と尖閣報道
2年前の平成24年9月11日、日本政府は沖縄県・尖閣諸島の3島(魚釣島、北小島、南小島)を国有化した。それに対し、中国政府が猛烈に反発したことは記憶に新しい。 日本国民の誰もが尖閣諸島を意識するきっかけになったのは、…
まるで犯罪集団
地球だより これまでもフィリピン警察の腐敗はよく知られていたが、このところ特に悪質なケースが相次ぎ、もはや犯罪集団の様相を呈している。 今月初めに首都圏の幹線道路で、銃を持った男たちが1台の乗用車を取り囲み、乗ってい…
近居のススメ
「近居促進制度」というのをご存知だろうか。1年前にUR賃貸住宅が始めた制度で、54万戸を対象に近居世帯の家賃を5年間5%割り引くという優遇制度だ。 子育て・高齢者等世帯と支援する親族世帯の双方が同一駅圏に近居すること…
首相、女性活用で旗振り 数値目標設定には苦言も
人間として男女の別はない。男女は法律の上でも同格だ。しかし最近は女性優遇論が流行している。男性顔色なしだ。 永田町でも女性がもてはやされている。こんどいつ衆議院が解散されるかは誰も分からない。分かっているのは女性候補…
朝日新聞自作自演の「沖縄サンゴ事件」…
朝日新聞自作自演の「沖縄サンゴ事件」(1989年)では当時の取締役社長室長が、長野総局記者による「虚偽メモ問題」(2005年)では当時の秋山耿太郎社長が記者会見を行った。 東京・築地の朝日新聞東京本社で今月11日、「…
再生医学の未来をかけた「移植」
朗報が届いた。網膜細胞が傷つく目の難病「加齢黄斑(おうはん)変性」を患う70歳代女性に、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が世界で初めて移植され、これまでのところ手術後の結果は順調というのだ。読売新聞電子版の記事(13日…
「住む方の秋の夜遠き火影かな」(蕪村)。…
「住む方の秋の夜遠き火影かな」(蕪村)。蒸し暑いと思っていたのが、はるか昔のように感じる今日この頃。朝夕は少し冷え冷えとし、着慣れていた半袖では肌寒さが残るほど。もう秋と言っていい。 虫の声を聞くと、いっそうその気配…
朝日新聞と3人の「吉田」氏
「天下の朝日」新聞が今、存続の危機に瀕している。正しい報道を至上課題に掲げてきた新聞社が意図的に事実を操作し、読者に間違った内容を報道してきたことがこのほど木村伊量・朝日新聞社長自らの謝罪会見で明らかになったからだ。 …
サミュエル・ジョンソン博士といえば、18世紀…
サミュエル・ジョンソン博士といえば、18世紀に初の本格的な英語辞典を編纂(へんさん)した英国文壇の大御所として知られる。博士はその「燕麦(えんばく)」の項をこう書いた。「イングランドではふつう馬の餌になるが、スコットラ…
米国で人気の農産物青空市
地球だより 米首都ワシントン郊外の自宅近くの教会駐車場で毎週土曜日に開かれている「ファーマーズ・マーケット(FM)」をのぞいてみた。FMとは、近隣の農家が野菜や果物などを直売する青空市のことで、健康志向や食の安全意識の…
日本食品店のおばさんの「正論」
「ヨーロッパのほうが日本より放射能に汚染されているのにね」 ウィーン市のナッシュマルクトの近くにある日本食品店のおばさんが少し不満顔でいった。 福島第1原発事故以来、日本から仕入れてきた商品はまず、日本で厳重に放射能…
「昔、私の田舎(鳥取県)は裏日本と言われ…
「昔、私の田舎(鳥取県)は裏日本と言われていた」とテレビで石破茂地方創生担当相が語っていた。今では言われなくなったが、30年ほど前まで「裏日本」という呼び名は普通に使われていた。いつごろ、誰が決めたのか、太平洋沿岸が「…